「焦らなくていいよ」を言う側・言われる側の本音。焦りに“良い悪い”はある?

2019.09.20公開

「病気を早く治さなきゃ…」

「誰にも迷惑をかけないようにがんばらなきゃ…」

「自分だけで生活できるようにならなきゃ…」

 

療養中に、“焦り”を感じる方はとても多いのではないでしょうか。そんな焦りの中で、「焦らなくていいよ」と言われたら嬉しい?それとも、簡単に言わないでよと腹が立つ?

 

今回は、”焦り”にフォーカスを当ててお話しします。どんなときに焦るのか「焦らなくていいよ」に対しての本音、たっぷり語っていただきました。

 

竹内さん

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病院によって変わる精神疾患の病名に苦しみつつも、自分と向き合って前に進んできた竹内さん。ご自身の経験を踏まえて、自己肯定感の高め方をnoteで発信しています。
(竹内さんのnote:https://note.mu/rrumii|Remeのインタビュー記事はこちら

 

林田 さん

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Remeでインターン中の林田さん。抑うつの症状とうまく付き合いつつ、企画立案で活躍中です。Reme座談会の常連さんでもあります。

 

くまの

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記事執筆を担当しますが、ちゃっかり座談会にも混ざっています。母は統合失調症、父は双極性障害と診断され、現在も通院中です。今回は、家族側の視点でいろいろとお話しさせていただきました。
 
<進行:近藤(Reme)>
<ライター:くまのなな>

 

どんなときに「焦り」を感じる?

近藤
今回は、「焦り」についての座談会です!

 

どういうときに焦るのか?ご家族やパートナーから「焦らなくても大丈夫」と言われるのって、正直どうなのか?などなど。伺っていきたいと思います。

竹内さん
焦らなくても大丈夫…?
近藤
言葉としては優しいけど、焦りを感じるって、悪いことばかりでもないかもしれないな、と。
竹内さん
あぁ、なるほど!
近藤
なので、実際に言われたときにどう感じるのか、メンタル的に落ち込んだ経験のある竹内さんと林田さんに、本音を聞いていきたいんです。

 

くまのさんは、家族側の視点でお話しいただけたらなと!

くまの
かしこまりました~!当事者側と、家族側で、本音の見せ合いっこですね!
竹内さん
それ、すごくいい機会ですよね!
林田さん
自分の家族には言えないこともありますもんね~!
近藤
では、まずはどんなときに焦りを感じるのか、教えてもらっていいですか?
竹内さん
過去に焦っていたときを振り返ると、自分の中の理想像と比べていたことが多かったと思います。

 

私くらいの年代なら、週にこれくらいの時間を働いて、これくらいのお金を稼ぐのが当たり前だよねって。それができていない自分に、ものすごく焦りがありました。

 

とりあえず働かなきゃ!と思って、週に3つくらいアルバイトを掛け持ちしてみたり。

近藤
3つ!そんなに?
竹内さん
でも、すぐ辞めるんですよ。つらくて(笑)

 

でも、本当にいい経験ができたと思います。いろんな人にも会えて、私が思っている理想像って、別に当たり前じゃないと学ぶことができたから。

近藤
と、いうと…?
竹内さん
私が想像していなかったような生き方をしている人もいるし、正解はひとつじゃないんだと思ったんです。

 

理想像と違う生き方をしても、別にいいのかもしれないなって。

 

私の場合、焦りが原動力にもなっていたんですよね。焦ることで行動できた。もっとゆっくりすればよかったのかもしれないけど、あのとき焦って経験できたことは、自分にとって無駄にはなっていないと思います。

近藤
じゃあ、結果的にはいい「焦り」だった?
竹内さん
そうですね、結果的には。

 

まぁ、今でもお金に対しての焦りは消えていないですよ。この前、過去の通帳を見返したときに、残高が1,000円のときがあって。よく生活できていたなって感じですよね(笑)

 

そのときと比べると、今のほうがずっと貯金もあるけど…。それでも、お金に対しての焦りが消えたわけじゃないんです。

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高校生から年金の計算をしていたほど、お金に対して不安感があるという竹内さん。

 

近藤
お金が増えても、焦りがなくなるわけではない?
竹内さん
そうなんです。焦って行動したことで、稼げば稼ぐだけいい!という気持ちは消えたんですけど…。でも、お金がなくなるかもしれない漠然とした不安は消えなくて。
近藤
その不安に対して、なにかしてることってありますか?
竹内さん
自分の収入と収支を把握して、毎月これくらい稼げば、とりあえずは大丈夫と思えるラインをはっきりさせておくことですね。

 

不安が消えるわけではないけど、そのラインがわかっていないときより、気持ちは楽だと思います。

近藤
収入と収支を把握しておくことで、見えない焦りに苦しむことも少なくなりそうですね。

 

林田さんは、どんなときに焦りを感じますか?

林田さん
私、薬学部を卒業したんです。だから、友達も薬剤師が多いんですけど…、薬剤師って、初任給がすごく高いところが多いんですよ。

 

飲み会に行くと、金銭感覚がまったく合わないんですよね。差を突きつけられている気がして、すごく焦ります。

近藤
その焦りを、どうやって消化してるんですか?
林田さん
婚約者から、「一緒に暮らすには、月にこれくらい稼いでくれたら大丈夫だよ」と提示された金額が、思っていた以上に少なかったんです。薬剤師の給料を稼ぐのは無理だけど、これくらいなら届くかも!ってくらい。

 

自分に合った目標設定をしてもらえたことで、焦りも少なくなりました。

近藤
“自分に合った”というのは、大切なポイントっぽいですね!
林田さん
あとは、「焦ってやりたくない仕事をするより、自分のやりたい仕事を探せばいいんだよ」と言ってくれたことがあって。
近藤
それも、婚約者の方が?
林田さん
そうです。
くまの
すてき~!!
近藤
いや本当に、素晴らしいパートナーですね!
林田さん
もし出会えなかったら、きっと回復も遅れていただろうなと思います…。感謝してます。

くまのなな

ライター

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  • 本コンテンツは、メンタルヘルスに関する知識を得るためのものであり、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題について責任を負うものではありません。
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