人間力を高めるには?要素別・実践テクニックを心理相談員がご紹介!

2016.12.08公開
 
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近頃よく耳にする「人間力」。そもそも「人間力」とは何でしょうか?文部科学省では、人間力を「社会を構成し運営するとともに自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力」としています。

 

また、「知的能力的要素」「社会・対人関係力的要素」「自己統制的要素」を統合的統合的にバランスよく高めることを『人間力を高める』ことと定義しています。

 

つまり、【知識・対人関係能力・セルフコントロール力がバランスよく整っている場合を、人間力が高い】ということですね。

 

言葉では、なんとなくわかるけれど、実際にどうすることが、人間力を高めることになるのでしょうか。

 

今回は、人間力を構成する要素別・実践テクニックをご紹介いたします。

 

 

知識・思考・創造性を高めるには?

まずは、自分の中に構築できる、知識や思考、創造性について人間力を高めるテクニックをご説明します。

 

新聞やニュースをチェックして社会情勢を知る

 

社会人となって、人間力を高めるうえで欠かせないのが、社会の動きに興味を持つこと、時代の流れに敏感であることです。

 

そのため、今、日本や世界で何が起きているのか理解しておくことは、学生で習った知識以上に必要になります。

 

ここで大切なことは、キャスターや専門家の意見をうのみにしないことです。流されることなく、自分の意見を言えることも人間力の一つになります。

 

専門的知識を深める

 

社会人として人間力を高める一つのテクニックとして、何か一つの知識や技術を身に着け、継続的にその力を高めていくことがあります。

 

人は、自分にない知識や能力を持つ相手に、尊敬や憧れの感情を抱きます。また、自分の中でも、「誰にも負けない知識や技術がある」ことは、自己肯定感を高めることになります。

 

自分の仕事や趣味を突き詰めることも、人間力を高めることの一つです。

 

論知的な思考を身につける

 

客観的事実から、結論を導きだす能力も、人間力の一つです。

 

社会人となり、周囲の人に自分の意見や提案を理解し、納得してもらうためには、論理的に説明する力が必要です。

 

感情に訴えかける方法は、短期的には強い影響力があります。ですが、時が過ぎて冷静になると、論理に矛盾が生じた場合に、相手はあなたに不信感を抱くこともあります。

 

何か自分の意見や提案を通したいときや、相手の意見や提案を判断する際にも、客観的事実をもとに軍籍・判断する論理的思考力を持つことは人間力を高めることになります。

 

 

対人関係能力を高めるには?

人間力を高めるためには、対人関係能力がなければ、どんなに知識や技術があってもうまくいかず、逆に周囲から自分が孤立してしまうこともあります。

 

ここでは、人間力のベースともいえる対人関係能力を高めるテクニックについてご説明します。

 

自分からあいさつをする

 

コミュニケーションを円滑にする基本は、挨拶に尽きるといえると思います。相手に対し、自分が敵ではないこと、自分からオープンに相手を受け入れる準備があることを伝える基本は挨拶です。

 

人間力を高める一つとして、相手が年下であっても自分から声をかける、挨拶をすることは大切なコミュニケーションスキルです。

 

自分の中に、倫理観を持つ

 

人は集団を作ると、自分と合うか合わないか、敵か味方か、役に立つかどうかを基準に、付き合う相手を選別する傾向があります。

 

ですが、相手の選別を行う前に、自分が相手にとって不快な思いをさせてないか、きちんと自分の中の倫理観や道徳観念があるかどうかを振り返る必要があります。

 

自分の中に、確たる倫理観や道徳観念があることは、あなたとかかわる相手にとって安定感や安心感、誠実な印象を与えることになります。誰に対しても同じ姿勢で接することは、人間力を高める実践力となります。

 

相手の意見を尊重する

 

人間力を高める一つの方法に、相手の意見を受け止める能力が必要になります。これは、相手と自分との考え方の違いを受け止めることで、相手との関係性を良好にし、良好なコミュニケーションを図ることにつながります。

 

ここで大切なことは、あくまでも「受け止める」ことです。相手の意見を受け入れなければと思うと、自分の中のジレンマが生じ、相手への負の感情を抱くことになります。

 

あくまでも、相手の考えや意見を受け止める。そして、そのうえで、感情ではなく自分と相手との違いを伝え、より発展性のある話し合いが持てるように相手に伝えていくことです。

 

相手の意見を否定せず、そして自分の考えも相手の考えや意見を踏まえて伝えることができる能力を身に着けることは、人間力を高めることにつながります。

 

未来像や目的意識を持つ

 

社会の中で自立した一人の人間として生きていくためには、会社や社会の中で、自分の目指す未来像や志、目的を明確にすることが大切です。

 

あなたは、仕事を通して何を成し遂げたいですか?

 

その志が明確であり、あなたの言動や行動に統一性があれば、自然とその志や目的に賛同した仲間は増えていきます。

 

そして、時には意見の対立や方向性を見失いかけたとしても、いつでも立ち返る未来像や目的があれば、周囲の人を納得させその未来に向かって人を動かく力―リーダーシップを発揮することができます。

 

 

セルフコントロール力を高めるには?

人間力を高めるためには、自分自身をコントロールする能力を高めることは、とても大切なことです。ここでは、セルフコントロール力を高めるテクニックについてご説明します。

 

自分の感情と上手に付き合う

 

人間力を高める秘訣として、自分の感情と上手に付き合うことが大切です。誰もが、過去のいやな思い出や、ネガティブ思考、怒りや不安に悩まされることがあります。

 

ですが、その感情や思考、考え方と上手に向き合うことができれば、セルフコントロール力が上がり、気持ちの切り替えが上手になります。

 

まずは、怒りや不安が心に生じたとき、その原因は何なのかを、自分自身で考えることが大切です。

 

自分を支配する感情が、どんな時に生じやすく、何が怒りや不安になるのかを自分自身を見つめることで、自分の感情をコントロールすることが上手になります。

 

「べき」思考を減らす

 

人間力を高めるには、自分を他人から守る壁を低くすることも大切です。

 

志や倫理観という確固たる自分の軸は確立されたとしても、「年下なら敬語を使うべき」という価値観や一般的な常識で相手の価値を判断することや、思う通りの行動をとらないことで怒りを感じてしまうことは、あなたの人間力はしなやかな筋肉として動くことはできなくなります。

 

自分の中にある価値観や「べき」思考を見直し、相手の行動を許すことができることも、人間力を高めるテクニックの一つです。

 

未来の自分を信じる

 

過去や人の行動にとらわれることは、自分が人間として成長する機会を阻めてしまいます。過去の失敗や、嫌な出来事は変えることはできませんが、その過去を引きずることと乗り越え成長したいと思うのでは、大きく違います。

 

こうありたい未来の自分をイメージし、その姿に向かっていける自分を信じることは自分を認めることとも重なります。

 

過去を含めた自分を受け入れ、その上で、自分らしい生き方や、なりたい自分をめざしてがんばる姿を通して、人はあなたの人間力に惹かれていくのです。

 

今までの自分を含めて自分自身を受け入れ、そしてなりたい自分に向かって努力する、そのプロセスの中で、人間力は自然と高まっていくのです。

 

 

さいごに

人間力は、自立した一人の人間として力強く生きるための総合的な力のことです。知識や技術、対人関係能力を高めながら、自分自身を認め、未来の自分を信じてみませんか?

 

【執筆者】

村松真実 看護師・心理相談員

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