いきものがかりの「放牧」宣言。あなたもできる「良い放牧」とは?

 
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「いきものがかり」が休業を宣言しました。彼らは自分たちの活動休止を、「放牧」と表現し、今後はそれぞれソロで活動するそうです。

 

「いきものがかり」の楽曲は、楽しく元気な曲もあれば、しっとり聞かせる曲と幅広く、カラオケでもよく歌われ、私たちを楽しませてくれました。「いきものがかり」としての活動が見られなくなるのはとても残念です。

 

そこで今回は、「いきものがかり」の「放牧」宣言を受け、「良い放牧」について考えてみました。

 

 

放牧の本来の意味とは?

まず、「放牧」という言葉をウィキペディアで調べてみると、「放牧(ほうぼく)とは、家畜を管理下に置きつつ、檻などに囲わずに飼うこと」と書いてありました。

 

放牧の目的は、家畜の成長を図るためだそうです。

 

家畜を檻という限られた範囲ではなく、さらに広い世界へ自由に動き回れるようにさせることにより、「放牧」とは可能性を広げ、成長を促す行為と言えます。

 

 

放牧からイメージするもの

「放牧」という言葉を聞いて「自由」をイメージしました。

 

実は、人には6つのニーズがあります。

 

・自由

・安定、安心

・重要感

・貢献

・成長

・愛

 

これを「6ヒューマンニーズ」と言います。

 

6ヒューマンニーズのうち、どれを一番大事にしているかは人それぞれ違ってきます。どれを優先するかで、その人の価値観や選択基準が決まってきます。

 

あなたも、6ヒューマンニーズのうちのどれが一番大事で、その次は何が大事か順番に並べてみてください。今まで、自分が選択してきた基準は、この6ヒューマンニーズの優先順位で選んでいたということが分かると思います。

 

そういったことから、今のいきものがかりにとっては、メンバーそれぞれの「自由」が一番大事になったと言えるのかもしれませんね。

 

 

放牧すべきか迷うこともある

もし、6ヒューマンニーズの中からどれかを選択するときに、すごく迷うことがあるのならば、対立している両方のニーズの優先順位が高い可能性があります。

 

例えば、6ヒューマンニーズのうち、「自由」と「安定、安心」は相反しています。「自由」とは「不安定」でもあるからです。そのため、両方を同時に求めると、お互いが引っ張り合ってうまくいかず、苦しくなります。

 

もし、6ヒューマンニーズのうち、「自由」が1番で、「安定、安心」が2番だとしたら、相反するにも関わらず、どちらも優先順位が高いので、なかなか選べずに迷ってしまいます。

 

そして、やっとのことでどちらかを選んだとしても、後悔する可能性が高いです。では、相反するニーズの優先度がどちらも高い場合、どうすればいいのでしょうか?

 

 

決断=決めて断つ

「自由」と「安定、安心」で迷ったときに、どちらをより優先したいのか、はっきり順番を決める必要があります。もし、「自由」を1番に選んだとしたら、2番の「安定、安心」を捨てる覚悟が必要になります。

 

「自由」を選択したのなら、全てにおいて「どちらがより自由か?」を考えて選びます。そして「自分の1番のニーズは自由なのだから、これ!」と決断します。

 

決断とは「決めて断つ」です。

 

もちろん、6ヒューマンニーズの優先順位は入れ替わってもいいのですが、2番以下はどうでもいいと切り捨ててしまえれば、1番望んでいるものが手に入りやすいですし、迷うことがなくなり、時間の短縮にもなります。

 

 

「ないものねだり」に正直になる

人間とは「ないものねだり」なところがあって、満たされていると相反するものが欲しくなります。現状が「安定、安心」だと物足りなくなって「自由」が欲しくなります。

 

現状が「自由」だと不安になって「安定、安心」が欲しくなります。

 

「いきものがかり」の話で言うと、10年間、順調に活動していたわけですから、多少波はあるものの、比較的ずっと「安定、安心」していたように見えます。

 

そうなると、「安定、安心」と相反する「不安定、自由」が欲しくなるものです。

 

もしかしたら、「いきものがかり」は「安心、安定」という現状に飽きたりて、「放牧」という自由や不安定さを手に入れたくなったのかもしれませんね。

 

 

いきものがかりにとっての放牧

「いきものがかり」は、今まで決められた狭い範囲でしか活動できなかったと思っていたのかもしれません。このままグループのままでいると成長できないと思ったのかもしれません。

 

もっと、個々が自身の力を試し、成長したいと思ったのかもしれません。メンバーそれぞれの可能性が広がってグループを再結成したら、もっと素晴らしいグループになると思ったのかもしれません。

 

これからグループがもっと大きくなるために、一旦離れようと思ったのかもしれません。

 

そして、グループ活動を休止してソロになっても、「放牧」だからこそ、自分たちは「誰かの管理下」であると思っているのかもしれません。

 

それは、「放牧」の意味が実は、「自由」より「安定、安心である」「見守られている」とも言えます。一見、「自由」なようでいて、裏に「安定、安心」が隠されているということです。

 

 

「良い放牧」とは?

「放牧」を理解したところで、「いきものがかり」からマネしたい「良い放牧」を考えようと思います。

 

人間社会を家畜の世界に例えた『動物農場』という寓話小説があります。家畜の世界で例えることでより分かりやすく、すんなり話が入ってくるかもしれません。

 

ほとんどの人は「安定、安心」を求めていると思います。サラリーマンが多いのが何よりの証拠です。やはり、毎月の「安定」収入が欲しいですし、変わらない日々という「安心」が欲しいのです。

 

そこで、「良い放牧」とは何かと言うと、第一に今の自分の「安定、安心」を実感するということです。

 

 

かんたん「セルフ放牧術」

まず、自分が今、いかに「安定、安心」しているかをしみじみ感じてみます。

 

仕事や家族、恋人や友人、お金や衣食住など、普段あまり意識することのない「安定、安心」を、実はすでに持っていることに気づいてみてください。

 

次に、今の自分の「安定、安心の中にある自由」を考えてみてください。もし、あなたが「全く自由がない」と思っているのであれば、それは思い込みかもしれないことに気づいてみましょう。

 

このように、普段の生活から少し観点を変えることで、あなたは簡単に「良い放牧」状態になれるのです。

 

 

自分のニーズに「気づく」こと

もし、あなたが物理的や時間的な「放牧」を求めていて、6ヒューマンニーズの優先順位が「安定、安心」より「自由」の方が上だとしたら、遠慮なく「自由」を選択してください。

 

「自由」を選ぶことで、「不安定、不安感」になることが考えられます。しかし、それは一時的なものですし、命を取られるわけではありません。

 

もし、どうしても現状維持を選んでしまうのであれば、あなたは「自由」より「安定、安心」の方が優先順位が上だということなのです。

 

そうであれば、「今まで自分は『自由』の方が、優先順位が上だと思っていたけれど、実は『安定、安心』の方が上だった」ということに気づけたということです。

 

この気づきはとても大きいです。

 

いきものがかりは「今の安定、安心」より「今より自由(放牧)」を選んだということに過ぎないのです。

 

 

さいごに

今回のいきものがかりの「放牧」宣言により、「放牧」について考えることができました。

 

そして、別にいきものがかりのマネをしなくても、すでに「良い放牧」をしていたかもしれませんし、簡単に「良い放牧」をすることは可能です。

 

人の心や考え方や捉え方は自由です。だからこそ、あなたの気分が心地よくなる、考え方や捉え方を選んで欲しいと心より願っています。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

【執筆者】

萩原あみ

日本健康心理学会認定健康心理士
㈱アイ・ディア・ヒューマンサポートサービス認定カウンセラー
㈲スピードコーチング認定コーチ

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