学生の自主性や熱い想いをすくい上げたい【長内優樹さん Part1】

2017.02.04公開 2017.05.07更新
 
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今回は、心理学の教育や研究の支援事業を中心に活動する、長内優樹さんへのインタビューです。

 

全3回のインタビューでは、心理学の道を志されたきっかけや、現在の活動などについてお話しいただきました。

 

第1回目では、長内さんが現在の事業を始められたきっかけについて伺います。

 

 

心理学研究のアドバイザー

現在、「心理学をもっと身近に」というキャッチフレーズをモットーに、心理学の教育や研究の支援事業を中心に行っています。

 

予備校なみたいな感じをイメージするかもしれませんが、予備校とは少し違います。

 

もちろん、大学院に入学したい方や、臨床心理士試験はじめとする心理学検定、臨床発達心理士など、さまざまな資格試験や受験のための予備校的機能もあります。

 

ただ、最近の活動として中心となっているのは、研究のアドバイスです。ですので、大学院生を中心によくご活用していただいています。

 

研究のアドバイスとして、具体的には、研究の方向性やデータのまとめ方、分析の仕方、統計的な側面、論文をまとめていく作業、学会発表でどういうポスターを作るべきか、どういう抄録を作るか、などについてアドバイスさせていただいています。

 

この「個別指導講座」の需要が非常に高くて、受講を希望する方にはお待ちいただいているような状態です。

 

 

心理学研究を外側から支援

学習支援や研究部分でのアドバイスする立場として、基本的には指導教授の先生がいるので、私たちのように外側から関わるのは、かなり珍しいスタイルだと言えます。

 

ただ、これも心理学が社会の中に根づいていく中での、一つの現象だと言えるのではないでしょうか。

 

例えば、指導教員の先生からいただいたアドバイスが「よく分からない」と言う方もいらっしゃいます。

 

その場合、私たちはまず、どういうことを指導教員の先生はおっしゃったのかということを受講者の方に伺います。

 

その内容を分析して、「おそらく、こういうことをおっしゃっているのでは?」という形で指導教員がおっしゃった内容を翻訳、解説させていただくのです。

 

ほかにも、受講者さんが指導教員の先生に会う前、ゼミ発表の前などに、「内容を1回聞いて欲しい」という形で来てくださる方も多いです。

 

もちろん、大学や各研究室ごとの指導方針がありますから、それに関して「それは違う」などと申し上げることは全くありません。

 

各大学それぞれの方針に従って、私の立場から言えるアドバイスや、「こういった視点もあるんだよ」ということをお伝えしています。

 

 

「相談できる先輩」的存在

昔は、大学が24時間開いていて、研究室に行くと誰か先輩がいたり、リーダーみたいな先輩がいたんです。

 

その先輩に、「先生から、こういうこと言われちゃったんだけど、どういうことなんですか?」と聞けたり、「今度、学会で発表したいと思うんですけど、どうですか?」などと何でも聞ける環境にありました。

 

ところが最近は、大学も夜になると守衛さんが回ってきて戸締りをしますし、あまり大学にずっとはいられないんですよね。

 

みんな、やることをやって早く帰るという感じが多くなっているので、分からないことや不安なことがあっても、意外と友達とか先輩に相談できないという方が増えています。

 

そういった事情もあり、弊社のような予備校的な存在の必要性が高まるのでしょう。「相談できる先輩」といった位置づけで捉えていただければ分かり易いと思います。

 

先輩と違うところがあるとすれば、受講者さんと私たちとは何かつながりがあるわけではないので、受講者さん自身が、言いたいことが言えやすかったたり、気を遣わなくても良いという点にあると考えています。

 

 

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2番目という位置づけ

弊社の名前は「セカンダリー」。「2番目だよ」ということを最初から掲げています。

 

心理学に限らず、学問がもっと社会に根づいたり、学問をすること自体がおしゃれな存在になれば良いな、と思います。

 

「教養があると、かっこいい」という意識が根付いていくことが、すごく大きな目標としてあるんです。

 

そういうことを考えた上で、やっぱり高等教育としては、大学と大学院が一番上になりますよね。そこの2番目のような、セカンドオピニオン的にお役に立てていければ良いなと思っているところがあります。

 

ですので、2番目のアドバイザーというような形で使っていただければなと考えています。

 

勉強自体のサポートだけではなく、進路相談的な活動もしています。研究室を移る際や、研究のテーマが変わってきたというときに、「アドバイスが欲しい」と弊社に来られる方も多いです。

 

そんなときには、ほかの大学の研究の傾向や論文の方向性、学界のトレンドなどをお伝えして、少しでも支えになれれば良いなと思って取り組んでいます。

 

 

大学ですべて学べるわけではない

このようなアプローチを始めたきっかけとしては、僕自身が20歳ぐらいのときから、心理学を続けてきて、その中で、後輩に対して、大学院受験、研究、卒論、修論、博論に関するアドバイスをする機会がたくさんあったからです。

 

やっぱり、心理学業界のことを多少分かっていないと、うまく話が通じないところもあったり、行き場がなくなることもあるので、「こういう選択肢や考え方もあるよ」と、同じ学問に携わっている者だからこそできるアドバイスもあると思っています。

 

あとは、私みたいに、大学の非常勤講師など、いろんな場所で教えさせていただいていると、例えば、大学ごとでの方針が違うことに気づきます。

 

大学院入試や各種試験を受ける人にとっては、混乱するところかもしれません。大学によって方針が違うので、教わる内容も異なっていきます。

 

そうなると、学生から「こういうことも知りたいので、授業で話してください」と言われても、授業で取り上げられないという現実があったりもします。

 

学生が教わりたいことと大学の方針の間でズレが生じたときに、「先生、授業以外で教えていないんですか?」みたいな感じになったんです。

 

自分なりに、ちゃんとしたビジョンがあって、大学で心理学を勉強しているのに、勉強したい科目を教えてもらえない…という人が実は多いなと感じていたので、外部、民間でできる教育があってもいいんじゃないかな、というのがサービスを始めたきっかけなんです。

 

 

自主性や熱い想いをすくい上げたい

いわゆる大学予備校は、「ここが試験に出るから、ここを覚えろよ」みたいな感じになりがちですよね。

 

予備校の用途としては、それでいいのかもしれませんが、マンツーマンの対応にはどうしても限界があると思います。

 

これから研究をしていきたいという人にとっては、大学の講義と同じような、ストーリーのある話をしないといけないなと思いました。

 

ですので、うちは大学以外で大学の講義のようなものを学べる場所といった感じでご活用いただいていますね。

 

心理学って高校まではない学問じゃないですか。大学の学部スタートの学問なので、ある程度、自分で方向性を決められるようになって、自分で選んで勉強を始めるというのが多いんですよね。

 

だから、「こういう科目を勉強したい」「もっと深い知識を身に付けたい」といった自主性の部分は重んじてあげたい。

 

学生たちの熱い想いをきちんとすくい上げてあげられればなと思っているのです。

 

続きは、第2回へ

 

 

長内優樹さんのインタビュー

【Part1】学生の自主性や熱い想いをすくい上げたい

【Part2】「やる気のない自分」が研究テーマ

【Part3】学問をすることが「かっこいい」世の中に

 

 

長内優樹さんの活動をチェック

Secondary, LLC(セカンダリー)

公認心理師推進ネットワーク

 

 

インタビューを受けてくださる方、募集中です

臨床心理士、精神保健福祉士、看護師、保健師、産業カウンセラー、支援機関の職員など、すでに多くの方にインタビューを行っています。ご自身が、有名かどうか、権威かどうかは関係ありません。

 

また、精神疾患などの当事者の方、メンタルヘルスや人間関係でお悩みの方などのインタビューも行っております。

 

これまでの経験・取り組みや、ご自身の想いを読者に届けていただき、Remeのミッションである「こころの専門家へのアクセスの向上」「こころの健康に関するリテラシーの向上」の実現のために、お力をお貸しいただけますと幸いです。

 

 

ご興味をお持ちいただけましたら、下記フォームよりお問い合わせください。24時間以内にご連絡いたします。

 

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