心理カウンセラーになるには?資格や給料など気になる所を河合塾の先生に聞きました!

2017.02.27公開 2017.04.23更新
 
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「心理カウンセラーになって、人の役に立ちたい」。そういう方は、年代を問わず、意外と多くいらっしゃいます。

 

それでも、仕事や家事などで忙しかったり、「今まで心理学を勉強したことないし…」と諦めてしまう方も少なくありません。

 

そこで今回は、社会人経験を経て、現在は河合塾KALSで講師の方に、心理カウンセラーになる上で、資格や給料のこと、ご自身の実体験などを伺いました。

 

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臨床心理士で、河合塾の先生

最初に自己紹介をお願いします

はじめまして。河西と申します。河合塾KALSでは心理学の講師をしています。

 

私は大学卒業後に、金融業界で7年間の会社勤めをした後、思い立って臨床心理士の指定大学院を受験しました。

 

大学院修了後、臨床心理士の資格を取得し、河合塾KALSで2016年より心理学講座の講師をしており、現在は医療分野で臨床と研究に従事しています。

 

 

臨床心理士になった理由は?

大学時代は哲学を勉強していたのですが、その時点では近接領域である心理学に関心を持ちませんでした。

 

卒業後に会社員になり、あるきっかけがあって、昼休みや退社後に、会社近くにあった書店の心理学コーナーに足を運ぶようになり、「心理学を仕事にしたい」と本気で思うようになっていったんです。

 

メンタルヘルスや医療分野の心理学に興味を持つようになって、会社を辞める大きな決断をするなら、ある程度、社会的に信用度の高い心理職の資格を取りたかったということがありましたね。

 

あとは、臨床心理士の協会を作られた河合隼雄先生の本がすごく好きで。やはり、その方が社会に必要と思って作られた資格だったので、そういった個人的な理由もあります。

 

 

講師を始めたきっかけは?

まず、私自身が、受講生として河合塾KALSへ通っていました

 

心理学部出身ではなかったのですが、思い立って会社を辞めて、臨床心理士になることを目指して大学院受験を決めました。

 

実際に過去問を解いてみると、想像以上に出題範囲が広く、かつ難易度が高いと感じ、何から手を付けたら良いのか分からない状態でした。

 

私自身が河合塾KALSに、とってもお世話になっていたことがきっかけで、最初はチューターとして河合塾KALSに戻り、現在は講師をさせていただいています。

 

 

心理カウンセラーの資格について

心理カウンセラーの資格にはどんなものが多いですか?

1995年から、いじめや不登校への対策として、全国の公立中学校へ配置されているスクールカウンセラー、医療機関や公的な機関において、カウンセラーとして応募する際に、資格条件となることが多いのが「臨床心理士」です。

 

その他、現在はカウンセラーには多くの民間資格が存在します。産業領域では産業カウンセラーや、2016年より国家資格となったキャリアコンサルタントがあります。

 

日本にはこれまで、カウンセラーには国家資格はありませんでしたが、2015年に国会で公認心理師という国家資格の法案が可決されました。これから、数年以内に本格的に運用されていくだろうと思います。

 

ちなみに、臨床心理士は、特例を除くと、大学院の修士課程または専門職大学院の修了が必須であり、修了後にようやく受験が許可される資格です。

 

そのため、資格取得は簡単とは言えないと思います。それでも諦めずに挑戦されて、目標を実現される方も多くいらっしゃいます。

 

 

心理カウンセラーの給料は高い?低い?

これは本当に人によると思います。

 

常勤、非常勤などの雇用形態、経験年数、教育、医療、産業などの分野や、雇用先によっても様々です。経験を積んでから独立する方もいるため、一概には言えないです。

 

自分自身の経験としては、カウンセラーになった直後は、会社員の時の年収と比べると、かなり減りました

 

それでも仕事の内容は自分で望んだものだったので、不満はありませんでした。

 

ただ、現実問題として、カウンセラーの平均年収は十分とは言えない声も多いです。個人的には、国家資格化の流れとともに収入面も問題を改善されることを望みます。

 

 

ちなみにカウンセリングはどういう時に受けるものですか?

私は今、心療内科でも勤務しているので、今回はその領域で回答しますね。

 

心療内科という言葉の語源について、有力な説では「心理療法+内科」というものもあり、カウンセラーの職業領域と密接に関わる分野です。

 

実際、心療内科を受診される方には、ストレスが大きな要因の1つとなって、身体に症状が出ている心身症の方が多いです。

 

心身症とは、具体的には、ストレスでお腹の調子が悪くなってしまう、過敏性腸症候群や摂食障害や、片頭痛などの方も含まれます。

 

患者さんの性格傾向としては、様々ではありますが、過剰適応と呼ばれるような「お仕事をとても頑張ってきたり、人間関係に細やかな気遣いをされる」という方が多い傾向にあります。

 

その他にも、精神科領域の患者さんよりは、比較的軽度の症状の方が多いですが、うつ病や不安障害、発達障害などの方もいらっしゃいます。

 

また、診断名が付く状態でなくても、人生の中で起こる大きなイベントによって心身ともに疲弊されている方や、職場や親子関係の悩みを抱える方、ご自身の生き方を模索されている方など、多岐にわたります。

 

心療内科では、心療内科医師の診察、薬物療法と並行して、カウンセリングを受ける方も多いです。

 

ただ現在は、カウンセリングのニーズがあっても、2010年より保険適用になっていて、科学的に高い効果が証明されてきた「認知行動療法」という心理療法以外は保険適用外の自費となります。

 

認知行動療法を受けられる機関は現状、少ない状況です。その他の心理療法は実際は効果があっても、社会的信用に直結する科学性という点で、医療経済上の課題があるようです。

 

そのため、経済的にカウンセリングを継続して受けられない方も多くいらっしゃるので、その点は、法的な整備も含め、今後の課題とされているそうです。

 

 

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欧米と日本での違いってどんなところですか?

イギリスの場合は、カウンセラーの国家資格はありませんが、1988年にイギリス政府が、臨床心理学を国としてサポートすると決定して、「チャータードサイコロジスト」という資格が国家資格と同等と位置付けられたそうです。

 

この資格を取得するためには、修士または博士のコースに入り、3年間の臨床訓練と、心理学的研究が必要とされています。

 

日本の臨床心理士と異なる点は、教育分野や産業分野、医療分野など、専門分野によって、資格が細分化されており、それぞれ訓練も職業内容も異なるということです。

 

次に、アメリカの場合ですけれども、臨床心理学やカウンセリング心理学、またソーシャルワークを基盤としたものなど、様々な資格があるようです。

 

医療保険の適用内で治療を行うのは、APAと言われるアメリカ精神医学会が統括する「サイコロジスト」になります。

 

州によっては、薬の処方権のあるカウンセラーも存在するそうです。

 

ちなみに、フランスは、日本と似ていて、現在はだんだんとエビデンスの多い認知行動療法が盛んになってきてるようですが、まだまだ精神分析系の勢いも強いそうです。

 

個人的には欧米でのカウンセリングの普及に関して、日本との違いを肌で感じたことがありました。

 

大学院在学時に家族の都合で、カナダのバンクーバーに短期間滞在したことがありました。

 

その時に現地で一番大きな図書館に行ったんですが、今月のおすすめコーナーに、アルバート・エリスのペーパーバックのかなり専門的な内容で分厚い本が置いてありました。

 

日本においてもエリスは著名な心理学者ですが、心理学を専攻していても、彼の本を読んだことがない人がほとんどだと思います。

 

そういった本が一般の方へのおすすめ本として置かれている。そのような光景を目にした時に、心理学やカウンセリングが日常に浸透している度合いは違うのかなと感じました。

 

ただ、現地に暮らす人にその話をしたところ、「そのような実感はあまりない」とのことだったので、日本でも人によってメンタルヘルスへの関心がそれぞれであるように、やはり一概には言えないのかもしれません。

 

 

元予備校生、現講師として

独学か予備校か迷いませんでしたか?

独学か予備校に通うか…悩みましたね。

 

「独学にしようか、予備校に通おうか」って考えた時に、自分の好きな分野については独学でも勉強できる自信がありました。

 

ただ、苦手な分野とか、それを効率よく、試験という目標に向けて取り組むのであれば、予備校に通うというのは非常に有効な手段の1つかと思います。

 

そのためには、お金と時間が必要なので、ご自身に合うほうを選択されるのが良いのかなと思います。

 

 

実際に河合塾KALSに通ってどうでしたか?

元予備校生として、河合塾KALSに通って良かったとは思います。私の場合は、予備校に通わずに、希望した大学院の合格はなかったと思います。

 

大学院受験を独学で乗り切れるのか不安に思っていたところ、河合塾KALSの存在を知りました。

 

河合塾KALSでは、課題の添削や研究計画書指導もあり、自分がアウトプットしたものをチェックしてフィードバックしてもらえることが魅力的でした。

 

河合塾KALSで、心理学の基礎をしっかり学ぶことができたため、他学部からの挑戦でしたが、大学院入学後も引け目を感じることなく、専門の勉強に入ることが出来たことは良かったです。

 

特に、個人的には苦手なのが、統計とか、理数系だったのですが、大学院受験では統計の問題も出ますので、そういったもののエッセンスを凝縮して学べたので、とても役に立ちました。

 

 

カウンセラーを目指す社会人・主婦は多いですか?

河合塾KALSの受講生の方や、そこから臨床心理系の大学院に進学された方の中には、40代後半から50代の主婦の方も多くいらっしゃいます

 

お子さんの大学受験と一緒に挑戦された方も何人もお会いしています。

 

みなさん、「ブランクがあるから大変」ということを口を揃えておっしゃってましたが、それでも志は、むしろ若い世代の方々より大きく感じることが多いです。

 

実際、大学などで心理学を専攻していなかった方も結構いらっしゃいます。子育てや介護の経験から、心理学に興味を持たれている方と出会うことが多いですね。

 

何と言うか、コミュニケーションスキルに長けた方も多く、講師として質問を受けて話していても、こちらのほうが「ほっと」するような感じの方もいらっしゃいます。

 

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講師になって感じることはありますか?

私が受講生だった時は、チューター制度をフルに利用していました。

 

今の受講生の方を見ていて、チューター制度を知らないということはないと思うんですが、感覚的に、利用頻度などがすごく人によって異なるように感じています。

 

個人的な経験も踏まえて、大学院合格の確率を上げるためにもチューター制度などのサービスは、ぜひ活用してほしいなと思います。

 

 

生徒との関わりで大事にしていることはありますか?

短期的には大学院受験が目標なんですが、最終的には臨床心理士になりたい方たちが河合塾KALSに通われています。

 

ですので、大学院合格という目標は、基本に置きながらも、カウンセラーとして持っておいた方が良い視点や、当初の目標を時々思い出してもらえるようなお話をするようにはしています。

 

長い受験の中、勉強だけやっていたら、しんどくなってしまうと思います。

 

勉強が行き詰った時などに、「私はなんで、今勉強しているのか」という立ち返れる場所があると、「よしまた頑張ろう」となるように思います。

 

 

心理カウンセラーの資格に興味を持つ方へ

心理カウンセラーになりたいという方へメッセージを

心理カウンセラーは、人の心の悩みを楽にしたいという情熱とともに、確かな知識と訓練が必要な職業だと思います。

 

耳慣れた言葉で言えば、「熱い心」と「冷たい頭」でしょうか。

 

心理カウンセラーという仕事に関心を持ったり、この進路を選択した時点で、明確に気付いていない場合でも、熱い心の一端はすでにお持ちだと思います。

 

人間ですので、常に情熱を持ち続けるのは難しいと思いますが、現場でクライエントと関わる中で、先生方から指導を受けたり、書籍や研究を紐解く中で、その気持ちを思い出させてくれる出会いや瞬間があります。

 

冷たい頭は、訓練と勉強の積み重ねの賜物だと思います。

 

「熱い心」と「冷たい頭」

 

この2つが両立している人に会った時、私自身とても刺激を受け、励みになります。心理カウンセラーを志す方々と同じフィールドでご一緒する機会を楽しみにしています。

 

 

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(この記事は、株式会社KEIアドバンスと共同制作した記事広告コンテンツです)

PHOTO by 齋藤郁絵

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