【嫌われる勇気 第6話】あらすじと感想をカウンセラー目線でご紹介!

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2月16日にドラマ「嫌われる勇気」第6話「被害者は元カレ!?遺体が語る四年前の約束」が放送されました。

 

今回は、解剖医・めい子の元彼が水死体となって発見されます。めい子や庵堂蘭子がプロとして仕事に向き合うことにより、謎が解き明かされます。

 

そして庵堂のバディである青山年雄は、もちろん今回も庵堂の恩師である大文字教授のところを訪ねて行きます。

 

そこで大文字教授は、心理学巨匠の1人であるアルフレッド・アドラーの「信用と信頼」についての教えを青山に伝えます。

 

それではドラマ「嫌われる勇気」第5話のあらすじと感想を、カウンセラー目線でこれから綴っていきます。

 

 

「嫌われる勇気第6話」のあらすじ

青山は街中で庵堂蘭子が若い男に抱きついて、うれしそうにしている様子をたまたま見かけてしまいます。

 

そのことを青山は不服そうに大文字に話します。

 

大文字教授から「蘭子のことが気になって仕方がないんですね」と言われてしまい、青山は動揺します。

 

ある夜、めい子は公園に行き、しばらくあたりを見回しますが誰もやって来る気配がなく、めい子は諦めた様子で公園をあとにします。

 

その後、ある朝河川敷で片方の靴がない状態の男性の水死体が発見されます。

 

また、その遺体に所持品がなかったので身元判明には時間がかかると思われましたが、解剖室に運び込まれた遺体を見てめい子の表情は固まってしまいます。

 

実は遺体の男性はめい子と4年前まで付き合っていた元彼の繁田諒だったのです。

 

それを知った庵堂蘭子は、めい子に諒との関係をずけずけ問いただします。諒の直接の死因は溺死でしたが、全身に傷や打撲がありました。

 

諒は元バスケットボールの選手で、ケガを理由に引退し、現在はスポーツジムでインストラクターをしていました。

 

諒が亡くなる1週間ほど前、ジムに諒が弁護士・木本正晴の自宅で妻の遥に個人指導をしていて、2人は不適切な関係を結んでいるから辞めさせるようにという匿名メールが届いているということが分かりました。

 

それで庵堂蘭子と青山は木本夫妻の自宅に行き、2人から諒について話を聞きます。

 

 

大文字教授が伝えたアドラー心理学にまつわる言葉

アドラー心理学では「信じる」という言葉を「信用」と「信頼」とに区別して考えます。

 

例えば銀行でお金を借りようとすると担保が必要になりますよね。「担保と引き換えにお金を貸す」つまり「条件付き」です。これは「信頼」ではなく「信用」なのです。

 

それに対して「信頼」は、「他者を信じるにあたっていっさいの条件をつけない」ということなのです。

 

対人関係の基礎は「信頼」によって成立しています。

 

無条件の信頼を置くからこそ、深い関係を築けるんです。

 

アドラー心理学の考えはシンプルです。裏切るか裏切らないかを決めるのは「あなた」ではなく、それは「他者」の課題なんです。

 

悲しいときは思いっきり悲しめばいい。あなたはただ、「私がどうするか」だけを考えていけばいいんです。

 

「無条件の信頼」というのは、対人関係を良くするための手段に過ぎません。もしあなたが、「その人との関係を良くしたい」と思わないのであれば、ハサミで断ち切ってしまって構わないんですよ。

 

アドラーは言います「全ての悩みは対人関係の悩みである」と。一方でまた、全ての喜びも対人関係から生まれるんです。裏切られることがあろうとなかろうと、深い関係に踏み込む勇気を持ち得てこそ、人生の喜びも増えていくんですよ。

 

 

周りに流されない庵堂蘭子の言葉

必要あるかないかは私が判断します。

 

帰ります。終業時間なんで。お疲れ様です。

 

人の気持ちを想像するのは私の課題ではありません。今の私の課題は、真実を見つけることです。

 

その考え、明確に否定します。

 

バカはあなたです。なんで信じてあげなかったんですか。大切な人が変わると言ったことを。なんで信じて待ってあげられなかったんですか。

 

傷つくのを恐れて逃げたんでしょう。傷ついたら、とことん悲しんだらいいんです。

 

 

「嫌われる勇気第6話」の感想

アドラー心理学による「信用と信頼」の違いは、信用は条件付きであり、信頼は無条件であるということで、より良い人間関係を築くためには「無条件の信頼が不可欠である」と教えてくれました。

 

また、全ての人に対して無条件の信頼を寄せるということではなく、自分が「この人とは良い関係でありたい」という相手のみに対してだけでいいということです。

 

現実には、身近な人や大切な人に対してほど「裏切られたくない」という恐れがあるので、なかなか無条件に信頼することができず、相手を疑ってしまったり離れてしまうのではないでしょうか。

 

今回のドラマのストーリーで相手の言葉が信じられず別れてしまったり、浮気を疑ったりしてしまい、「無条件の信頼」の難しさをまざまざと見せつけられました。

 

ドラマを観て、自分にも当てはまると共感する視聴者も多かったのではないでしょうか。

 

それを大文字教授や庵堂蘭子は「裏切られたくない」という気持ちに対して「そのときはとことん傷ついたり悲しめばいい」と言います。

 

相手を信頼し、相手に踏み込むことで大きく傷ついたり悲しむこともある一方、相手と深く関わったおかげで大きな喜びも得られるとアドラーは教えてくれています。

 

悲しみと喜びはどちらか一方だけを得られるものでも選べるものではありません。

 

悲しみを小さく抑えようとすれば喜びも小さく、大きな悲しみになる行動を勇気を持って突き進んでいくと大きな喜びも得られます。

 

あなたは人間関係を良くしたい相手を無条件に信頼する勇気を持ちたいですか?

 

次回は大文字教授の教えや庵堂蘭子のキャラクターで、アドラー心理学が唱える「共同体感覚」について分かりやすく知ることができそうです。

 

今後もこのドラマで、アドラー心理学の教えや庵堂蘭子の生き方を通じて、あなたの今後の人生の生き方や在り方のヒントになる部分が大いに出てくるのではないかと思います。

 

引き続きドラマ「嫌われる勇気」のあらすじと感想を書き綴っていきますのでご期待下さい。

 

この第6話が放送される前に、このドラマが日本アドラー心理学会から抗議を受けるというニュースがありました。

http://www.nikkansports.com/entertainment/news/1778013.html

 

日本アドラー心理学会としては、このドラマはアドラー心理学の一般的な理解とは大きく異なる見解を広めていると指摘し、放送の中止、もしくは脚本の大幅な見直しを求めています。

 

ドラマ「嫌われる勇気」はアドラー心理学について正しく伝えおらず、視聴者が間違った解釈をしてしまうので困ると日本アドラー心理学会は判断したのでしょう。

 

ドラマ制作側としては、アドラー心理学を視聴者に分かりやすく伝えるために、主人公のキャラクターやアドラー心理学の内容に偏りや誇張をすることもあるのではないかと思います。

 

このニュースを知り、日本アドラー学会はこのドラマ「嫌われる勇気」に対して、そのような見解があるのだというのを事実として受け止めました。

 

今後、日本アドラー心理学会とドラマ制作側がどのような話し合いがなされるのか様子を見ていきたいと思います。

 

その結果、ドラマに何かしら変更があるかもしれませんが、ドラマ「嫌われる勇気」が放送される限り、このコラムは続けていきます。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

  

 

【執筆者】

萩原あみ

日本健康心理学会認定健康心理士
㈱アイ・ディア・ヒューマンサポートサービス認定カウンセラー
㈲スピードコーチング認定コーチ

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