大人の発達障害…仕事でミス連発したときの3つの対応方法とは?カウンセラーが解説

2017.02.26公開
 
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発達障害は多くの場合、子どもの頃に発覚しますが、最近では子供の頃に症状が見過ごされたまま育ち、大人になってから発達障害だったことに気が付いた…というケースが増えてきているようです。

 

大人は子どもと違い、自分のことは自分で責任を持たなければいけないとはいえ、発達障害の症状でうまくできないことがあっても、なかなか周りに助けを求めにくいですよね。

 

そこで今回は、発達障害を持つ大人の方が仕事でミスしてしまったときの対処法をご紹介します。

 

 

「覚えられない!」そんなときには

仕事をしていると、取引先との商談の予定や会議の時間、今日中に終わらせなければならない書類…など多くのやらなければならないことがあります。

 

そういった状況において、

「やらなければならないことをどうしても覚えられない」

「何度言われても忘れてしまう」

 

そんなことはありませんか?

 

このようなときには、頭で覚えきろうとはせずに、紙に書き出して、目につく場所に貼っておくようにしましょう。

 

やるべきことには優先順位をつけて置き、終わったものは消していくようにするとやり残しも減らすことができます。

 

また、なるべくリストはその日ごとに纏めるようにし、一日の仕事の終わりに終わらなかったものは、翌日用のリストに書き写して、今日の物は捨ててしまったほうが、何枚もリストを作ることを防げますね。

 

重要な会議や商談の時間は、目立つペンで付箋に書き、仕事用のパソコンのふちに貼っておけば、必ず目について忘れることは少なくなりそうです。

 

紙に書いたことすら忘れてしまうという場合には、机のどこかにやることリストを入れる場所を決めて置き、わからなくなったらその中を見る、など自分の中でルール作りをしておくとよいでしょう。

 

書いた覚えのない紙でも、その箱に入っているならば、やらなければならない仕事なのだとわかります。

 

 

何度も忘れものをしてしまう

「どんなに注意していても、大事な資料を家に忘れてきてしまう」

「会議に必要な書類をデスクに忘れたまま、会議が始まってしまった…」

 

そんな経験はありませんか? 社会人になると忘れ物は、時に命取りにもなりますよね。

 

そんなときには「持っていくものボックス」の作成がおすすめです。

 

家のよく目につくところや会社のデスクの一角に、必ず持ってかなければならないものを入れておく場所を作るのです。

 

例えば、自宅の玄関にスペースを作り、ネクタイや書類など会社に持っていくものは必ずそこに入れておくようにします。

 

家を出るときにその箱が空になる、という状況を作ることで家から会社へ行くときの忘れ物対策になります。

 

また帰ってきたときには、必ずその箱の中に会社関係のものがすべて収まっているようにしておくのです。もし、そこから一度出さなければならないものがあっても、使ったら元に戻すのを徹底すれば忘れません。

 

会社では「会議ボックス」「外回りボックス」など、デスクから長時間離れる場面に対して、大まかにスペースを作っておいて、それぞれに必要なものを入れておくようにします。

 

「会議ボックス」には手帳、筆記用具、会議用資料。「外回りボックス」には手帳、筆記用具、名刺といった具合です。

 

忘れ物が多い場合、一つの物をいろいろな場面で使いまわすとわからなくなってしまうこともあるので、それぞれに対して必要なものを用意し、使ったら元に戻すようにするといいでしょう。

 

必要なものをしまう場所を決め、「使ったら戻す」を習慣にすれば忘れ物は劇的に改善されるはずです。これは仕事だけでなく日常生活でも役に立つ方法です。

 

 

話しかけるタイミングがわからない

会社では、報告・連絡・相談の「ほうれんそう」はとても大切です。

 

しかし、上司が忙しそうでなかなか話しかけるタイミングがつかめず、そのままになってしまい怒られる、なんてことはありませんか?

 

気を遣ったのが裏目に出て怒られてしまっては、自分もあまりいい気はしませんよね。

 

このようなミスが多い方は、付箋やメールなどをうまく使って話しかけるタイミングをつかみましょう。

 

例えば、上司が忙しそうなら付箋に「~についてお伺いしたいのでお時間をいただけますか?」などと書いて上司のデスクに貼っておくのです。

 

時間を指定してもいいですが、いつ相手の仕事が一段落するかわからないので、指定はなくてもいいと思います。

 

これを見れば上司の人にも報告があることがわかるので、タイミングを作りやすいでしょう。直接、「今、お時間よろしいですか?」と尋ねてみるのも有効です。

 

どうしても話しかけ方がわからない場合には、上司の方と相談して、報告のタイミングを定期的に作ってもらえないかお願いしてみましょう。

 

例えば「○時になったら必ず上司に報告に行く」と取り決めておくのです。

 

特に問題がなければその時は「問題ありません」と報告すればよいので、いつ来るかわからないタイミングを伺うよりもよりわかりやすく確実に報告することができます。

 

 

一人で抱え込まないようにしよう

このように、付箋やメモなどを利用したり、環境を整えることで仕事のミスは減らすことができます。もちろん、ミスをしてしまったときは素直に謝罪し、その理由を述べましょう。

 

そうして、次は同じミスをしないように対処を考えましょう。このとき、あなたの症状や苦手なことを理解してくれている人がいると対処しやすいです。

 

発達障害であることを告白するのには大変な勇気がいるかもしれません。

 

しかし、一人でもあなたの理解者を作っておくことは、あなたが気持ちよく仕事をする上で大きな力になります。

 

仕事でミスが多いからと言って一人で抱え込まず、思い切って相談することで解決策が浮かぶこともあるので、勇気を出して周りに助けを求めてみましょう。

 

きっと助けてくれる人がいるはずです。

 

 

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【執筆】

須賀 香穂里

神奈川大学人間科学部・人間科学科所属

 

 

 

 

【監修】

杉山崇 臨床心理士

神奈川大学人間科学部 教授

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