【第2話:私の父】〜お父さんうつ日記〜

2017.03.08公開 2017.04.25更新
 
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今回から、私の家族のメンバーそれぞれについて少し詳しく紹介します。初めは私の父について。

 

 

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私は小さい時からお父さんっ子で、父からの愛情を一身に受けて育ちました。

 

父のことはとても尊敬していたし、大学生になってからも一緒に買い物に出かけたり、居酒屋に行ったりするなど、とても仲良しでした。

 

この4コマは、そんな父がうつ病を再発してからの様子を描いています。

 

父のうつ病は、2年ほど前に始まりました。10年くらい前にもうつ病を患っていたので、今回は再発という形です。

 

再発した当時のことはよく覚えています。

 

再発の前日、私が夜遅くまで大学の期末試験の勉強をしていたところに、父が私の部屋のドアをノックして、開けたドアの隙間から顔を出しました。

 

「やっほー。まだ勉強するの?」

「うん、もう少しやってから寝る」

「そうなんだ。頑張ってね。おやすみ」

「うん、おやすみ」

 

といくつか言葉を交わして、父は寝ました。

 

私もほどなく就寝して、次の日起きて大学に行って、2つ試験を受けて、友だちと軽く打ち上げをして帰りました。

 

帰った頃、父は寝ていました。

 

母が重い空気を醸しながらリビングに立っていて、帰ってきた私を見るなり、

 

「お父さんまたうつ病になったから」

 

と言いました。

 

「え、なんで?確証あるの?」

 

と聞き返しながら、頭の中では「ウソでしょ」の5文字がひたすら駆け巡るのです。

 

母は冷静に、

 

「今日、発作起こしたんだよ。朝方、『地球が壊れる~!!』とか『そしたらローン払えなくなる~~!!』とか言ってさ。とりあえず休んで病院行くように言った」

 

と返しました。

 

「ていうか、地球壊れたらローンもクソもないじゃん。返す相手も破滅じゃん。ていうかうちローンもう払い終わってるじゃん」

 

と、頭の中で冷静な突込みをした後、「あ~、本当になっちゃったんだなぁ」という妙な納得感がうるさかった5文字を沈めました。

 

そしてしばらく呆然として、気持ちの落ち着かないまま布団に入りました。

 

ここから我が家のうつ病(家族)ライフがスタートしました。

 

と言っても、生活リズムはほとんど変わりませんでした。

 

病気のせいで、父は自分を責めがちになったり、「何かを決めること」が難しくなったりしましたが、以前と変わらず、犬の散歩をしたり、洗濯物をしたりしてくれるのでした。

 

そんな父を見て、不安に思う中にも、少し安心感を抱いていた気がします。

 

【第3話:私の母】を読む

 

 

 

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【執筆】

シブ子

 

 

 

 

 

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