【第7話:伝われ】〜お父さんうつ日記〜

2017.03.19公開 2018.05.24更新

この4コマは、父に「私の存在を忘れないでほしいな」と思って描きました。

 

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うつ病を患うと、頭の中で嫌な考えがぐるぐると駆け回り、それを自分の力で追い出すことが難しくなるみたいです。

 

私は、父を近くで見ていて、父の見ている世界はとても暗くて、閉鎖的な重苦しい空間なのかもしれないと感じていました。

 

父は日中、よく父の部屋と私の部屋の間の廊下を延々と行ったり来たりしていました。そして時に「やばいよ~やばいよ~」とつぶやくんです。

 

そして私は、そんな父の口から洩れた言葉に「やばくないよ。大丈夫だよ」と返す時がありました。

 

父は私にとって大切な人ですから、単純に父が苦しそうな様子を目の当たりにすることに心が痛んで、聞いていられなかったんでしょう。

 

言葉を返すことによって父の口を塞ぎたいという我儘な気持ちがあったと思います。

 

でも、それと同時に、「私がそばにいるよ」ということと、「だから大丈夫」だと伝わってほしかった。

 

というか、そう父に思ってほしかったんですね。

 

そんな思いを描いたのがこの4コマです。

 

あの時の私はきっと父にとっての“光”になりたかったんだと思います。

 

「父の世界はとても暗くて閉鎖的な重苦しい空間なのかもしれない」と言いましたが、そんな中でも、私と一緒に過ごす時には、少しでも気持ちが軽くなったらいいなとか思っていました。

 

でも、家族って、そばには居るけど、そばにいるだけしかできなくて、別に本人に強く影響を及ぼせるなんてことめったにないんですよね。

 

私の想いが「伝わってほしい」と思いながらも、結局、父の世界に入り込むことができなくて、よく底なしの無力感を抱いていたのを覚えています。

 

父を大切に思うからこそ、父にとって希望の持てる存在でありたいと願ったけれども、苦しさでいっぱいの父の頭の中には入り込むことはできなくて、「あぁ私には何にもできないんだ」って感じて終わる。

 

なんか思い出して切なくなりました。

 

当時の父に聞いてみないと分かりませんが、私がそばにいようとし続けたことは、父にとって意味があったことなんでしょうか。なかったのかな。あってほしいな。

 

【第8話:私のバカ】を読む

 

 

【うつ病まとめ記事】

 

 

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【執筆】

シブ子

 

 

 

 

 

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  • 本記事は2017年3月19日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。