【第8話:私のバカ】〜お父さんうつ日記〜

2017.03.22公開 2017.04.25更新
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この4コマは、私の後悔の塊です。何度思い返しても、自分を責めずにはいられません。

 

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父がうつ病を再発した時、もちろん驚きもあったのですが、心のどこかで0.001mmくらい「あ、やっぱりそうなったか」と思った自分がいました。

 

少し10年前のお話をします。私が小学生だった時、父は初めてうつ病と診断されました。

 

ある日、学校から帰ってくると、職場にいるはずの母が家にいて、父の部屋でごそごそ何か荷造りのような作業をしていました。

 

不思議に思って「あれ、今日休みなの?」と聞くと「お父さん、入院することになったから」と返って来ました。

 

「え、なんで?」

「お父さん、よく独り言ブツブツ言うでしょう。あれね、病気なの。うつ病って言うの。」

 

「え、病気?いつまで入院するの?」

「とりあえず独り言なくなるまでかな。3か月くらい。」

 

これが小学生だった私と“うつ病”の出会いでした。

 

確かに、入院の数か月前のお父さんは少し様子がおかしかった。遅くまで仕事をして、帰ってきてもPCに向かって、休みの日でさえもPCを閉じるは食事の時くらいでした。

 

そして、夜寝ている間に急に大声で叫んだり、ふとした時に

 

「自分一人、死んだって誰も困らないんだ」

「自分なんか死ねばいいんだ」

 

と凄い剣幕で独り言を言ったりするようになりました。

 

「お父さんが本当に死んじゃったらどうしよう」とすごく不安になって、「そんなこと言わないで」と言って、お父さんの前で大泣きしたのを覚えています。

 

父のうつ病再発前の様子が、10年前の父とすごく被りました。だから、「あ、やっぱり」と思う自分がいたんです。

 

うつ病再発の約1年前、部署移動で職場が変わり、仕事量が急増しました。また、家でPCに向かうようになったのです。

 

この時、「うわ、あの時と似てる」と思いました。しかも、それだけではありません。ちょうど同じ時期に、父の母、つまり私の祖母に介護の必要が出てきたのです。

 

祖母とは別居していますから、介護保険の申請手続きなどのために、頻繁に田舎に帰らなければいけませんでした。

 

これが父の忙しさに拍車をかけます。私の頭の中のサイレンが大きな音を立てて鳴っていました。

 

「危ないかも」と思っていたはずなのに、私は何もできませんでした。

 

きっと「危ないかも」よりも「なんだかんだ大丈夫でしょ」と思いたい気持ちの方が私の中で大きかったんでしょう。

 

私はあの時どうすればよかったでしょうか。

 

「とりあえず医者に行ってみよう」とか「カウンセリング受けてみよう」って言ってみればよかったんでしょうか。

 

きっと調べれば、私ができたこともたくさんあるんだろうと思います。

 

が、でも人間、やっぱり「行動が一番正直」ですね。何もしなかったってことは、どんな理由であれ「何もしたくなかった」ということなんでしょう。

 

その結果として、今のようなことになってますから、数年前の自分の顔面をグーで「ド――――ン」としたい気持ちになります。

 

本当に私のバカ。

 

【第9話を読む】

 

 

【うつ病まとめ記事】

 

 

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【執筆】

シブ子

 

 

 

 

 

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