うつ病を乗り越えるのに必要な3つのゆとり【小松亜矢子さん第2回】

2017.03.14公開 2018.10.28更新

うつ病を乗り越えるために必要なものって、あなたは何だと思いますか?

 

薬でしょうか?

それとも、休息する時間でしょうか?

 

もちろんそれらも必要だし、大事なことでしょう。

 

しかし、私は適切な治療や休養に加えて、3つの「ゆとり」が大切なのではないかなと思っています。

 

【まとめ記事】

>>看護師でうつ病に…『うつ病10年。たどり着いた場所』【全9回】

 

うつ病を乗り越える方法は千差万別

うつ病と一言で言っても、その原因は人によってさまざま。乗り越えるための方法も、それぞれで違います。

 

うつ病であったことを公表していると、「私もそうなんです」と話をしてくださる方がいます。

 

どうやって乗り越えたのか聞いてみると、休めたことが良かったという人もいれば、環境を変えたことが良かったという人も…。

 

運動をしたら、すっきりしたという人もいますし、カウンセリングが1番良かったという人もいます。

 

全員に効果のあるような「これだ!」という解決方法がないのが、うつ病の難しさなのかもしれません。

 

 

うつ病患者の味方になる3つの「ゆとり」

うつ病を乗り越える方法は人によって違うとはいえ、私の経験やほかの人の話を聞いていると、だいたい3つに集約されるような気がしています。

 

この3つの「ゆとり」があるかないかで、うつ病との付き合いは変わるのではないでしょうか。

 

安心を与える「お金のゆとり」

うつ病になると、休職や退職という選択をする人が多くいます。

 

仕事を休んだり辞めたりすれば、収入がなくなるのは当然のこと。

 

傷病手当金や失業手当があるとはいえ、もらえる期間には限度があるし、金額もそれまでの給料と同じ額をもらえるわけではありません。

 

「お金がないから、働かなければ」ー

 

その焦りが、うつ病の回復を妨げる要因になりえます。私自身も、その焦りから、就職しては悪化して退職する、という繰り返しをしてきました。

 

お金の心配をせずに休養することができれば、症状の回復に集中できる環境を作りやすいのではないかと思います。

 

 

理解と信頼が大事な「人間関係のゆとり」

うつ病はメジャーな病気になったとはいえ、まだまだ理解を得られていない部分も多くあります。

 

まわりにいる家族や友人、同僚といった人たちが理解してくれるかどうかも、うつ病の人にとっては大きなポイントと言えるでしょう。

 

病気の理解が得られること、「つらい」という感情を聞いてくれる人がそばにいることは、何より大きな安心につながります。

 

また、まわりにいる人だけでなく、医師やカウンセラーといった人たちとの関係性も重要です。

 

うつ病から回復できたのは、信頼できる医師に会えたことや、カウンセラーと話す機会を持てたことと話す人も多くいました。

 

1人ではなく、まわりにいる人たちの理解と支えが重要なのです。

 

じっくり向き合うための「時間のゆとり」

休養するにも、うつ病の原因と向き合うにも、時間が必要です。

 

うつ病は闘病期間が長い人が多く、社会復帰までには、短い人で数ヶ月、長い人で数年かかることも珍しくはありません。

 

この時間を確保できるかどうかも、ポイントだと思っています。

 

傷病手当金や失業手当をもらえる期間、休職できる期間が限られていると、それだけで焦りを生んでしまいます。また、早く復帰して欲しいと家族から言われてしまうことも。

 

私は以前、「いつになったら治るんだ」と家族に言われたのがとてもつらかった記憶があります。

 

おそらく、それを言った家族もつらかったのだとは思いますが、かなり衝撃的な一言でした。

 

本人にとっても家族にとっても、長い目で経過を見られる余裕を持つことが大事なのかな、と思います。

 

 

うつ病に焦りは禁物

焦ることは、うつ病から回復するには禁物であるということ。それは、私が約10年うつ病と向き合ってきて感じたことです。

 

いろいろな制度やまわりの人の助けも借りながら、できるだけゆとりを持って、病気や自分と向き合う環境づくりをすること。

 

私自身も、再発しないように心がけなければいけないなと思います。

 

>>【第3回】うつ病を治そうとして辛くなってませんか?

 

【まとめ記事】

>>看護師でうつ病に…『うつ病10年。たどり着いた場所』【全9回】

小松亜矢子

元看護師のフリーライター

自衛隊中央病院高等看護学院卒。22歳でうつ病を発症し、寛解と再発を繰り返し今に至る。自分自身のうつ病がきっかけで夫もうつになり最終的に離婚。夫婦でうつになるということ、うつ病という病気の現実についてもっと知ってほしいと思い、ブログやウェブメディアを中心に情報発信中。

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