うつ病を治そうとして辛くなってませんか?【小松亜矢子さん第3回】

2017.03.24公開 2017.05.07更新
 
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うつ病に限らず、病気というものは、「治すもの」と思っていませんか?

 

「うつ病になっちゃった、早く治さなきゃ」

「うつ病がなかなか治らなくてつらい

 

そんなふうに感じている人もいるかもしれませんね。

 

病気を「治そう」って考えると、余計つらくなってしまうから、「うまく付き合う」ことを、まずは心がけるといいんじゃないかなと思います。

 

▼前回までの記事はこちら▼

 

 

 

 

うつ病は「治る」もの?

そもそも、うつ病って治る病気なんでしょうか?

 

うつ病の再発率は1年以内で4050%、一生のうちに再発する確率で見ると、なんと90%とする研究もあるんだそう。

(参考:http://www.dr-maedaclinic.jp/da0800.html

 

私自身も再発を経験していますし、病院でも「完治」という言葉を聞いたことはありません。うつ病は検査などで客観的に示すことができないので、それは当然のことでしょう。

 

うつ病を乗り越えて元気に過ごしている人もたくさんいるでしょう。

 

しかし、それはおそらく再発しないためにいろいろなことを心がけていて、「再発がない状態が続いている」ということなんじゃないかなと思います。

 

うつ病は「治す」ものではなく、症状の「回復」あるいは「寛解(ある程度症状が治っている、コントロールされている状態)」するものと言ったほうが正しいかもしれません。

 

 

うつ病とうまく付き合ってみる

「治らない」って言われると、とても絶望的な感じがしてしまいますよね。

 

でも、病気は治すことが全てではありません。専門家や医療の助けを借りながらでも、「うまく付き合う」ということができればいいのです。

 

たとえば、薬を飲むこともそのひとつ。自分に合った薬があれば、憂うつさや眠れないなどの症状は緩和することができます。

 

カウンセリングなどで、自分の心との向き合い方を知ることも、うまく症状をコントロールするきっかけになります。

 

どんなときに憂うつになってしまうのか、落ち込んでしまうのか、といった自分の傾向をつかむことができれば、できる限り、その状況を避けることもできます。

 

そうやって、うまくうつ病と付き合えるようになれば、生きることは少し楽になるんじゃないかな、と思います。

 

 

治すことをあきらめたら楽になった

私自身、うつ病が再発して落ち込んでいたときに、治すことはあきらめて、うまく付き合おうと思ったら、気持ちが楽になったことがあります。

 

「薬を飲みながらでも、穏やかに過ごせたらそれでいいんじゃないか」

 

「無理に薬を止めようとしたり、通院の頻度を減らしたりして不安定になるよりは、定期的に診てもらって、できる限り安定した状態を保てるほうが、私にとっては大事なんじゃないか」

 

そう思ったら、無駄に焦ることもなくなって、うつ病の症状そのものも徐々に落ち着いていきました。

 

結果的に、通院する必要がないくらいには回復することができて、今はそれなりに働きながら暮らすこともできるようになっています。

 

もし、「早く治さなきゃ」と焦っているのなら、そういう割り切り方、気持ちの持ち方をしてみてもいいのではないでしょうか。

 

 

Komatsu_Prof_2aa【執筆】

小松亜矢子 元看護師のフリーライター

1984年生まれ、自衛隊中央病院高等看護学院卒。福岡県出身、現在は神奈川県横須賀市在住。22歳でうつ病を発症し、寛解と再発を繰り返し今に至る。自分自身のうつ病がきっかけで夫もうつになり最終的に離婚。夫婦でうつになるということ、うつ病という病気の現実についてもっと知ってほしいと思い、ブログやウェブメディアを中心に情報発信中。

blog:http://www.ayk-i.com

 

 

小松さんの連載まとめはこちら

 

 

小松さんインタビューはこちら

【Part1】新卒1年目で適応障害、夫婦でうつ病を経験して感じたこと

【Part2】うつ病当事者かつ看護師として伝えたいこと

 

 

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