うつ病を治そうとして辛くなってませんか?【小松亜矢子さん第3回】

うつ病に限らず、病気というものは、「治すもの」と思っていませんか?

 

「うつ病になっちゃった、早く治さなきゃ」

「うつ病がなかなか治らなくてつらい

 

そんなふうに感じている人もいるかもしれませんね。

 

病気を「治そう」って考えると、余計つらくなってしまうから、「うまく付き合う」ことを、まずは心がけるといいんじゃないかなと思います。

 

【まとめ記事】

>>看護師でうつ病に…『うつ病10年。たどり着いた場所』【全9回】

 

うつ病は「治る」もの?

そもそも、うつ病って治る病気なんでしょうか?

 

うつ病の再発率は1年以内で4050%、一生のうちに再発する確率で見ると、なんと90%とする研究もあるんだそう。

 

(参考:http://www.dr-maedaclinic.jp/da0800.html

 

私自身も再発を経験していますし、病院でも「完治」という言葉を聞いたことはありません。うつ病は検査などで客観的に示すことができないので、それは当然のことでしょう。

 

うつ病を乗り越えて元気に過ごしている人もたくさんいるでしょう。

 

しかし、それはおそらく再発しないためにいろいろなことを心がけていて、「再発がない状態が続いている」ということなんじゃないかなと思います。

 

うつ病は「治す」ものではなく、症状の「回復」あるいは「寛解(ある程度症状が治っている、コントロールされている状態)」するものと言ったほうが正しいかもしれません。

 

 

うつ病とうまく付き合ってみる

「治らない」って言われると、とても絶望的な感じがしてしまいますよね。

 

でも、病気は治すことが全てではありません。専門家や医療の助けを借りながらでも、「うまく付き合う」ということができればいいのです。

 

たとえば、薬を飲むこともそのひとつ。自分に合った薬があれば、憂うつさや眠れないなどの症状は緩和することができます。

 

カウンセリングなどで、自分の心との向き合い方を知ることも、うまく症状をコントロールするきっかけになります。

 

どんなときに憂うつになってしまうのか、落ち込んでしまうのか、といった自分の傾向をつかむことができれば、できる限り、その状況を避けることもできます。

 

そうやって、うまくうつ病と付き合えるようになれば、生きることは少し楽になるんじゃないかな、と思います。

 

 

治すことをあきらめたら楽になった

私自身、うつ病が再発して落ち込んでいたときに、治すことはあきらめて、うまく付き合おうと思ったら、気持ちが楽になったことがあります。

 

「薬を飲みながらでも、穏やかに過ごせたらそれでいいんじゃないか」

 

「無理に薬を止めようとしたり、通院の頻度を減らしたりして不安定になるよりは、定期的に診てもらって、できる限り安定した状態を保てるほうが、私にとっては大事なんじゃないか」

 

そう思ったら、無駄に焦ることもなくなって、うつ病の症状そのものも徐々に落ち着いていきました。

 

結果的に、通院する必要がないくらいには回復することができて、今はそれなりに働きながら暮らすこともできるようになっています。

 

もし、「早く治さなきゃ」と焦っているのなら、そういう割り切り方、気持ちの持ち方をしてみてもいいのではないでしょうか。

 

>>【第4回】死にたい気持ちは消えなくてもいい

 

【まとめ記事】

>>看護師でうつ病に…『うつ病10年。たどり着いた場所』【全9回】

小松亜矢子

元看護師のフリーライター

自衛隊中央病院高等看護学院卒。22歳でうつ病を発症し、寛解と再発を繰り返し今に至る。自分自身のうつ病がきっかけで夫もうつになり最終的に離婚。夫婦でうつになるということ、うつ病という病気の現実についてもっと知ってほしいと思い、ブログやウェブメディアを中心に情報発信中。

記事をシェア
記事をツイート
記事をブックマーク
  • 本コンテンツは、メンタルヘルスに関する知識を得るためのものであり、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題について責任を負うものではありません。
  • ユーザーの皆様へ:ご自身のお悩みについて相談したい方は、こちらからご登録をお願いします。
  • 専門家の皆様へ:コンテンツついて誤りや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください