先生という職業は大変な仕事?【鈴木茂義さん 第3回】

2017.03.25公開 2017.05.13更新
 
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あなたが小学校を卒業したのは、何年前ですか?思い出に残っている卒業式があるとしたら、どんなことがありましたか?

 

先日、勤務先の小学校で卒業式がありました。卒業生、在校生、教育委員会や地域の来賓の方々、教職員、保護者が参加しました。

 

学び舎を巣立っていく子どもたちの顔は、晴れ晴れとしていました。

 

卒業証書を受け取る子どもたちの立派な姿、

体育館に響き渡る「旅立ちの日に」の歌声、

涙を流す人々の姿…

 

私もグッときました。本当に素敵な卒業式になりました。

 

子どもたちは小学校に留まらず、次のステージへ巣立っていきます。「卒業」という行事がある学校という場所が、私はやはり好きです。

 

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↑ちょうど1年前の私です。教員人生で3回目の卒業生を送り出しました。

 

 

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↑子どもたちの卒業を祝うかのように、ソメイヨシノが開花しました。

 

 

学校の先生=大変な仕事?

この1年で、たくさんの方との出会いがありました。自己紹介で「小学校の先生をしています。」と伝えると、

 

「小学校の先生ですか。大変なお仕事ですね。」

「最近の子どもたちは、大変なのではないですか?」

「モンスターペアレントって、本当にいるのですか?大変そうですね。」

 

と言われることが多いです。

 

自己紹介の段階で、「小学校の先生ですか。素敵なお仕事ですね。」と言われたことは、ほとんどありません。

 

 

小学校の先生の仕事とは?

もしかしたら、小学校の先生の仕事というものが、実はあまりよく理解されていないのかもしれません。

 

それを知っていただければ、「小学校の先生って素敵なお仕事ですね。」と言ってもらえる日が、来るのかもしれません。

 

せっかくのリミーさんの連載ですから、私が学校のことを少しお知らせしたいと思います。

 

(あくまで私の経験してきた学校でのことなので、地域などによって学校の仕事の実情には少し差があると思います。ご了承ください。)

 

 

夏休みは子どもも先生も休み?

「学校の先生も、子どもたちと一緒で、夏休みは全部休みなのですよね?」

 

このことも、いまだにたくさん質問を受けます(笑)100回以上、質問されたと思います(笑)

 

結論から言うと、夏休みも先生たちは、通常通り勤務になっていて仕事をしています。

 

・夏休み中の補習教室

・プール指導

・2学期以降の授業や教材の準備

・保護者との個人面談

・学力テストの分析

・書類整理

・教室整備

・学校内外での研修

・文部科学省や教育委員会からのアンケート調査の実施と集計

・地域の夏祭りの参加

・金管クラブなどの指導

・1学期の指導のまとめ

・同僚との情報交換

・運動会や学習発表会の準備

・宿泊自然教室の引率や実施

・地域のラジオ体操への参加…

 

など、挙げればキリがありません。

 

こうして挙げてみると、やはり学校の先生は大変に思えますね(笑)

 

夏休みが終わると、これに加えて通常の授業や、生活指導も始まります。大変です(笑)

 

 

先生たちの頑張りを伝えたい

例えば、職員室の中で、教科書をジッと見つめている先生がいます。

 

その先生は、わかりやすい説明や、それに対する子どもの反応を考えているようです。

 

また、放課後の教室では、先生と子ども1対1で、かけ算九九の暗唱の練習をしています。先生を独り占めする時間は、とても嬉しいものです。

 

相談室では、先生と保護者が面談をしています。時々、笑い声が聞こえるので、良い雰囲気で話が進んでいるようです。

 

畑仕事が得意な先生は、学校園で作業をしています。ミニトマトやピーマンが実をつけています。

 

放課後に会議がない日は、子どもと一緒に校庭で遊んでいる先生もいます。鬼ごっこで子どもたちと走り回っていますね。

 

職員室の後ろのテーブルでは、何人かの先生で集まってクラスの子どもの話をしています。担任の先生が子どもを見るのはもちろん、隣のクラスの担任の先生もその子どものことを見守っています。

 

 

学校で働くたくさんの方々

校長先生は朝の校門に立ち、登校してくる子どもたちとあいさつをしながらハイタッチをしています。

 

教頭先生(地域によっては副校長先生)は、地域の方やPTAの方と打ち合わせをしながら、連携を図っています。

 

学校の清掃や修理修繕で大活躍なのは、主事さんです。蛍光灯の交換もお手の物です。

 

保健室の養護教諭の先生やスクールカウンセラーの先生は、人の話を聞くプロです。子どもや保護者の声に、親身になって耳を傾けます。

 

事務員さんは、教材教具の購入をしてくれます。学校にかかわるお金にまつわることを、取りまとめてもらっています。

 

将来、小学校の先生を目指す大学生が、ボランティアとして来てくれることもあります。子どもたちは、自分たちの近い将来の姿である大学生のお兄さん、お姉さんが大好きです。

 

PTAの役員の方々は、秋の学校祭りの準備をしています。やきそばやかき氷のコーナーは、毎年大人気です。

 

 

おわりに

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卒業式をきっかけに、学校のことや先生の仕事についてお話してきました。いかがでしたか?

 

あなたの子どものころの学校の様子と似ていましたか?それとも違っていましたか?

 

今の学校は、以前よりも更に地域に開いていこうという動きがあります。

 

月に1回程度、土曜授業日を開催しているところもあり、地域の方々の参観を呼びかけている学校も多いです。(来校者の受け付け、名簿チェック、名札などで、学校と児童の安全安心を守っています。)

 

今後も、私の記事を読んでいただく中で、あなたが「学校の先生も素敵な仕事だな。」と感じていただけたら嬉しいです。

 

そして、いつかあなたとお会いする機会がありましたら、「シゲ先生、最近学校で楽しいことはありましたか?」と聞いてもらえるのも楽しみです。

 

今回もお付き合いをいただき、ありがとうございました。

 

また次回、お会いしましょう!

 

 

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【執筆】

鈴木茂義  東京都の区立小学校非常勤講師

専門は小学校全科、特別支援教育、教育相談、教育カウンセリングなど。茨城県、北海道、東京都で小学校勤務を経て現職。教育研究会や教育センターでの講師経験も多い。児童生徒へ性の多様性や生き方を伝えるため、2016年にゲイであることをカミングアウト。小学校勤務の傍ら、LGBTと教育に関する講演活動を行っている。

 

▼以前の記事はこちら▼

 

 

鈴木さんインタビューはこちら

【第1話】LGBTと向き合う小学校の先生…学生時代に味わった性への葛藤とは?

【第2話】ゲイをカミングアウト…その時の率直な思いや周囲の反応とは?

【第3話】ゲイを告白して激怒された話と素朴な想い

【第4話】世の中には色んな人がいることをポジティブに伝えたい

 

 

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