不登校の前兆は幼稚園の頃から…『元不登校生が語る生きづらさ』【第3回】

2017.04.04公開 2017.04.08更新
 
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不登校になる原因は複合的なことが多い。私の場合、表面的には「いじめ」や「先生の対応からの人間不信に陥ったこと」だが、思い返せば、幼少期から不登校になる前兆はたくさんあった。

 

不登校になる前兆は、幼稚園の年中の時から既に現れていた。

 

元々の性格は大人しく、1人でパズルをずっとやっていたような子だった。

 

にも関わらず、柵を越えて幼稚園を逃げ出した経験がある。

 

大きな理由は、先生が人によって接する態度を変えるのが子供心に耐えられなかった。

 

親以外で、初めて毎日接する先生という大人の黒い部分を感じてしまったのだ。

 

恐らく、一般的な幼稚園児は、そんなことまで感じ取ったりしないだろう。感受性が周りよりも強かったのだ。

 

抜け出した時、幼稚園児ながら、親に迷惑をかけて申し訳ないという気持ちがあった。

 

ただ、それよりも、この場所にいるのが辛かったという記憶があり、申し訳無さと辛さで泣きながら幼稚園の周りを歩いた記憶がある。

 

加えて、精神年齢が周りの子よりも高くて、共同体感覚を持つのが難しかったのもある。動物園にいる動物のような気分になった記憶もある。

 

もっとわかりやすく説明すると、大人が幼稚園で、幼稚園児と同じ生活をしろと言われたら厳しいのと同じだ。

 

更には怖がりで、想像力が豊か過ぎたことも、その後の学校生活に影響した。

 

小学校に上がると、トイレの個室に1人で入ることが出来なかった。

 

理由は、トイレの中から何か出てくるんじゃないかという想像をしてしまった。

 

他にも、給食で出されたお肉が食べれなかった。

 

食べれなかった理由は、お肉を食べようとすると、その動物がイメージで湧き上がってしまったりする。

 

医者ではないのでわからないが、この感覚がもっと酷くなると、統合失調症の症状に似ている気がする。

 

人よりも、現実と脳の中の空想の境目が曖昧だったのだ。

 

年齢が上がると共に、この症状は収まってきた。想像力を絵を描いたり、何かを作ったりすることで発散させれたことが良かったのだと思う。

 

中学生まで不登校にならなかったのが逆に奇跡で、常にギリギリのところを歩いて気がする。

 

その後、元不登校生にインタビューしていると、幼稚園から既に傾向がある子がたくさんいることがわかった。

 

不登校になるのは、誰のせいでもないし、誰も悪くない。

 

本人も親も、自分を責める必要なんてないし、そんなことに時間を費やしてほしくない。

 

不登校になったという事実よりも、その後の心のケア次第が重要だ。

 

それ次第で、私のようにしばらく負のスパイラルに陥ってしまうか、それをバネに出来るかが大きく分かれる。

 

だからこそ、適切な対応をして欲しい。

 

 

17093950_1003469529753433_1551692855_n【執筆】

河合未緒

中学生で不登校を経験。その後、定時制高校を卒業し女子美術大学短期学部に進学。成功体験をちょっとずつ積みつつ、自己肯定を養っていくものの20代は生き辛さを感じる。30代になり悩んでいる子たちを救いたいと株式会社Marianneを設立。過去の体験からどう立ち直っていったかを伝える元不登校生のインタビューメディア「Load」と不登校生と親へ向けた悩み相談が出来るマッチングサイト「Clue」をリリース。

 

 

河合さんインタビューはこちら

【Part1】中学生で不登校に…原因や当時の様子とは?

【Part2】いじめも不登校もなくならない…元不登校生の想いとは?

【Part3】不登校を面白い人生の幕開けに。河合さんのこれからの挑戦

 

 

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