「人と関わることで、世界は変わっていく」【松浦秀俊さんPart4】

2017.04.21公開
 
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リヴァを辞めそうになったときのこと

結婚、育児、異動、新規事業…

 

いろんなイベントが図らずも重なってしまい、それが引き金になっていて、しんどくなって仕事を休んだことがありました。

 

冷静に考えれば、それだけのイベントが重なれば、誰だって思考停止になるよなっていうのは、今思えば分かるんです。

 

ただ、その当時は渦中にいるので、「自分は駄目だ」とばかり、自分のことを責めてしまっていました。

 

この時、「辞めるかもしれない」と思ったんです。

 

 

出来ているところに着目してくれた

会社の人に相談してみたら、

 

「出来ていることあるよね」

「こうやって相談出来ているよね」

「〜という判断もできているよね」

 

ということを言われて、「あ、確かに出来ているな」と。

 

そうやって、自分の出来ているところに着目してくれたり、客観的に言ってもらえると、落ち着いてくるようになったんです。

 

その結果、休みがちの体調も、3カ月半ぐらいで安定させることができるようになりました。

 

 

良い状態をキープするために

一番は、睡眠です。私の場合、睡眠に自分の体調が出やすいんですよ。

 

「何時間寝たか」という指標を一番大事にしていて、6時間なのか7時間なのか、自分の中でベストな睡眠時間のラインを決める。

 

それである時、睡眠時間が3時間だったとします。

 

その事実をつい隠しちゃう自分もいるんです。ばれたくなくて、ごまかしたり…。

 

だけど、長期的に見ると、睡眠3時間の過活動時期のつじつまを合わせるように調子を崩したりするわけです。

 

なので、睡眠が3時間の日があったら、翌日は長めに寝るとかして、できるだけ睡眠時間を確保してきたことが、リヴァで5年間、勤め続けられた理由の一つだと思います。

 

 

身近な人にフィードバックしてもらう

あとは、自分の症状を伝えている身近な人に、もし言動が攻撃的(気分が上がり過ぎた時の症状)になっていたら、フィードバックしてもらうようにしています。

 

フィードバックされても、イラっとしない関係性の人に言ってもらうのも大事かもしれないですね。

 

身近な人からのフィードバックを通じて、活動を制限したり、1日休みの日を作るなどしています。

 

 

5年後、10年後の話

昔から、あまり先を設計しないタイプで…。

 

設計しちゃうと、その枠で収まっちゃう気がして、あまり固めてないんですけど、「働く場所を制限されない」ということは実現したいなと思っています。

 

だから、枠に囚われずに、いろんな場所で働けることが理想ですね。

 

それと同時に、「人とつながる」「人のために何かする」という部分が好きなので、近くの人を大事にし続けたいという思いも持ち続けていれたらなと思います。

 

 

読者へのメッセージ

自分の疾病のことについて、信頼できる人に、もし話してないんだとしたら、「話すだけでも変わる」というのが一つ。

 

あとやっぱり、「人と関わることで、世界は変わっていく」ということを伝えたいですね。相談するだけでも生きやすくなりますし、視野が広がっていきます。

 

もうひとつ、「自分を大切にする」っていうことですかね。辛かった時の自分の生き方を思い出すと、自分にあまり視点が行ってなかったように思います。

 

「人にどうしたい」とか「人がどう考える」という視点ばっかりで、自分を苦しめていたので。

 

「これを言ったら、批判されるだろうな」と心配していたことでも、いざ言ってみると、「言ってくれてありがとう」といった反応が来ることはしばしばあります。

 

その時に、「どれだけ自分は、周りの人を信頼してなかったんだろう」と思うと同時に、「これだけみんなが、自分のことを信頼してくれている」と思うと、すごく心が動かされました。

 

自分が感じているモヤモヤも、相手に伝えれば楽になりますし、自分のサインにも気付いて、必要であれば早めに休みを取るようにしてほしいです。

 

なにより、自分を知るためにも、人を信じて、人と交わることを大切にしてもらえればと思っています。

 

 

(松浦秀俊さんインタビュー完)

 

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PHOTO by 齋藤郁絵

 

 

松浦秀俊さんのインタビュー

【Part1】自分をうつ病だと思っていた大学時代までの話

【Part2】軽躁の勢いで仕事をこなし転職を繰り返す…

【Part3】生き方を長距離走的に…楽しさの定義も変わった

【Part4】「人と関わることで、世界は変わっていく」

 

 

インタビューを受けてくださる方、募集中です

臨床心理士、精神保健福祉士、看護師、保健師、産業カウンセラー、支援機関の職員など、すでに多くの方にインタビューを行っています。ご自身が、有名かどうか、権威かどうかは関係ありません。

 

また、精神疾患などの当事者の方、メンタルヘルスや人間関係でお悩みの方などのインタビューも行っております。

 

これまでの経験・取り組みや、ご自身の想いを読者に届けていただき、Remeのミッションである「こころの専門家へのアクセスの向上」「こころの健康に関するリテラシーの向上」の実現のために、お力をお貸しいただけますと幸いです。

 

 

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