「褒めポイント」を見つけてみよう…『うつ病10年。たどり着いた場所』【第6回】

2017.04.17公開
 
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人は落ち込むと、自分の良いところや、できているところが見えにくくなってしまいます。

 

うつ病を抱えている方は、特にその傾向を強く感じているのではないでしょうか。

 

私もうつ病のとき、自分はできていないところだらけだと思い込み、自己嫌悪に陥っていました。

 

自己嫌悪から脱するために始めたのが、自分の「褒めポイント」を探すことでした。

 

 

小さなことで良いから褒めてみる

うつ病になり、自分を責めてばかりだった頃。

 

ふとある日、「できてないところばかりにフォーカスしてはいけないのではないか」と思い立ち、1日1つでも良いから、できたことや良かったことを探して、自分のことを褒めてみることにしました。

 

昨日より少し、朝早く起きられた。

リビングだけだけど、掃除ができた。

思い切って散歩に行ってみたら、公園に咲いていた花がキレイだった。

おいしくご飯を食べることができた。

 

そんな些細なことを拾い上げては、「今日は昨日より良かった」「小さな嬉しいことがあった」と思うようにしてみたのです。

 

これがうつ病の症状に劇的な効果をもたらしたわけではないのですが、つらい毎日でも、「少しは良いことあるんだな」、と思えるようになった点で、自分の中では進歩でした。

 

昨日よりできていることがあれば、病気も少しは良くなっているんじゃないかと思えて、もう少し頑張ってみよう、という意欲にも少しずつつながっていったのです。

 

 

「生きている」ことが最大の褒めポイント

とはいえ、症状が良くない日は、褒められるようなことなんて、何ひとつ見つけられない日もありました。

 

1日布団の中にいて、何もしていない状態で、どこを褒めたら良いんだと、自分を余計に責めてしまうことも珍しくはありませんでした。

 

でも、誰でも、どんな状態であっても、絶対に褒めていいところがあるんです。

 

それは、その日1日ちゃんと生きたということ。

 

うつ病の症状がひどいとき、生きていることがどれだけ苦しいことか、経験した方なら分かると思います。

 

そんな中でも、生きることをやめずに1日いられたというだけで、すごいことだと思うのです。

 

「死にたいくらいつらいけど、1日生きていられた。えらかったね、私」

 

私はつらいとき、自分にそう声をかけながら、次の日には少し良くなっていることを願うようにしていました。

 

そんな1日1日の積み重ねで、今に至ります。

 

調子が良くないときに、良いところを見つけるというのは、難しいことかもしれません。

 

でも、そのように視点を変える練習をすることが、回復した後に再発するのを防ぐためにも、大切なことではないかと思っています。

 

 

Komatsu_Prof_2aa【執筆】

小松亜矢子 元看護師のフリーライター

1984年生まれ、自衛隊中央病院高等看護学院卒。福岡県出身、現在は神奈川県横須賀市在住。22歳でうつ病を発症し、寛解と再発を繰り返し今に至る。自分自身のうつ病がきっかけで夫もうつになり最終的に離婚。夫婦でうつになるということ、うつ病という病気の現実についてもっと知ってほしいと思い、ブログやウェブメディアを中心に情報発信中。

blog:http://www.ayk-i.com

 

 

▼前回までの記事はこちら▼

 

 

小松さんインタビューはこちら

【Part1】新卒1年目で適応障害、夫婦でうつ病を経験して感じたこと

【Part2】うつ病当事者かつ看護師として伝えたいこと

 

 

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