不登校の本質は「人間不信」…『元不登校生が語る生きづらさ』【第5回】

2017.04.18公開
 
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中学校を卒業した後は、昼間の定時制高校に進学をした。県立の高校だったので、元不登校生もいれば、普通に通っていた子もいるような学校だった。

 

学校はたまに遅刻したりしながらも、あれだけ頑なに行けなかった中学校時代とは違って行けるようになった。

 

学校に通えるようになった理由は、心療内科で躁鬱病と無理やり診断してもらったが、先生には

 

「精神年齢と知能指数が、周りよりも高いだけで何も問題はない。大人になると普通になる」

 

と言われていたらしいこともひとつかもしれない。

 

また、アドラー心理学の目的論の観点から、「中学生と関わりたくないから学校に行かない」から解放されたのもあるかもしれない。

 

 

学校に通えるかどうかではない

一見、表面では元通り、みんなと同じレールの上に戻ったかのように思えた。

 

しかし、不登校の本質は「学校に通える」か「学校に通えないか」が問題なのではない。

 

学校に通えず、自分を責めてしまったことで、ネガティブに物事を捉えてしまう思考や、学校だけではなく家庭でも居場所を見つかれなかったことから始まる「人間不信」が怖いのだ。

 

だから、私は口を酸っぱくして言っている。

 

「不登校は誰のせいでもない」

「不登校で誰かを責めるのは止めよう」

 

ということを。

 

 

居場所作りとしての恋愛

高校に入学して直ぐの頃は、人と話すことが出来なかった。

 

「とにかく人間関係のトラブルを避けたい」という気持ちや、心から人を信用出来なかったからだ。

 

そんな感じだったので、高校に入学してからも、自分の居場所を作ることがすんなりとは出来なかった。

 

集団で居場所を作るのが難しいと感じたら、手っ取り早く居場所が見つけられそうなところ…。

 

それは「恋愛」だ。

 

恋愛だったら2人なので、集団よりかは居場所が作りやすい。

 

加えて不登校時代に自分を責め続けていたので、自分に自信が持てなく、自己肯定感は海の底よりも低い。

 

恋愛なら友情よりも誰かから必要とされている感覚が得られやすい。

 

しかし、これは大きな間違いだった。

 

 

自信がないゆえに尽くしすぎた

恋愛は自分に自信がなければ余計に苦しめられる。

 

自分に自信がない人の恋愛は、相手に尽くし過ぎてしまう。男女の理論で考えると基本的には男性は追いたい生き物だ。

 

女性が男性に尽くし過ぎた場合、男性は重いので逃げてしまう。

 

中学時代までは引きこもりで、恋愛なんて考える余裕もなかったので、男性はどういうものなのかも知らない。

 

ただ、時が経った後に、高校時代に交際していた人から数人復縁を申し込まれた。

 

後にも先にも復縁を申し込まれたのは高校時代の恋人だけだ。

 

誰しも初めは恋愛もうまくいかないだろうが、タイミングが良くなかった。結果的に人間不信に拍車をかける形となり、更に自信を失う結果になった。

 

 

問題を解決するには順番が大切

勉強も、算数を習っていたら数学の問題も解けるが、算数を知らないのに、いきなり数学の問題を解こうとすると頭が混乱する。

 

それと同じように、不登校や心の問題を解決するのにも、順番が重要だ。

 

順番を間違えると絡まった糸みたいになってしまう。

 

不登校も心の問題も、その人の全体を見て、その人がどの位置にいるかを知り、適切な支援を受けることが必要なのだ。

 

 

17093950_1003469529753433_1551692855_n【執筆】

河合未緒

中学生で不登校を経験。その後、定時制高校を卒業し女子美術大学短期学部に進学。成功体験をちょっとずつ積みつつ、自己肯定を養っていくものの20代は生き辛さを感じる。30代になり悩んでいる子たちを救いたいと株式会社Marianneを設立。過去の体験からどう立ち直っていったかを伝える元不登校生のインタビューメディア「Load」と不登校生と親へ向けた悩み相談が出来るマッチングサイト「Clue」をリリース。

 

 

河合さんインタビューはこちら

【Part1】中学生で不登校に…原因や当時の様子とは?

【Part2】いじめも不登校もなくならない…元不登校生の想いとは?

【Part3】不登校を面白い人生の幕開けに。河合さんのこれからの挑戦

 

 

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