まぜこぜの心地よさと「Warm Blue Day」【鈴木茂義さん 第6回】

2017.04.16公開 2017.05.13更新
 
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新年度、いかがお過ごしですか?私は小学校での新年度、新学期が始まり、慌ただしい毎日を送っています。

 

新たな出会いの中で、子どもたちと授業をしたり、保護者と情報交換をしたりしています。

 

同僚の先生方とも、授業についての話し合いをしたりもしています。

 

今日は「まぜこぜ」という言葉をキーワードに、記事を書いてみようと思います。

 

 

「まぜこぜ」からイメージすること

あなたは、この「まぜこぜ」という言葉から、どのようなことをイメージしますか?

 

私は「まぜこぜ」という言葉から、小学校のクラス替えを思い出します。

 

新学期は新しい担任の先生との出会いや、新しいクラスメイトとの出会いがあります。

 

前から仲良しの友達

ちょっと苦手なあの子

まだよく知らない子

 

など、教室の中は正に「まぜこぜ」状態になります。

 

また、「まぜこぜ」の言葉から、絵具セットのパレットを思い出したりもします。

 

パレットの小さな部屋に、色とりどりの絵の具を少しずつ出します。

 

パレットの大きな部屋で、色とりどりの絵の具を混ぜ始めます。

 

思いもよらぬきれいな色ができあがったり、なぜか汚い色ができあがったり。

 

あなたも、パレットの大きな部屋で色が混ざる瞬間にワクワクした経験はありませんか?

 

 

街中を青く染めよう!

先日、とあるボランティアに参加してきました。一般社団法人「Get in touch」が企画した、「Warm Blue Day」というイベントです。

 

このイベントは、4月2日の国連が定めた「世界自閉症啓発デー」に合わせて企画されています。

 

NY、パリ、ロンドンなどが、テーマカラーの青に染まります。その取り組みが、東京でも行われました。東京都庁や東京タワーが、テーマカラーの青に染まりました。

 

“ちがい”をハンディにするのではなく、特性としてアドバンテージにできる、“ちがい”をおもしろがる社会がいい。

 

すべての人がもっと自然に、もっと気楽に、もっと自由に暮らせる「まぜこぜ」の社会はきっと作れる。

 

Get in touchでは、アートや音楽やおいしいものを使って、楽しく居心地のよい空間をつくることで、

まぜこぜの心地よさをPRしていく活動を行っています。

 

(以上、Get in touchのHPより抜粋)

 

 

ライブペインティングに参加して

4月2日当日、私は青山アートスクエアで、ライブペインティングのボランティアをしました。

 

「キットパス」という環境固形マーカーを使って、広い場所に好きなように思いのままにお絵描きをしました。

 

170408_suzuki_2

↑描きたいものを描きたいように。好きなものを好きなように。人の描いた絵の上に、絵を重ねてもよいのです。

 

イベントに来場したご家族の方、

ダウン症のお子さん、

たまたま青山アートスクエアの前を通った方、

ボランティアの方、

美術家の方、

LGBTの方、

運営スタッフの方、

自閉症のお子さん、

車いすの方、

外国人の方

 

などなど。

 

生まれも、年齢も、職業も、性別も色とりどり。

 

病気の有無も、障害の有無も、色とりどり。

 

そんなみなさんが、文字通り「まぜこぜ」になって、1枚の絵を完成させていきました。1つの作品を完成させていく作業は、とても楽しい時間でした。

 

160408_suzuki

↑Get in touch理事長の東ちづるさんと。

 

 

私にとってのボランティア

私は大学時代にも、ボランティア活動をしていました。

 

それは、小学生を夏にキャンプに連れていくキャンプリーダーだったり、障害のある子どもと障害のない子どもをまぜこぜにして夏はキャンプ、冬はスキーに連れていくキャンプリーダーだったりしました。

 

いま考えると、あのキャンプも「まぜこぜ」だったのだと思いました。

 

小学生も、中学生も、高校生もいました。大学生のリーダーもいました。

 

障害のある子も、ない子もいました。

 

社会人になったリーダーのOBOGもいました。

 

サークル担当の大学の教授もいましたし、子どもの保護者も湖でのカヌーやカヤックを楽しんでいました。

 

みんなで一緒になって雪合戦を楽しんだり、ゲレンデでソリ滑りをしたりしました。もちろん、スキーもたくさん滑りました。

 

様々なちがいを乗り越えて。いや、乗り越えるというよりも、様々なちがいを楽しんで、人々が活動する姿に、楽しさが感じられました。

 

義務感に包まれたボランティアではなく、自分から楽しい場所に飛び込んだボランティアは、充実したものになりました。

 

以前の記事で、「職場以外のコミュニティーに属することは、ストレス解消になる」と書きました。

 

私にとってのボランティア活動は「相手に何かをしてあげる」ということではなく、「自分が楽しむ、心が豊かになる」自分のためにやっている部分が大きいかもしれません。

 

 

社会は既にMAZEKOZE

「まぜこぜ」をキーワードにお送りしてきました。いかがでしたか?

 

あなたもお気づきの通り、実はこの社会は既にMAZEKOZEの社会です。

 

職場で働く人も、街を行き交う人々も、誰もが「わたしという色」を持っています。

 

「私も色も素敵だけど、あなたの色も素敵ね。」

 

と、お互いの色をより尊重し、より楽しめる人が増えたらいいなあと考えています。

 

あなたの色は何色ですか?今日の色と明日の色は違うかもしれませんね。

 

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

また次回、お会いしましょう。

 

 

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【執筆】

鈴木茂義  東京都の区立小学校非常勤講師

専門は小学校全科、特別支援教育、教育相談、教育カウンセリングなど。茨城県、北海道、東京都で小学校勤務を経て現職。教育研究会や教育センターでの講師経験も多い。児童生徒へ性の多様性や生き方を伝えるため、2016年にゲイであることをカミングアウト。小学校勤務の傍ら、LGBTと教育に関する講演活動を行っている。

 

 

▼以前の記事はこちら▼

 

 

鈴木さんインタビューはこちら

【第1話】LGBTと向き合う小学校の先生…学生時代に味わった性への葛藤とは?

【第2話】ゲイをカミングアウト…その時の率直な思いや周囲の反応とは?

【第3話】ゲイを告白して激怒された話と素朴な想い

【第4話】世の中には色んな人がいることをポジティブに伝えたい

 

 

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