「らしく、たのしく、ほこらしく」【鈴木茂義さん 第7回】

2017.04.22公開 2017.05.13更新
 
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どうも、シゲせんせーです。今週もよろしくお願いします。あなたはどんな1週間でしたか?今週も1週間、大変お疲れ様でした。

 

金曜日の仕事を終えた私は、散り際の桜を見ながら、新宿に向かいました。

 

前々から気になっていた映画『ムーンライト』を観に行きました。とても素敵な映画でした。

 

仲の良い友達に会いたくなりました。赤ワインが飲みたくなりました。そんな映画でした。

 

その後、待ち合わせ場所へ移動し、一緒に夕飯の買い物をしました。春キャベツのポトフを作ると決めていて、更に思いつきで、海鮮チヂミも作ることにしました。

 

のんびり会話をしながら料理を作り、ビールで乾杯。

 

最近は、外食よりも家で作るご飯のほうが好きです。

 

家にいる柴犬のわんこが、2人の食事の様子を眺めています。こうして、金曜日の夜が更けていきました。

 

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「らしく、たのしく、ほこらしく」

あなたは、「らしく、たのしく、ほこらしく」というフレーズを聞いたことがありますか?

 

これをご存知の方は、通かもしれません(笑)。最近、私がとても気に入っているフレーズです。

 

「らしく、たのしく、ほこらしく」は、「特定非営利活動法人 東京レインボープライド」という団体で掲げられているモットーです。

 

「特定非営利活動法人 東京レインボープライド」は、「らしく、たのしく、ほこらしく」をモットーに、性的指向および性自認(SOGI=Sexual Orientation, Gender Identity)のいかんにかかわらず、すべての人が、より自分らしく誇りをもって、前向きに楽しく生きていくことができる社会の実現をめざしています。

(HPより抜粋)

 

ゲイであることをカミングアウトし、より良い学校や社会の実現を目指す私にとっても、この「らしく、たのしく、ほこらしく」のフレーズは心に残ります。

 

 

「らしく」で思いつくこと

まず思いつくのは、「自分らしく」でしょうか。

 

私は小学生のときから、「自分は男が好きな男である」という自覚がありました。

 

ただし、いじめや仲間外れが怖くて、20歳くらいまでそのことを人に話すことができませんでした。

 

常に自分をちょっと隠し、自分をちょっと偽っていました。

 

自分らしさを心の中で認識していながらも、自分らしさを外に向けて表現することができませんでした。

 

私の場合は、自分がゲイであるというカミングアウトをきっかけにして、自分らしさを取り戻しつつある毎日です。

 

「自分らしく」が大事なら、それと同じくらい「あなたらしく」も大事です。

 

私は自分と同じくらい、あなたのことを大事にできているでしょうか?

 

と、自問自答することもあります。

 

 

私の「たのしく」

楽しいことは、人を動かすエネルギーになりますね。

 

今の私にとっては、学校の先生の仕事も、映画を観ることも、一緒に夕飯を作ることも、柴犬と過ごすことも、どれもこれも楽しいことです。

 

本当に些細な日常でのことですが、楽しいです。

 

楽しいことを1人でやることも楽しいですが、楽しいことを誰かと共有することも更に楽しいですね。

 

好きな人と時間を共有し、行動を共有し、感情を共有すること。

 

そんな時間を愛おしく思います。

 

 

自分を「ほこらしく」

「自分のことを誇らしく思える」ということは、とても素敵なことだと思います。

 

ですが、それが難しいと思っている方も多いかもしれません。私自身も誇らしいと思えない時期もありましたし、今でもそれが揺らぐときがあります。

 

仕事で認められることや、恋愛でモテたりすることで、自分の価値を確かめていた時期もありました。

 

自己評価ではなく、他者評価。

 

承認欲求を満たすことばかりに、目が向いていました。

 

しかし、本当に必要なことは、他者評価ではありませんでした。

 

「I am OK!」

「私は大丈夫!」

 

と言える自己評価が大事でした。

 

ダメな自分も良い自分も、ありのままの自分をまずはまるごと受け止めることから始めました。

 

誇らしさの実感は、私の場合は自己受容から始まりました。

 

 

TOKYO RAINBOW PRIDE

TOKYO RAINBOW PRIDE2017では、様々なイベントが開催されます。

 

実は私も、去年初めていくつかのイベントに参加しました。イベントの存在は前々から知っていたのですが、

 

「LGBTの人が集まるイベントって、どんな感じなのだろう?」

「自分がゲイだって、周りの人にバレたりしないのかな。」

「人から暴言を吐かれるのかな?」

 

と不安で、足を運ぶことができませんでした。

 

しかし、イベントに参加してみると、全くそんなことはありませんでした。

 

LGBT当事者の人もいましたし、そうでない人もたくさんいました。イベント自体も楽しめましたし、そこで出会った人との繋がりが更に楽しかったです。

 

今年も、いくつかのイベントに参加する予定です。

 

 

5月6日・7日は代々木公園へ

「らしく、たのしく、ほこらしく」をキーワードにお送りしてきました。いかがでしたか?

 

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レインボーウィークの終わり、5月6日と7日の2日間にわたり、パレード&フェスタが東京の代々木公園を中心に開催されます。

 

新緑まぶしい5月の陽気の中で、代々木公園であなたとわたしの「らしく、たのしく、ほこらしく」について考えてみませんか?

 

もしチャンスがあれば、あなたにお会いできることを楽しみにしています!

 

今回も記事を読んでいただき、ありがとうございました。

 

また次回、お会いしましょう。

 

 

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【執筆】

鈴木茂義  東京都の区立小学校非常勤講師

専門は小学校全科、特別支援教育、教育相談、教育カウンセリングなど。茨城県、北海道、東京都で小学校勤務を経て現職。教育研究会や教育センターでの講師経験も多い。児童生徒へ性の多様性や生き方を伝えるため、2016年にゲイであることをカミングアウト。小学校勤務の傍ら、LGBTと教育に関する講演活動を行っている。

 

 

鈴木さんインタビューはこちら

【第1話】LGBTと向き合う小学校の先生…学生時代に味わった性への葛藤とは?

【第2話】ゲイをカミングアウト…その時の率直な思いや周囲の反応とは?

【第3話】ゲイを告白して激怒された話と素朴な想い

【第4話】世の中には色んな人がいることをポジティブに伝えたい

 

 

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