うつ病と向き合う、うつ病と生きる【小松亜矢子さん最終回】

2017.05.07公開
 
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うつ病を経験したこと。それは私の人生の中で消せない事実であり、変えられるものでもありません。

 

その経験を受け入れて、向き合って生きていくということは、どういうことなのか。

 

私なりの結論を、書いてみたいと思います。

 

 

強がっていた過去の自分

過去を振り返ってみると、うつ病になる前の私は、ずいぶん強がって生きていたなと思います。

 

「1人でも平気だし、悩みごとなんて相談しなくても大丈夫」

 

そんなふうに自分のことを過信していました。

 

実際は、もちろんそんなことはありません。

 

もっと人と一緒にいたかったし、話したかった。悩みも不安も、誰かに聞いて欲しかったのですが、強がっていたのでできなかったのです。

 

今では、なんて無駄な強がりだんだろうと思います。

 

 

自分に素直になる

その反省を踏まえてできることは、自分に素直になること。

 

つらいときは、ちゃんとつらいと声を上げる。

不安なときは、誰かに声をかけてみる。

できないことは、ちゃんとできないと言う。

 

逆の感情も同じこと。

 

嬉しいときは、相手にちゃんと伝える。

楽しいときは、笑いたいだけ笑う。

何かをしてもらったときは、心から感謝する。

 

どれを取っても当たり前のことのようですが、そんな当たり前のことを我慢することが、心の中で歪みを生む原因になっているような気がするのです。

 

また、早めにSOSを伝えることができれば、うつ病の再発予防にもなるでしょうし、調子が悪いのを周囲に知ってもらうこともできるでしょう。

 

自分の感情やそのときの状態を、素直に受け入れて生きること。

 

それが、これからの私の軸になると思っています。

 

 

自分にあったリズムで生きる

もうひとつ心がけようとしているのが、自分が調子良く生きるためのリズム、すなわち生活スタイルを整えることです。

 

私は看護師として夜勤のある生活をしていたのですが、どうもそれは私には合わないんです。

 

寝る時間や起きる時間が不規則になると、メンタルバランスも崩してしまう傾向にあるので、病棟での看護業務はあきらめました。

 

現在は、自宅でライティングの仕事をしながら、規則正しい生活に整えているところ。

 

退職から約半年、ようやく自分のバランスが取りやすい生活リズムになりつつあるので、それを維持していくつもりです。

 

勤務先の都合でなかなか思い通りにならないこともあるかと思います。

 

しかし、できるだけ自分の調子を維持しやすい生活リズムを整えていくことが、うつ病の悪化予防・再発予防のためには大事だと思います。

 

 

どんなときも自分らしく

平均寿命から考えると、私の人生はまだ半世紀以上も残っています。

 

落ち込むことも、打ちのめされるような出来事も、きっとあるでしょう。

 

うつ病が再発してしまうことも、もしかしたらあるかもしれません。

 

でも、将来起こるかもしれないことを過度に恐れずに、自分らしく生きていきたいと思います。

 

今を大事に、自分と目の前にいる人を大切に。

 

その積み重ねが、私にとってのうつ病との良い付き合い方です。

 

 

Komatsu_Prof_2aa【執筆】

小松亜矢子 元看護師のフリーライター

1984年生まれ、自衛隊中央病院高等看護学院卒。福岡県出身、現在は神奈川県横須賀市在住。22歳でうつ病を発症し、寛解と再発を繰り返し今に至る。自分自身のうつ病がきっかけで夫もうつになり最終的に離婚。夫婦でうつになるということ、うつ病という病気の現実についてもっと知ってほしいと思い、ブログやウェブメディアを中心に情報発信中。

blog:http://www.ayk-i.com

 

 

小松さんの連載まとめはこちら

 

 

小松さんインタビューはこちら

【Part1】新卒1年目で適応障害、夫婦でうつ病を経験して感じたこと

【Part2】うつ病当事者かつ看護師として伝えたいこと

 

 

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