育児に口出しするけど何もしない他人事な旦那の4類型…イライラを止めるには?

2020.06.26公開

口だけ夫の4類型。傾向と対策は?

近藤
イライラさせる口出し方の特徴って?口出しに対してイライラせずに済むにはどうしたらいいですか?

育児に対してあれこれと口出しされ、不快な思いを感じた経験のある方は多いと思います。

 

イライラさせられるような口出しをされた時には、そのパターン別に対応していくことがおすすめです。

 

それぞれに応じた対策を挙げてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。

 

言葉が乱暴で、脅すような言い方になるプレッシャー型

同じようなテンションで返すのは逆効果になりますので、まずは相手が落ち着くまでは否定せずに聞き流しましょう。

 

クールダウンが出来ていると感じたなら、自分の意見をゆっくり話してみてください。

 

テレビを見ていたりお酒を飲みながらの「ながら口出し」型

片手間のように言われると、腹立たしさもひとしおですよね。

 

何かをしながら話している状況からも、それほど自分の発言に信念を持って話しているわけではない様子が伺えます。

 

あまり気にせず、自分でも何か家事などをしながら軽い気持ちで会話をしていきましょう。

 

急に誰か著名人の言葉を引用して「お前のやり方は間違ってる」と問いただしてくる上から目線型

育児や教育について、それなりに調べてから言っていることが多いので、その理屈に対して自信を持って話しています。

 

こういう場合には、「そういう考えもあるんだね、知らなかった」とシンプルに感想を伝えるだけで大丈夫です。

 

ご主人の自尊心を尊重した反応なので、それ以上雰囲気が悪くならずに話を続けることができます。

 

あれは大丈夫か?これはどうなってる?などの質問が多い過干渉&心配症型

自分の不安を解消したいために、妻にあれこれ確認してくるタイプです。こう言ったご主人には、もっとお子さんの情報を多く話してあげましょう。

「〇〇だったから、〇〇したら良かったよ」

「〇〇の先生に、〇〇と言われたよ」

などといった、少し客観的な子どもに関する評価なども伝えてあげることが、ご主人を安心させるのに役立ち、育児に関しても信用してくれるようになるはずですよ。

 

口だけで何もしない夫を変えるには?

近藤
口出しで終わらせず、夫にも育児に積極的に参加してもらうにはどうしたらいいでしょうか?

男性はもともと、威厳を保ちたい・頼られたいといった願望があります。

 

育った環境にもよりますが、多くの人が(良くも悪くも)女性を自分より下の立場、あるいは守るべき立場であると捉えています。

 

ですので、育児に対して自分の主張は完全に正しい!とばかりに意見してくる父親は、育児以外の面でも、母親に対して自分の主張の正当性を訴えるでしょう。

 

ここに対抗しつづけることは、夫婦間の溝を広げてしまうだけなので要注意です。

 

言葉だけでなく行動をともなった形で育児に参加してもらうためには、やはり父親の父性や”頼られたい願望”を逆手に取ってみると、よりスムーズに叶えることができるでしょう。

 

例えば、オムツやおしりふきなど、赤ちゃんを連れて重さのある日用品を買いに行くのは至難の業ですよね。

 

そこで、荷物を持ってもらったり、車の運転をお願いしてみたり…といった、簡単なことでも「子どものため」となる行動を、少しずつ誘導して積み重ねていきましょう。

 

気づいたらしっかり育児に参加していた、という流れに持っていけるのがベターです。

 

お休みの日には、ぜひ一緒に行こうと誘ってみてくださいね。

 

育児関連グッズについては、自分の中ではある程度「このメーカーの、この商品が良い」などと、決まった考えもあるかもしれませんが…。

 

そこをあえて、父親に「どれにしたらいいと思う?」などと意見を聞いてみるのも良いです。

 

父親の自尊心がくすぐられ、気持ちよく育児参加をしてくれるきっかけになりやすいですよ。

 

さいごに

プレッシャー型、ながら口出し型、上から目線型、過干渉・心配症型…

 

今回は、育児に口だけ出してくる夫へのイライラ対処法について、臨床心理士に4つの例を挙げて解説していただきました。

 

それぞれ4つの「口だけ夫」の類型のうち、いくつ当てはまったでしょうか。

 

夫へのイライラで、うつっぽくなってしまったり、夫婦関係が悪化するなどして、取り返しがつかなくなってしまうとお子様も悲しい思いをしてしまうかもしれません。

 

イライラに対する適切な対処を実践していきながら、笑顔になれる時間を増やしていきましょう。

 

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鈴木なつこ

臨床心理士 公認心理師

心理系大学院在学中よりフリースクールスタッフ、精神障害者の共同作業所などを経験。修士課程修了後、スクールカウンセラーとして従事。電話相談業務も兼ねる傍ら、臨床心理士を取得。現在は公認心理師資格を取得し、公立小中学校のスクールカウンセラー。専門は不登校と発達障害。一児の母。

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2020年6月26日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。