【第21話:雨】〜お父さんうつ日記〜

2017.05.17公開 2017.06.01更新
 
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これは、母の鬱憤が爆発した夜の次の日のお話。当時お付き合いしていた彼も登場してきます。

 

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彼とはもう別れているので、なんか思い出しながら書くのも複雑な気持ちがしますね~…(笑)

 

まぁそれは置いておいて、ちゃんと当時を振り返りたいと思います。

 

母が父に対して不満をぶちまけた時、やはり私は父の隣に座っていました。

 

いたたまれなくて、母の言葉が怖くて、自分が何を言われている訳でもないのに、父の隣で膝を抱えて泣いていました。

 

この出来事が、その後の私の中に深く根付いて、思い出す度、私の胸をシクシクと痛ませるようになりました。

 

何故かは分からないけど、この夜の出来事は圧倒的に印象的で、「父の闘病中の辛かった記憶ランキング」の中で一気に堂々1位に躍り出ました。

 

次の日の夜は、素知らぬ顔で家に帰るなんて、できる訳がありませんでした。

 

その日は確か、彼と夜ご飯を食べて、家まで送ってもらいながら帰りました。

 

電車に乗って、最寄りから歩いて、何事もなかったかのような足取りで家まで向かっていました。

 

彼には父のうつ病について伝えていましたが、前日の父母の喧嘩?については話していませんでした。

 

だから、私が家に着く10m手前で急に泣き出したときは、きっとびっくりしたと思います。

 

急に前の日の夜の出来事が頭の中を駆け巡り、胸が詰まってしまいました。

 

その日は雨が降っていたのに、彼は「もう少し歩こう」と言って、私が落ち着くまで散歩に付き合ってくれました。

 

確か30分くらい歩いたんじゃなかったかなーと思うんですが、気持ちが落ち着いても、やっぱり家には入りづらかったです。

 

これ以降、私の意識的な家からの逃避が始まりました。

 

それまでもあまりちゃんと家に帰るタイプではなかったですが(笑)、それが顕著になりました。

 

なるべく人との予定を入れて、なるべく遅くに帰宅するようになりました。

 

母と父がやり取りする様子を見たくなかったからです。二人が話す時、私はいつもハラハラびくびくしてたから。

 

この時の私は逃げることを選びました。もう無理だと思ったから。私も私なりに頑張ってきたつもりでいたけど、もうどうしようもないと思ったから。

 

私が家で感じた、もやもや・ハラハラ・イライラ、苦しみ・痛み・悲しみがごった返した混沌の中で、家族と向き合い続ける姿勢を保ち続けるには、強さが足りなかった。

 

きっと今の私が同じ状況に立たされても、やっぱり逃げてしまうだろうと思います。

 

それくらい私に大きなショックを与えた出来事で、今でも消化しきれていません。

 

 

【第22話を読む】

 

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【執筆】

シブ子

 

 

 

 

 

 

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