脳の手術後に後遺症…自分が自分でない感覚が理解されません【えいせい さん】

2017.06.04公開
 
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10数年前に、前頭葉の手術をしてから、我慢することが出来ず、人に合わせることが出来なくなりました。

 

職場にも馴染むことが出来ずに10ヶ所以上も転々としました。

 

性格もやたらと元気が良すぎて、じっとしていることができず。いつも自分で自分の体を疲れさせては、衝動的な行動が止められません。

 

時折、自分の事が自分でないような、夢をみているような違和感があります。

 

そんな中、覚えてないのですが、万引きしてしまったらしく、警察の方も理解してくれません。

 

違うのに、「お金がなくて万引きしました」という内容の供述書になり、検察庁に書類送検させられてしまいました。

 

起訴されたら、やっと落ちついて生活していた平穏な日々も全て失い、また地獄に突き落とされそうで…。

 

毎日、不安・動悸・食欲不振です。いつもの睡眠薬も薬効がなくて、いっその事、死んでしまいたいです。

 

これから、私はどうなるのでしょうか?どなたか、教えてください。

ペンネーム:えいせい さま

 

 

カウンセラーからの回答

ご投稿、ありがとうございます。

 

脳の手術後による、いわゆる後遺症からの行動であることを理解されず、辛い経験をされましたね。

 

前頭葉の手術をされたということは、脳に損傷を負っているということ。手術のきっかけになった病気は完治していても、手術による後遺症で、ご自分でコントロールしようにも、どうしてもコントロールできない行動(症状)が出てしまうものです。

 

しかし、世間では、まだ十分に認知されていないものであり、それ故に約10年もの間、とてつもない努力をされてきたことと思います。

 

今回、警察の方が理解してくれなかったことを考えると、必死に説明しても、手術後の後遺症だと、しっかり証明することができなかったのだろうと、残念に思いながら拝見致しました。

 

そこで、ぜひ、公的なサポートを得ることをおすすめしたいと思います。

 

脳に損傷を負うと、様々な症状がでてきますが、周囲にはなかなかわかりにくく、誤解されやすい症状もあります。

 

症状により、日常生活、または社会生活に制約がある状態を、高次脳機能障害といいます。

 

指定された医師による診断が必要で、診断書とともに申請すると、障害者手帳が交付され、社会資源を利用した、適切なサービスやサポートを受けることができます。

 

また、手帳は障害の証明にもなり、ご投稿者様を守ることになるものです。

 

これは、平成 18年に障害者自立支援法が施行されたことで、高次脳機能障害を持つ方は、精神障害者として障害者自立支援法に基づく、各種障害福祉サービスを受けることができるようになりました。

 

もしかすると、手術をされた後に施行されたもので、ご投稿者様にも当てはまるかもしれません。

 

まずは、お住まいの市町村が行う、「一般的な相談支援」の「障害」をキーワードにした相談窓口に、脳の手術後に衝動的な行動を止められないことなどを、今回の警察の件を含めて相談してみて下さい。

 

ご投稿者様に適したアドバイスや、指定医がいる病院などを紹介してくれます。相談窓口は、市町村のHPから探すこともでき、電話で状況を話すだけでも相談にのってくれます。

 

また、手術をした病院や、今のかかりつけの病院などに相談してみても、指定医に繋がるかもしれません。

 

そういった相談は、ご投稿者様にある、後遺症とともにある今後の生活への心配や強い不安の緩和にも繋がることと思います

 

そして、今回の件では、今の職についても心配ですね。

 

今の職場に、理解者が得られるといいのですが、こういったことを相談できそうな方はいらっしゃいますでしょうか。

 

また、ご家族やご友人でも、理解が得られて、環境を整えるために協力してくれる人がいると、心強くあると思います。

 

脳の手術の後遺症については、医学的に考えても、自身のコントロールだけでは限界があるものです。ご自身と向かい合い、様々に努力をされてこられた事も含めて相談し、ぜひ、周囲にサポートを求めてみて下さい。

 

公的なサポートやサービスを介すと、今回の件への対応や、職場の協力を得る適切な方法も見いだせることと思います。

 

ご投稿者様が、心穏やかに生活されるためにも、ぜひ、相談されることを応援させていただきます。

 

【回答】

池上枝里子

正看護師 上級プロフェッショナル心理カウンセラー

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