保健室の先生ってどんな人?結構頼りになる?【井上鈴佳さん 第2回】

2017.06.18公開
 
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こんにちは! レズビアンの保健室の先生、井上鈴佳です。 初回の連載では、「レズビアンの保健室の先生」という言葉から連想される、固定観念についてお話しさせていただきました。

 

では、そもそも「保健室の先生」って普段は一体どんなことをしてる人なのでしょうか?

 

 

保健室の先生は看護師さん?

保健室の先生は、正式には「養護教諭」という、れっきとした教諭、つまり担任の先生たちと同じく、子どもたちの教育に携わる先生です。

 

よく、「看護師さんじゃないの?」と質問をしてくださる方がいらっしゃるのですが、養護教諭になるためには、専門の教員免許が必要です。

 

もちろん、看護師免許をお持ちの養護教諭の方もいらっしゃいます。 しかし、私の場合は教育大学出身で、残念ながら看護師免許は持っていません。

 

その代わりに、大阪教育大学で中学校と高等学校の保健の授業を教えることが出来る、「教科保健」の免許を養護教諭の免許と同時に取得しました。

 

 

保健の先生の普段の活動は?

保健室の先生と言うと、ゆったりイスに腰かけて…と思いきや、

 

・けがの手当てから健康診断

・健康診断が終わった後の「受診してくださいね。」というお知らせ

・病気の人の看病

・保健だよりの作成

・修学旅行のような宿泊行事の引率

 

そしてもちろん、悩み相談も…

 

と、イスに座っているばかりではなくて、学校のあちこち、また学校や校外学習先の周囲のいろいろな病院への受診や、保護者の方へのご連絡まで、毎日クルクルと動き回っております。

 

授業の時間以外にも、担任の先生や学年の先生をはじめとしたたくさんの先生と、

 

「あの子の普段の様子はどうですか?」

「風邪は治ってきましたか?」

 

とお話ししたり、周りの学校の養護教諭の先生とも連携しながら、新しい情報を常にキャッチ!するために勉強会に参加もしています。

 

もしみなさんが、保健室の先生はいつもゆったり相談に乗ってくれて、いつ行っても大丈夫だと思ってくれていたら、きっとあなたの通っている、もしくは通っていた学校の保健室の先生は、忙しさを感じさせないくらい、どんな相談にも乗ることが出来るように、見えないところですごく努力をしてくださっているのだと思います。

 

 

保健室は最後の砦

よく、保健室は「子どもたちの命を救う最後の砦(とりで)」と言われます。

 

教室でもご家庭でも悩みを相談出来なくて困っている子が、ここでなら何でも話して大丈夫かなと感じてもらえる、そんな場所だからです。

 

私も保健室で働いているとき、いろんな相談をしてもらいました。

 

「授業に行きたくない」

「あの先生の授業は難しい」

 

といったことから、今まで誰にも相談出来なかったということを思い切って打ち明けてくれる子もたくさんいました。

 

保健室の中だけでは問題が解決しそうにない時には、その子とも相談しながら、担任の先生や保護者の方とも一緒に、「どうすれば問題を解決するのに、一番良い方法かな?」と一生懸命考えました。

 

それは、レズビアンの保健室の先生として活動している今も同じです。 みなさんと一緒に悩み、話し合い、一番の解決策は何か、一緒に考えていきます。

 

ですので、どうぞ一緒にたくさん考えさせてくださいね。

 

 

さいごに

さて、いかがでしたでしょうか?

 

保健室の先生って、けっこう頼りになる人じゃん!と思ってもらえていたら嬉しいです。

 

次回の連載でも、またどうぞよろしくお願い致します。

 

 

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【執筆】井上鈴佳

大阪教育大学養護教諭養成課程卒業後、中学校・高等学校の保健室で勤務。レズビアンの保健室の先生として全国で講演活動や教職員研修会、子どもたちへの特別授業など、LGBTと性の多様性に関する出張授業を行っている。

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