家族を想いすぎて苦しんだ就職活動を乗り切れた理由【クローバー さん第5回】

2017.07.12公開 2018.08.20更新

今回は家族のことからは少し離れて、わたし自身のこと、大学時代についてお話します。

 

主に就職活動のことを中心に、親の期待に沿って生きてきたわたしが初めてぶつかる壁、迷い、家族への想いなど揺れ動いた当時の気持ちをお話します。

 

>>前回のコラムはこちら

父の再就職。平穏な日々に戻って感じた「うつ病」のこと

 

 

親を安心させたい一方で…

大学進学まで、父のうつ病なども影響したのか、わたしは

 

「親を安心させたい」

「いい子でいたい」

 

そんな気持ちが強く、進路も選びました。

 

社会学部に進みましたが、「やりたいことがわからなかったから広く学んでみよう」という気持ちで選び、明確なものはありませんでした。

 

目標もなく、生活のためにアルバイトをして、サークルにときどき顔をだし、友だちと遊ぶ。授業は単位を落とさない程度。

 

見事に、大学生というモラトリアムに浸かった生活だったと思います。

 

 

自分と向き合えなかった就職活動

大学3年生でゼミに入り、恩師や大事な友人に出会い、「学ぶっておもしろいな」「社会学っておもしろいな」と思い始めたころ。

 

自分の気持ちとは裏腹に就職活動がやってきました。

 

周りがインターンや説明会など早々に行きはじめて、「やらなきゃ」となんとなく流されながらも、

 

いったい自分が何をしたいのか。どうなりたいのか。

どんな仕事をしたいのか。どんな会社に入りたいのか。

 

正直、何度考えても全然わからず、しっくりこないという状態で、どうしても自分と向き合うことができませんでした。

 

 

どん底の就職活動で気づいたこと

就職活動も受験同様に、

 

「親の期待に応えなきゃ」

「ちゃんとしたところにいかなきゃ」

 

と、いい子でいなきゃ精神から全く抜けられていませんでした。

 

「自分」よりも「お父さん、お母さん」が優先されていたのです。

 

そんな状態で、なんとなく就職、では決まらないのも当然です。周りが徐々に進路が決まっていく中で、大学4年生の夏になりました。

 

人にまったく会う気をなくし、引きこもりがちになり、自分自身が弱い存在であることを痛感し、自分の存在を否定する気持ちばかり出てきていました。

 

うつ病ってこんな感じでなっていくのだろうか…

 

このときは、ぼんやり父の気持ちを想像していました。

 

 

家族の存在を背負いすぎていた

同時期、わたしは大学の友人つながりで、企業で人事をするBさんと知り合いました。

 

父よりも少し年齢は下の男性ですが、就職相談も兼ねてわたしの話をよく聴いてもらっていました。

 

ある日、話が深まり、人生で初めて父がうつ病だったこと、家族に対する想い、自立してちゃんと生きていきたいことを伝えていました。

 

わたしはこれでもか、というくらい泣いていました。

 

それほどまでに家族の存在が大きく、想像以上に背負っていたんだなとようやく気づくことになりました。

 

一方で、家族はわたしに期待の言葉をかけていたわけでもなんでもないのに、自分が勝手に背負っていたこともわかりました。

 

 

家族よりも自分の気持ちを大事に

その後、わたしはゼミ(卒論)に打ち込みました。

 

ふつうは就職活動を優先させると思いますが、いまここで自分が楽しいと思うことに手を抜いたら一生後悔すると思ったからです。

 

そうやって、家族よりも自分の気持ちを大事にしてみたところ、Bさんが勧めてくれた会社に、トントン拍子で入社が決まりました。

 

本当に、人とのご縁と自分自身の変化というのは不思議なものです。

 

就職活動そのものは苦しかったですが、おかげで自分と向き合う大切さ、自分自身の弱さを知る良い機会だったと今は思えます。

 

また、自分が思う以上に、自分は家族を大事に想いすぎていたこと、家族基準で生きてきたことを気づくために必要な期間でした。

 

もちろん、それ自体は簡単に修正できず、いまも苦しむことはありますが、それでも気づくことだけで一歩前進だったなと振り返って思います。

ペンネーム:クローバーさん

 

 

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  • 本記事は2017年7月12日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。