【第29話:女子のあれ】〜お父さんうつ日記〜

2017.07.18公開 2017.07.24更新
 
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今までは父のことにフォーカスしたお話しでしたが、今回はちょっと私のお話をしたいと思います。

 

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なんでこの時、父の話を描く傍ら、自分のストーリーを描きたくなったのかは分かりませんが(笑)、なんとなく自分自身の抱えているものも一緒に吐き出したくなったのかなぁと思います。

 

なので完全に私個人の話です。ほんとすいません、、

 

私は小学生のころ、とても男勝りな子でした。

 

服装もボーイッシュなものを好んでいたし、休み時間も室内にいるより校庭に出て体を動かすのが好きなタイプでした。

 

そんな私でも、別に浮いているという感じもせず、まぁ「普通の子」の分類には入れたと思います。

 

でも、ある時から、私は明らかに「浮いた存在」になってしまいました。

 

で、そのある時っていうのは、小学校5年生になった時、ちょうど女の子が“女子女子”してグループを作り始める頃です。

 

これ!と決めた友だちと何をするにもずっと一緒に過ごすという習慣に馴染めず、あっという間に「普通の子」の枠から漏れてしまいました。

 

そして、そのうち陰口を言われたり、上履きが靴箱から落とされていたり、椅子がひっくり返されていたりと、小さい意地悪を受けるようになりました。

 

もちろん、変わらず仲良くしていた友だちもいました。それでも特定の人たちから嫌悪の目線を向けられ続けるのは決して気持ちの良いものではなく、教室はいつも居心地が悪かったです。

 

それこそ、ニュースで聞くような酷いいじめは受けてはいなかったものの、子ども心に切ない気持ちを抱えながら小学校5年・6年の2年間を過ごしました。

 

中学校は私立に行ったので、それと同時に居心地の悪い環境とはお別れできました。

 

でも、その体験は私の中で消化されることはなく、私は心の中で3年くらいズルズル引きずっていたんですね。

 

つまり、根に持っていました。そのせいか、中学に上がっても、何となく友だちを信用できなかったり、上手に喧嘩したり仲直りしたりできなくて、無駄に傷付くことがありました。

 

息苦しい思春期を送ったなぁと思います。

 

こういう状態を抜け出すチャンスは中学卒業のタイミングに訪れました。

 

高校に進学する前に、6年生の時のクラス同窓会をしようという話があって、当時仲良くしていた子からそれに誘ってもらったんです。

 

最初は参加しようかとても悩みました。3年経っても、

 

「あの頃のカーストが残っていたらどうしよう」

「せっかく参加しても、誰にも相手にされなかったらどうしよう」、と。

 

でも、私の中で、あの嫌な記憶と決着をつけたいと思う気持ちが強かったので、思い切って参加することにしました。

 

実際参加してみると、私の想定していたものとは真逆の雰囲気でした。

 

集合場所に向かう私を見るなり、「あ、シブ子!久しぶりじゃん!」と色々な子たちが話しかけてきました。

 

その日はみんなで小学校近くのファミレスでランチを食べて帰りました。

 

確か3時間くらいみんなと過ごしたんですが、その間、私は元クラスメイト達に一切引け目を感じずに、その場を楽しむことができたんです。これには自分でも驚きました。

 

当時のカーストはすっかり消えていました。

 

いじめは「やられた方はずっと覚えているけれど、やった方はすぐに忘れる」とよく聞きますが、本当にその通りだと、私はこの言葉にいい意味で納得しました。

 

当時、私に意地悪をしていた不特定多数の元クラスメイト達は、すっかりそんなこと忘れて(なかったことにして?)、私に笑いかけました。

 

もう、私に対して「変な子」とか「いじめられっ子」というラベルを押し付けてくる子はいなくなっていたようでした。

 

それなのに、自分だけ過去にとどまったまま足踏みしているのはもったいないなと思ったんです。

 

それまで3年間も、「変な子」「いじめられっ子」というラベルに怯えていたけれど、それを自分に押し付けていたのは自分なんだな、と同窓会のおかげで気づくことができました。

 

同窓会が終わった後、15歳の私は「これでやっと私の心の中の戦争は終わったんだなと思った」と、家に帰ってすぐ父に話したのを今でも覚えています。

 

【第30話を読む】

 

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【執筆】

シブ子

 

 

 

 

 

 

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