「子供達が居場所を失ってしまっては身も蓋もない」【第6回】

2017.07.22公開
 
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前回の記事「不登校や心の問題を解決するのにも順番が重要だ。順番を間違えると絡まった糸みたいになってしまう」と書いた。

 

不登校の周りの親や先生の中にも、順番を間違えた対応をしている人たちが未だにたくさんいることを残念に思う。

 

私はLINE@で女子中高生たちからの相談にのっているが、彼女たちは共通して「学校」と「家庭」に居場所を感じれていない。

 

親も学校の先生も愛情がないわけではないのはわかる。

 

しかし、「死にたい」といっている子に対して「お前が悪い」「勝手にしろ」「それは甘えだ」という厳しい言葉を使っているパターンが多い。

 

はっきり言ってしまうと、そんな言葉は子供たちが余計に苦しむだけだし、全く本人のためにならないし、誰のためにもならない。

 

聞き分けの良い子だったら、もしかしたら本当に我慢を更に積み重ねて、「自殺」という選択肢を取ってしまう場合も可能性も充分考えられる。

 

自殺をしなかったとしても、自分を責める癖がつく。

 

仮に、辛さをバネにして歯を食いしばって、先生や親の思うように現状を乗り越えて、自分に自信が持てるようになれば、「あの時は厳しくしてくれてありがとう」と、先生や親がその子から感謝されることがあるかもしれない。

 

 

ただ、その子が大人になった時に、周りの人や自分の子どもが精神的に弱った時、「優しさ」で手を差し伸べる子に育つだろうか。

 

時には子どもに厳しくすることも必要かもしれないが、それで子供達が居場所を失ってしまっては身も蓋もない。

 

ハーバード×オックスフォード×マッキンゼーの心理学者が解明した究極の能力「やり抜く力」(アンジェラ・リー・ダックワース著)では、成功者がもつ共通点を上げている。

 

その中に登場する成功者たちの親の子育ての例で、厳しい親側で取り上げられた事例でさえ、子どもが学校に行きたくないと言い出したら「行きたくないならいかなくて良い」と回答している。

 

本当に怖いのは「不登校」という言葉は義務教育が終わったら終了するが、自分を責める癖がついてしまったら大人になってからも精神的な自立が遅くなるか難しくなる。

 

これは、何も不登校に限ったことではなく、今の日本人にとても多いと感じている。

 

自分に厳しすぎて自分を責める癖がついてしまうと、「何をやっても自分は駄目だ」と思いこんでしまい、周りから見たら成功している立場といえる人でも苦しんでいる。

 

更に、自分は駄目だと感じて苦しむと、自分を愛せなくなり、人と比較することでしか幸せを感じれなかったりする。

 

暗いことばかり書いてしまったが、人への負の感情も連鎖するが愛情や優しさは連鎖するものだ。

 

だからこそ大人は今一度、目の前にいる子供に対しての接し方を考えて欲しい。

 

 

17093950_1003469529753433_1551692855_n【執筆】

河合未緒

中学生で不登校を経験。その後、定時制高校を卒業し女子美術大学短期学部に進学。成功体験をちょっとずつ積みつつ、自己肯定を養っていくものの20代は生き辛さを感じる。30代になり悩んでいる子たちを救いたいと株式会社Marianneを設立。過去の体験からどう立ち直っていったかを伝える元不登校生のインタビューメディア「Load」と不登校生と親へ向けた悩み相談が出来るマッチングサイト「Clue」をリリース。

 

 

河合さんインタビューはこちら

【Part1】中学生で不登校に…原因や当時の様子とは?

【Part2】いじめも不登校もなくならない…元不登校生の想いとは?

【Part3】不登校を面白い人生の幕開けに。河合さんのこれからの挑戦

 

 

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