【第31話:その昔・休職】〜お父さんうつ日記〜

2017.08.01公開 2017.08.07更新
 
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これは私が生まれる前のお話。病気後の父と母の衝突が、実は根が深いものだったことが分かります。

 

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私の兄は所謂、「病弱な子」で、小さいころから喘息やアトピー、ヘルニアなど、医者にかかることが多かったようです。

 

そういった理由から、母は仕事を辞めて、兄の世話のために専業主婦になろうかと真剣に悩んだと言っていました。

 

しかし、母が父にそのことを相談したところ、「じゃぁ、そうしましょう」とはならず、父は「僕は仕事をする女性が好きだから辞めるなら離婚する」と返したとのこと。

 

父もなかなか厳しいこと言う人だったんですね。

 

このことを母が私に話してくれた時、「どんなに苦しかったか」と悔しそうに口にしました。

 

仕事と子どもを天秤にかけて、悩んだ末に決断して、やっとの思いで相談を持ちかけたのに、離婚を盾に仕事一択を突き付けられたら、どんな女性でも頭を抱えるんじゃないでしょうか。

 

母はこの出来事を相当気にしていたようで、これが父のうつ病再発後、母を苛立たせる大きな要因のひとつとなっているようでした。

 

それもそのはずで、「仕事しないなら離婚する」と言い放った本人が、今仕事せずに家にいたら、私も苛立ってしまうだろうなと思います。

 

特に、母の認知的には、

 

「子育てが大変な時にちっとも協力してくれないし、子どもが大きくなったら自分ばっかり飲み歩いて夜帰ってこないし、家を買う時も何にも決めてくれないし、自分は何もやってこなかったくせに勝手にうつ病になって仕事休んでる!!」

 

といった具合らしく、「なんで病気になるのがあなたなんだ!」という思いがあったようです。女性って男性の家庭に対する非協力的な態度を結構根に持つんですね。

 

ちなみに私の認知では、父は食事も作るし、食器洗いも洗濯物もするし、家に帰った後や休みの日によく遊んでくれるしで、本当にいい父親だなぁと思っていたので、“良い夫”であろうとするハードルは“良い父親”であろうとするハードルよりもグッと高いようです。

 

話が逸れてしまいました。まとめると、父が昔、母に放った言葉を母は長年胸の内に抱えていて、それが父のうつ病、そして休職という状況の中で膨れ上がって発散されているという構造があるのかなと、今私は考えています。

 

「だからこっちから離婚してやる」とはならなかったのは、母の愛なのか情なのか…。

 

【第32話を読む】

 

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【執筆】

シブ子

 

 

 

 

 

 

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