障害年金とは?受給資格・等級・金額・申請方法・事例を専門家が解説

2017.08.13公開
 
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障害年金とは?

精神疾患を患っており、そのため仕事をすることができなかったり、家族の支援も受けることができなかったりする場合、医療費や生活費を捻出するのも一苦労ですよね。

 

しかし、治療や日常生活を送ることができなくなるのは本末転倒です。そのような方のために、障害年金制度というものがあります。

 

障害の程度によって支給される額は異なりますが、このような悩みを持つ方は、障害年金の申請を考えてみられてはいかがでしょうか?

 

今回は、障害年金について詳しくお話し致します。

 

 

障害年金の受給資格対象

障害年金の受給資格対象者になる方は、以下のとおりです。

 

・精神疾患を患っている方

・病院で治療をしており、現在の病気の初診から1年半が経過している方

・主治医に相談したうえで、主治医に障害年金の診断書を作成してもらえる方

・身体障害者や知的障害を持っている方

・障害を持っているがために、仕事に就けないなど経済的な不安を抱えている方

・障害年金を申請する際に、65歳未満の方

 

 

障害年金の等級について

障害年金は、障害をもつがゆえに働くことができない、あるいは日常生活を送るにあたって、経済的に不自由をしている方のために、その障害の程度によって、2ヶ月に1度数万円の年金が支払われる制度です。

 

障害の程度は、1級から3級までがあり、1級が1番程度が重く、3級になるにしたがって程度が軽くなります。

 

また、精神疾患の場合は、症状の改善が見られることもあるため、数年に1度の審査により等級が変化することもあります。

 

考え方としては、65歳から支給される年金が前倒しで受け取ることができるというように捉えると良いでしょう。

 

また、障害年金を受給している方が65歳になったら、障害年金と国民年金(厚生年金)のどちらを受け取るかも選ぶことができます。

 

 

障害年金の金額

障害年金は等級によって支給される金額が違ってきます。

 

例えば、障害基礎年金なら、3級が約4万円、2級が約7万円、1級が約9万円程度となります(ひと月で数えた場合)。

 

 

障害年金の申請方法

障害年金を申請したい方は、まず主治医に相談してみましょう。

 

現在の疾患で治療を受け始めた初診日から1年半が経過している方がその対象となります。申請の際に揃える書類は、以下のとおりです。

 

・受診状況等証明書(最初に現在の病気でかかった病院に記載してもらう必要があります。)

・障害年金診断書(現在の主治医に記載してもらいます)

・印鑑

・保険証など

 

(市町村によって、その他書類が必要になる可能性があります)

 

すべての書類が整ったら、最寄りの市役所の国民年金課などに申し込みを行ってください。

 

 

障害年金の事例

Bさん 30代女性 気分障害

Bさんは小さな子どもを持つ主婦です。結婚後、収入が少ない夫に対してや子育てのストレスが重なり、イライラしたり憂鬱になったりなどの毎日が続いていました。

 

体調の異変を感じたBさんは、心療内科を受診。気分障害と診断されました。

 

通院治療を開始したBさんでしたが、家族の手前もあり、自宅から1時間ほど離れた病院を選んだため、通院することも一苦労で、6ヶ月で治療を中断してしまいました。

 

そのため、症状が再燃し、ひどいときには子どもに手をあげそうになったり、夫を過剰に責めたりという言動が目立つようになりました。

 

心配した実母がBさんに言い聞かせ、ともに最寄りの心療内科を訪れました。

 

初診から今までの経緯を話すと、断薬と治療を中断したことで症状が悪化していること、そのため薬も変更したほうが良いとの診断を受け、再び以前とは異なる病院に通院することになりました。

 

その後、1年が経過し、Bさんは当初よりも随分と回復してきたものの、今年から子供が幼稚園に上がるので、お金が今まで以上にかかることを心配し、落ち込むことが多くなっていました。

 

そこで主治医は、「障害年金の診断書を書くことができるから、申請すれば年金が支給されるようになるので、生活が楽になり精神的にも安定するのではないか」と提案。

 

Bさんは最寄りの市役所にその旨を尋ね、以前通院していた病院に受診状況等証明書を書いてもらったうえで、他の書類とともに申請しました。

 

約3ヶ月後、障害年金3級の申請が降りたBさんは、月に約4万円の年金が支給されることで、子どものためや自分の治療費、家庭費の支えとなるものができました。

 

それにより、少しずつ余裕が生まれ、家族に対しても優しく接する意識も芽生え、気分が不安定になることが少なくなりつつあります。

 

 

障害年金の注意事項

障害年金を申請するには、必要書類を集めることも大変な作業ですが、注意したいのは20歳から国民年金保険料を3/4以上支払っていたかどうかが基本となります。

 

保険料を支払っていない場合は、障害年金受給の対象にはなりませんので、振り込み履歴を今一度確認しましょう。

 

もし、年数が足りない場合は、追納することで資格が得られることもありますので、詳しいことは市役所の窓口で色々と尋ねてみると良いかと思われます。

 

 

Misudu Kukita【執筆者】

久木田みすづ 精神保健福祉士 社会福祉士

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