【第36話:最終回 】〜お父さんうつ日記〜

2017.08.30公開
 
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これまで、父のうつ病にまつわる4コマ漫画と、ストーリーを綴って投稿してきましたが、いかがだったでしょうか。

 

私自身、改めて、うつ病や父との関係を整理して、考え直す良い機会だったなと思っています。投稿の内容を考えて書いている時は、正直辛く感じることもありました。

 

自分にとって、あまりいい思い出ではないものを無理やり引っ張り出して、咀嚼しようとする作業は楽なものではなかったです。

 

特に、自分の中で気づきたくなかった感情を見つけてしまった時は、それを文章にしようか悩みました。

 

でも、「折角書いているんだから」と思い、なるべく自分の気持ちに嘘の無いようにしようと、自分なりに包み隠さず書いてきました。

 

それが良かったか悪かったかは分かりませんが、そうすることで父に対して、誠実でいられると感じていました。

 

さて、4コマ漫画を描き始めたのは初めの投稿の時点で「1年ほど前」と言っていました。

 

そして現在、父がどうなっているのか、と気になる方もいらっしゃると思います。

 

父の現在については、ずっと話そうかどうか迷っていました。

 

というのも、正直なところハッピーエンドではないからです。

 

この4コマの続きには、残念ながら救いはありません。

 

結局、2年近い自宅療養生活の後、父は天に昇ることを選びました。

 

「父と私と家族と-お父さんうつ日記-」は、父が10年ぶりにうつ病を再発し、約2年の自宅療養を経た後に自らこの世を去るという一連の流れの一部を紹介したものです。

 

人は一人ひとり違っているように、うつ病患者もその家族のあり方も百人百様です。父と私と家族の物語も、数あるケースのうちの一つにすぎません。

 

だけど、「そういう道を辿った家族がいた」ということを頭の片隅にでも置いておいてくれたら有り難く思います。

 

私は、私たちの辿った道が忘れ去られゆくものであって欲しくないと、強く願っています。

 

私にとって大切な人が経験した痛みと、私の強く揺らいだ気持ちと、家族が歩んだ日々を、私は忘れてはいけないと思う。

 

今までの投稿が、私の備忘録となり、人に伝える手段となり、父と私と家族の物語を、長く多くの人に知ってもらえる役割を負ってくれますように。

 

この機会をくださったRemeのスタッフさんと、私の投稿に目を通してくださった全ての方に、心より感謝申し上げます。

 

本当にありがとうございました。

 

父と私と家族と―お父さんうつ日記― 【完】

 

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【執筆】

シブ子

 

 

 

 

 

 

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