幸福感は遺伝次第?「幸福遺伝子」について臨床心理士が解説

2016.02.14公開 2017.06.04更新
 
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幸福感は「遺伝子」が作り出している?

こんなニュースがこの一月に世界中をかけめぐりました。これまでにも、幸福感に関係するといわれる遺伝子はいくつか知られていましたが、また一つ「幸福遺伝子」が見つかった形です。

 

 

幸福遺伝子を持つ人が多い国とは?

ただ、今回のニュースは、単に幸福感に影響する遺伝子が見つかったのとは違うインパクトもありました。

 

それは、その幸福感遺伝子を持つ人たちがメキシコに多いということも合わせて公表されました。

 

メキシコと言えば、主観的な幸福感の国際ランキングでは上位国の常連です。また自殺率が低いことでも有名です。

 

 

メキシコは「夢の国」?

「みんながハッピーで、誰も自殺したいなんて思わない…まさに夢の国です!見習わなければなりません…」

 

というのは冗談です。

 

メキシコには絶対に見習ってはいけないことがあります。

 

それは「麻薬戦争」と、それに伴う「治安の悪さ」です。もちろん、メキシコのすべてで治安が悪いわけではありません。麻薬絡みのコミュニティの中で、特別に治安が悪くなっているのですから。

 

しかし、どこにいっても身近に誘拐事件や殺人事件が起こっているのも事実。犠牲者には女性や子ども多いのが現状です。身近に殺人事件が多すぎて、自殺を考える余裕がないから自殺率が低いのでは…と思わせるほどです。

 

こんな治安の悪さにもかかわらず、幸福感の国際ランキングで上位なのがメキシコです。メキシコの文化や暮らし方には、幸せになれるコツや秘密があるのでしょうか?

 

今回の発見は、メキシコの幸福感の高さの秘密は、メキシコの皆さんの遺伝子と、その遺伝子がもたらす幸福感を高めるヒントが、脳内物質にあるのかもしれないことを示唆するのです。

 

 

幸福を感じやすいかを決めるもの

実は、幸福感は脳内物質のバランスで決まります。

 

そして、私たちの脳内物質のかなりの部分は、遺伝子の影響を受けています。

 

つまり、幸福を感じにくい遺伝子を持って生まれた人が、脳内物質に由来する幸福感を感じにくいことは変えられないのです。

 

麻薬でも使って、脳内物質のバランスを変えれば、その瞬間は一発で無上の幸福感が得られます。
しかし、これを「幸せ」と考える人はいないでしょう。

 

 

幸せに一歩、近づくために

大事なことは、やみくもに「幸福感」を追い求めることではありません。

 

あなたの人生で必要なもの、大切にしたいことを正しく整理することです。

 

無駄なことに振り回されないだけでも、負担感が減って「幸せ」に一歩近づくことでしょう。

 

お一人で難しい時は、私たち臨床心理士もお手伝いします。本当の幸せをご一緒に探しましょう。

 

 

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【執筆者】

杉山崇 臨床心理士

神奈川大学人間科学部 教授

 

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