性格が悪い人との付き合い方・気にしない3つの方法を臨床心理士が解説

2018.12.09公開 2019.05.16更新

性格が悪いと感じる人の付き合い方とは?

様々な人がいる中で、自分にとって合う人と合わない人がいるのは当然のことです。

 

ですがその人との関係上、どうしても付き合っていかなければならないようなこともあるでしょう。

 

そこで、性格が悪いと感じる人と、なるべくストレスを少なく付き合うための方法をご紹介します。

 

①必要以上に関わらない

性格が悪くて関わりたくないけど関わらなければならない、というような人であるならば、多少なりともなにかしらで接触しなければならないこと出てくるでしょう。

 

そのようなときには、最低限、必要な要件のみで済ませるというのも一つの手です。

 

話せば話すほど気分が悪くなる、というような状況があるとしたら、より話をする時間を短くしてしまうのです。

 

②放っておく・気にしない

先にもお伝えしたように、自分にとって合わない人がいるのはとても自然なことです。

 

自分にとって合わない人は世の中にはいて、この人はそのうちの一人だった、と割り切ってしまうのも大切です。

 

言動に反応せず、受け流すように放っておく、気にしない、という態度も有効です。

 

③冷静に対応する

悪意があるにしてもないにしても、人を不快にする言動をしてしまうことがあります。

 

そういう人に対し、私たちはイラっとしたりムカついたりして、ついこちらも粗雑な対応をしてしまうことがあります。

 

しかし、それで同じ土俵に立ってしまっては仕方ありません。

 

態度や言葉の端が目に付いても用件だけに集中して対応してみるのも一手です。

 

 

性格が悪いと感じる人を気にしないコツは?

「気にするな」と言われて気にしないでいられるなら、とっくにやってるよ!と突っ込みたくなるかもしれませんね。

 

その通りだと思います。

 

そこで、次に性格が悪いと感じる人を気にしないちょっとしたコツをお伝えしたいと思います。

 

①気にしすぎていないかをチェック

学校や会社など、ある特定のコミュニティの中にそのような人がいる場合、性格の悪いその人がより大きな存在感を放っているように感じられるかもしれません。

・その人の話している言葉が悪口なのではないか
・他の人にあることないこと話すのではないか
・自分だけ省いて他の人と出かけている

など、目について気になることが出てくることもあります。

 

このような場合には、その人が、あなたにとって無害な人にまで影響を及ぼすのではないかという不安が現れていることもあります。

 

気にしだすと本当にあれもこれも気になってしまって苦しくなってしまうものですが、気にしだすとそれは限りがないものですし、実際には取り越し苦労の可能性もあります。

 

また、反応をすることで相手もさらにヒートアップしてしまうこともあります。

 

たしかにその人があなたにとって不快な思いをさせていることは事実なのですが、一方で自分自身もその人を気にしすぎていないかチェックしてみると良いでしょう。

 

②そういう人だと割り切る

性格は個性やそれまでの経験によって形成されているため、性格を変えることは容易ではありません。

 

「変えてほしい」と働きかけても、目に見える変化が現れるには大変な時間と労力を必要とします。

 

あなたが一方的に頑張ったり我慢したりする必要は全くありません。それよりも、

「そういう性格なんだ」

「こういう人なんだな」

という理解に留めて付き合ったほうが健康的です。

 

③よりポジティヴな捉え方をしてみる

性格が悪いと感じている人は、もしかしたら最初の印象が悪く、それが尾を引いているということもあります。

ある印象を持つと、そうでない部分を見過ごしてしまって、一度持った印象に当てはまるところに注目してしまいがちになる

という性質を私たちは持っています。

 

その印象がより好ましいものならまだ良いのですが、今回のように「嫌だな」「性格悪いな」という印象だと、そういうところばかり目についてしまいやすくなってしまうのです。

 

そうなると究極にはすべてが嫌な人に見えてしまいかねません。

 

そこで、その人のそれ以外の部分で、よりポジティヴで良い側面に注目してみるのです。

 

そうすると、意外ないいところが発見されて「こういうとこが嫌だけど、こういうところはいいよね」という捉え方に変わるかもしれません。

 

あるいは、不愉快に感じるような時があったとき、あなたに浮かんだ考えや印象以外の可能性はないか考えてみるのもいいですね。

 

たとえば、ぶっきらぼうな態度をとられたときに「なんだ感じ悪いな」と感じたとしますね。

 

それで終わると、本当にただ感じ悪い人、という印象が出来上がっておしまいになってしまいます。

「なんか嫌なことがあったのかもしれない」
「具合が悪いのかもしれない」

などと別の可能性を自分の中に残しておくのも、その人が嫌な人という印象を軽減させることが期待できます。

 

さいごに

性格が悪い人というのは、実際には自分との相性の問題だったり、自分が感じ取りすぎていたり、相手にしすぎていたりしていた、ということも少なくありません。

 

しかし、性根の悪い人も実際にはいるかもしれませんから、そのような人の場合にはあなた自身の心の健康のためにも距離を置いて基本的に関わらない、という構えでいたほうが良いでしょう。

 

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花井菜美

臨床心理士

心理系大学院修了後、渡米。現地NPOサポート団体に所属し活動をする。帰国後精神科や発達障害児支援施設にて勤務。学生、主婦、子ども、夫婦関係など様々な問題を抱える方の支援を行う。1児の母。

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2018年12月9日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。