自分の体調に正直でいたい。障害者雇用の6つのメリットと1つの注意点

オープンにして働く6つのメリット

オープンで就労するメリットを挙げますので、イメージしてみましょう!

 

勤務時間の要望が聞き入れられやすい

精神障害者にとって、フルタイムで働くということは、結構ハードルが高いです。

 

私自身、始業から終業まで居られるかと問われると「はい」とは言えないので、今は6時間労働にしてもらっています。

 

また、特にうつ病の傾向が強い方は「朝が弱い・辛い」という特徴が顕著に現れがちですので、午前中は遅く出勤するということも可能になります。

 

逆に夕方の事務所のガヤガヤが苦手だという人は、15時上がりという配慮も可能です。とにかく、就業時間にはかなり融通がきくのが特徴です。

 

週3勤務・週4勤務も可能

勤務する日数も打合せの上決定できます。

 

体力がない方は「月曜〜金曜まで遠い道のりに感じる」という気持ちを持つ方が多いです。

 

例えば、水曜日に休みを挟み、「2勤1休」状態で働くこともできます。実際私もこの方法を長年続けています。

 

やはり、小休憩を入れるということは大切ですね。

 

休憩の間隔も細かく設定可能

就業中の休憩ペースも決めることができます。

 

健常者だったら「休憩回数多すぎです!ちゃんと仕事しているんですか!?」と叱責される休憩ペースでも、配慮の上、「1時間に1回は休憩が必要」と決めることも可能です。

 

この辺りの配慮は、健常者の方も結構気になるようですので「あまりにも休憩が多い!」と不本意な感情を抱かせないためにも、過度な休憩回数は避けるようにしましょう。

 

早退・遅刻・欠勤がしやすい

精神障害者の中には、体調不良による早退や遅刻また欠勤が避けられない時があります。

 

健常者の方にはなかなか理解されませんが、「今日は絶対無理!」という日があるんですね。

 

もうこうなってしまうと、家で療養するしかありません。

 

健常者の方は「無理をして出勤する」という選択肢がありますが、精神障害者の方にとって「無理をしてでも行く」という選択肢は選びづらいです。

 

しかも無理をしてでも行くというストレスを感じ続けると、病気の再発の危険性もあります。

 

ここは自分の体調に正直でいたいところです。

 

障害者雇用は勤務状況にある程度、寛容な企業が多いので、休みたいときに休めるメリットがあります。

 

仕事内容が簡単・単純なことが多い

私を例にしてみましょう。私の仕事内容は書類整理ですが、仕事内容はシンプルで簡素なものです。

 

これは余計なストレスを与えないように、という企業と私の合意の上での業務内容です。

 

これにより、私は自分の仕事に集中できますし、人の仕事を請け負うこともありません。障害者と健常者の線引きはすごくハッキリしています。

 

これを「情けない」と捉えるか「快適」と捉えるかは個人の考え方ですが、私はかなり快く思っています。

 

定期的なカウンセリングが受けられる

障害者ケアのカウンセラーの方と就労状況や要望についてカウンセリングが受けられます。また企業側との話し合いも申し出れば可能です。

 

プライバシーは厳守されているので、言いにくいこともハッキリと訴えることが可能です。

 

私は体調日誌を付けて、その日、何があったかや改善策を明確にし、さらに良いパフォーマンスで業務ができるように相談し合いました。

 

 

障害者雇用で注意したい1点

このように障害者雇用にはメリットが多いことが分かります。

 

勤務ペースや業務ペースなど合意が得られれば、自分の快適なペースで働けます。

 

しかし、企業側の訴えも飲まなければいけない場合もありますので、「嫌です」の一点張りにならないように注意しましょう。

 

また注意したい点を1点挙げておきます。

 

給与はかなり低い

障害者雇用は企業に要望を聞いてもらい、配慮の上働くことを指します。

 

ですので、どうしても勤務日数にムラが出たり、勤務時間もバラバラになってきます。

 

また正規雇用ではなく、非正規雇用つまりパート勤務の企業が大半です。

 

ですので、もちろんボーナスは出ませんし、社員旅行もありません。

 

給与はしっかり欲しいと強く思う方は、クローズ勤務を選ばざるを得なくなってきます。

 

自分の精神状態を気にするか、お金に重点を置くか決めるのは貴方次第ですし、それに正解不正解はありません。

 

 

みなさんに伝えたいこと

私が思うには、オープン勤務で数年働いたあと、病気が寛解したらクローズに挑戦してみるという、長いスパンで人生設計してみるのも一つの手だと思います。

 

人生は長いです。

 

今一度、仕事と自分について、仕事の価値観について、考えてみてはいかがでしょうか?

 

精神保健福祉士より
雇用によってもたらされる最大の報酬はお金だと思います。定期的な収入や社会保険への加入など、金銭的な保障は就職の強い動機になりますよね。それにプラスして、職場をどのような場所としてとらえるか、人によって異なるのが悩みどころです。収入を得たい思いはみんな同じでも、友達のような対人関係を築きたい人や居場所としての機能を重視する方もいます。障害者雇用にかかわらず、「がんばっていても評価されない」「自分ばかり損をしている」という気持ちになると、仕事のストレスが大きくなります。おっしゃるように、周囲に引っ張られないことは大切です。
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  • 本記事は2018年12月18日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。