うつだけが人生じゃない。オールドルーキーでも輝ける【宇都喬之さん】

退職を決意し、転職活動

結局、休職は1年5ヶ月間になりました。

 

休職3ヶ月目くらいで図書館に通えるようになっていましたが、睡眠が全然安定しなかったですね。

 

「会社に戻らなきゃ」という思いはあるけど、家にある会社の資料を見ると手が震えていました。

 

職場復帰や転職を考えられるようになったのは半年ほど経ってからで、転職エージェントに会うところから始めました。

 

転職のときに、オープンかクローズかという選択肢があると思うんですけど、当時はそういう概念が自分の中になかったですね。

 

とりあえず、転職エージェントから送られてきた求人の応募ボタンをポチポチ押している感じで、100社以上は応募しましたね。笑

 

ただ、体調や生活リズムは安定せずで、昼頃になんとか起きて頓服を飲んでなんとか面接に向かうという…。

 

無理をしていたなというのはありますね。休職中に転職活動をしていることへの罪悪感もすごくありました。

 

内定はトータル9社からもらいました。

 

働く意欲はあったので面接でもアピールできたんですけど、いざ内定が出て働くことがリアルになってくると、

 

「やっぱり、自分はやっていけないんじゃないか」

 

と不安が高まってきて、内定受諾の連絡ができずに期限を過ぎてしまうということが結構何社かありましたね。

 

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就職ではなく、リワーク施設へ

どうしても就職の最後の一歩が踏み出せない自分に、

 

「今は就職という選択ではなくて、就労の支援施設にお世話になった方が長い目で見て良いんじゃないかな」

 

と考えるようになり、リワーク施設に通うことになりました。

 

休職してリワーク施設に通い始めるまでの1年間は、

 

「復職しなければいけない」

「早く転職を決めないといけない」

 

と、「すべき思考」に囚われたままだったと思います。

 

ただ、リワーク施設を利用するにあたって、不安はすごくたくさんありました。

 

まず、そういう施設があること自体、うつになる前は知らなかったので、

 

「何をするんだろう」

「どんな人がいるんだろう」

「どうなるんだろう」

 

というのはありましたね。

 

実際に体験に行ってみると、全然ネガティブではなく、前向きな空気感で安心できました。

 

自分がうつであるということを躊躇せずに話せますし、そういった前提で会話が始まるので、ハードルは低かったです。

 

 

働くことへの自信が持てるように

最初は緊張することが多かったのですが、1ヶ月ほど経ってから昼休みに他の利用者さんと雑談することがありました。

 

その雑談できたことが僕にとってすごく大きな出来事で、個人的に書いていた日記にも「雑談ができた」という書いたくらいです。笑

 

プログラムの中でも色々会話できましたし、プログラムが終わったら「どうでしたか? 」と振り返り面談の時間をとってもらっていました。

 

受け入れてもらえる雰囲気は嬉しかったです。

 

当たり前のかもしれないですけど、挨拶がちゃんと返ってくるし、笑顔で話してくださいますし。

 

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目標や夢を語りながら、その上で「現実はこういう状況だから、◯◯を次のステップに設定しよう」というな環境でした。

 

拍手が飛び交ったりして、お互いに尊重し合う空気感のおかげで、働くことだけではなく、ストレスにもなんとか対処できそうという自信を持てるようになったと思います。

 

また、履歴書上で職歴のブランクがあると、

 

「早く戻らないといけない」

「ブランクがあってはいけない」

 

と当初は考えていたんですけど、最近はそのブランクに比例して、焦ることは少なくなりましたね。

 

開き直りかもしれないですけど、ブランクに囚われていないという感覚は持てています。

 

 

家族と実家で過ごす日々

リワーク施設に通うことで、ストレスのない環境の大切さを実感しましたが、実家もそのひとつです。

 

実家に戻ったのは、休職後9ヶ月ほど経った頃。

 

休職して9ヶ月間は、一人暮らしでしたが、転職活動を始めて不採用通知をたくさん受け取ると、どうしても生活の質が下がってきてしまい…。

 

睡眠の質をはじめ、部屋もぐちゃぐちゃで、友人にも迷惑をかけてしまったり。

 

休職初期よりひどくなって、「もう言うほかあるまい」という感じで家族に打ち明けました。

 

そのときの話を後日家族に聞いたら、

 

「顔面蒼白で帰ってきたので、何事か起きているんだろうな」

 

というのは、わかっていたみたいで、「まず休みなさい」と言ってもらいました。

 

実家に戻ってから、親から「早く職場に戻りなさい」と言われないか不安だったのですが、以前と同じように接してもらえたのは良かったです。

 

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  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2019年2月17日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承の上、お読みください。

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