人間関係でのトラウマ…克服の2つのポイントを心理相談員が解説

2016.07.07公開 2017.06.20更新
 
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「はずかしいことを言われた」「信じていた相手から暴力を振るわれた」

死にたくなるほどつらいいじめを受けた」

 

普段の人間関係の中で、このような耐え難い出来事は起こる可能性はゼロではありません。

 

トラウマは、誰もが人間関係の中で経験する、傷つきやストレスとは違います。

 

トラウマは、もっと命にかかわるような恐怖を抱き、予測不能で逃げることができなかった出来事や事件に心を囚われ、日常生活に支障が出ている状態のことです。

 

その人間関係の中で受けたトラウマを克服するに、どうしたらよいか…心の専門家に解説してもらいました。

 

 

トラウマ克服の第一歩とは?

人間関係や日常生活の中で、うまく適応できない人の中には、過去のトラウマが原因の場合もあります。

 

トラウマを受けた場合、その一瞬を強烈な記憶としてとどめている場合もありますが、辛い事実から逃れようと、記憶の一部や全部を忘れてしまっている場合もあります。

 

実は、トラウマを克服するポイントは、「自分がトラウマを受けた」ことを自覚することから始まります。

 

そして、自覚した上で、「過去の出来事」から解放されるために、過去の出来事を思い出し、その過去に囚われたままでいる自分の心を、自由にする作業を行います。

 

しかし、この作業が辛いからこそ、その過去から逃れるために、様々な反応が起こり、あなたが今を生きにくい状況にしているのです。

 

そのため、トラウマを受けたことを自覚し、トラウマから自由になりたいときは、次のようなことを心がけていきます。

 

 

トラウマ克服の2つのポイント

 

過去の出来事を自分のせいで起きたと考えない

人間関係の中でいじめやDVなどを受けた方は、「自分が悪かった」「自分の注意力が足らなかった」と考え、事件や出来事を「自分」という主観的な見方でとらえてしまいます。

 

しかし、いじめや暴力は、すべてがあなたのせいだけで起こったことではないことを客観的にとらえることが大切です。

 

 

過去の出来事と今の時間は同じではないと考える

トラウマを受けた事件は、過去であって、今後同じような状況になったとしても、同じことは起こらないと考えるようにします。

 

この二つの作業は、過去の出来事を思い出し、あなたが抱えているゆがんだ認知を変えていく作業でもあります。

 

そのため、その作業には苦痛が伴うことがあるため、あなたを支えてくれる信頼できるカウンセラーや、友人やパートナーなどの人間関係の支えを借りることも大切なポイントです。

 

 

さいごに

人間関係の中で受けたトラウマを克服するには、「過去との直面化」を通して、「過去」の苦痛からあなたの心が解放されることです。

 

あなたが、そのことをあきらめてしまうと、トラウマは、あなたを苦しめ、人間関係での躓きや、日常生活に支障を抱えたまま生きていかなければなりません。

 

あなたを支えてくれる人間関係を信じて、そして、乗り越えることができる未来の自分を信じて、トラウマを克服してほしいと思います。

 

未来のあなたのために。

 

 

【執筆・監修】

村松真実 看護師・心理相談員

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