ハグの7つの効果とは?夫婦や親子関係はよくなる?精神保健福祉士が解説

2019.03.08公開 2019.05.16更新

ハグの7つの効果

幸せホルモンとして知られるオキシトシンは、ハグなどのスキンシップで男性にも女性にも分泌されることが明らかになっています。

 

そこでハグの効果を7つほど挙げてみましたので、ぜひ参考にしてみください。

 

1.安心する

「ただいまー!」と保育園、幼稚園から帰ってきた子どもはママに抱っこされると安心します。

 

愛着のある人とハグすると安心するというのは大人も同じです。

 

パートナーが、外で精いっぱい頑張って働いて帰ってきたら「おかえりー」のハグをしてみましょう。

 

ほっと安心する効果が得られます。

 

2.幸福感を得られる

大好きな人とハグをすると幸せな気持ちで満たされます。

 

オキシトシンの分泌からも多幸感が増すことが証明されています。

 

【関連記事】

>>幸せを感じる人が実践する11の習慣とは?精神保健福祉士が解説

 

3.不安・恐怖が和らぐ

子どもは知らない場所で不安を感じたり、緊張するような場面では、母親にぴったりとしがみつきます。

 

くっつくと不安が和らぐのですね。

 

大人でも、お化け屋敷のような怖いところでは、ぴったりと寄り添って歩くことで、恐怖が和らぎます。

 

ハグには、不安や恐怖を和らげる効果があります。

 

4.痛みが軽減する

痛いときに、ハグしてもらったり、さすってもらったりすると、ほっとして痛みが少し和らぐ…という経験は誰でもしたことがあるのではないでしょうか?

 

子どもの頃に「いたいの、いたいの、とんでけー」とやってもらって不思議と痛みが和らいだというのと同じで、

 

「痛かったね、辛かったね、もう大丈夫だよ」とハグしてもらうと、痛みが和らぎます。

 

5.絆が深まる

試合が終わった後、部活のメンバーでハグし合って、絆が深まった経験をされた方もいるのではないでしょうか?

 

ハグは絆を深める効果もあります。

 

6.信頼が深まる

一説によると、欧米では、武器を持っていない証に、握手をしたり、ハグをして確かめ合うことで、ハグの習慣がうまれたと言われています。

 

ハグには、敵意が無いことを示すと同時に、信頼を深める効果があります。

 

7.よく眠れる

ハグは、不安感を軽減させ、安心感、多幸感を高め、よく眠れる効果があります。

 

子どもが添い寝をしたがるのはそのためです。

 

 

ハグが逆効果にならないために

ところで、ハグは誰とやってもよいわけではありません。

 

場とタイミングもあります。日本にはもともとハグの習慣はありません。

 

会社の男性社員が、女性社員に「信頼感を深めるために」、突然ハグしたら、セクハラと訴えられてしまいます。

 

幼い子どもでも、誰からでも抱っこされて喜ぶわけではありません。

 

信頼できる人、愛着のある人とハグするから、上記のような効果が得られるのです。

 

子どもでも、思春期になると、異性の親とハグするのは嫌がりますね。

 

夫婦の場合でも、奥さんが忙しそうにしている時に、突然ハグしたら、嫌がられるかも知れませんので、タイミングが大事です。

 

奥さんとのハグも愛情や信頼関係があった上で、成り立つものです。

 

 

さいごに

ハグには様々な効果があることがおわかりいただけたかと思います。

 

「でも、ハグをする相手がいないんだけど…」という場合は、抱き枕やぬいぐるみでも、似たような効果が得られることが知られています。

 

子どもが大きくて、もうハグさせてくれない、という場合は、

「いってらっしゃい」

「大変だったね」

「がんばったね」

という言葉と一緒に、肩をトントンとたたくなど、ちょっとしたスキンシップでも類似の効果が得られます。

 

思春期の子どもは感情が不安定なので、嫌がっている時に、無理に触るのはやめましょう。

 

スキンシップもコミュニケーションの1つなので、タイミングが大事。

 

相手の表情や様子を見ながら関わることが大切です。

 

それでは、今日からさっそく、ハグを実践してみてくださいね。

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桜衣真里

精神保健福祉士

大学院修士課程修了後、専門学校、短大講師等を経て、公的機関の相談員として勤務。精神保健福祉士、保育士のダブルライセンスで、家庭問題、子どもの発達、保育・教育・療育関連の仕事に従事。東京都出身。二児の母。

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2019年3月8日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。