嫉妬深い性格を直す5つのポイントとは?精神保健福祉士が解説

2019.04.23公開 2019.05.16更新

嫉妬深さを直す5つの方法

1.人生は不平等・不公平なものと知る

「人間は平等であるべき」というのが近代日本の建前的な思想であり、私たちは学校でもそのような教育を受けて育ちます。

 

ある意味、まじめで正義感が強い人ほど、

「人間は平等であるはずなのに、あの人と私、こんなに違う人生なのは、おかしい!ずるい!」

と感じるかも知れません。

 

しかし、人間は一人一人、DNAも違えば育つ環境も違います。

 

そして、それらは自分で選ぶことができません。

 

どんな時代に、誰の子として生まれ、どんな家庭で育つかは運命で決まることで、自分では選べないのです。

 

同じ家庭で生まれたきょうだいでも、バブル世代と就職超氷河期世代では、生まれた年が数年違うだけなのに、大企業勤務とフリーターと明暗が分かれてしまう場合もあります。

 

つまり、現実には人生は不平等で不公平なのです。

 

運命による影響も大きいということです。

 

それでも、あなたの人生ならではの良いところは必ずあります。あなたの人生を羨ましいと思う人もいます。

 

「良いところなんて、一つもないよ!」と言わずに探してみてください。

 

自分の人生の良い点に、あなた自身が気づくことが大切です。

 

2.他人と比べない、昨日の自分と比べる

他人と比較するのは心のクセ、習慣のようなもので、自覚すれば直すことができます。

 

他人と比べる習慣はやめることができます。

 

意識を他者ではなく、内面に向けて、

「昨日の自分」と「今日の自分」を比べ、成長できたか?

を考える練習をしてみましょう。

 

3.自分にご褒美をあげる

自分の成長を実感でき、自分の生活に満足できるようになってくると、嫉妬をしなくなっていきます。

 

我慢して、つらい生活に耐えているような状態だと、嫉妬がこみあげてきます。

 

不満は溜め込まない方がよいのです。

 

頑張ったあとには、自分にもご褒美をあげるなど、自分自身の生活にメリハリをつけて、自分をいたわり、もてなすようにしましょう。

 

4.パートナーに頼りすぎない

パートナーとうまくやっていくコツは、お互いに信頼できる相手を選び、お互いの違いや価値観を尊重しあうことです。

 

相手に依存しきるような関係は、もろく壊れやすいものです。

 

信頼しあえるパートナーであれば、嫉妬に苦しめられることはありません。

 

そのようなパートナーを選ぶためには、まず、あなた自身がしっかりと精神的に自立することです。

 

自分の生活、幸せを相手に依存するのではなく、自分自身でしっかりと構築し、その上で、協力しあえる相手を選びましょう。

 

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5.カウンセラーに相談する

上にも述べた通り、いつも強すぎる嫉妬に苦しめられている人は、生い立ちに何らかの問題があり、親との愛着がうまく構築できていない場合があります。

 

心の奥底にさみしさを抱えて生きるのはつらいことです。

 

一人で解決することはなかなか難しいので、カウンセラーに相談するのもよい方法でしょう。

 

 

さいごに

今回は嫉妬深い性格を直すポイントについて考えてみました。

 

嫉妬は一度取りつかれると、振り払うのが難しい、つらく苦しい感情です。

 

一人で改善するのが難しいと感じた場合は、ぜひカウンセラーに相談してみてください。お役にたてば幸いです。

 

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桜衣真里

精神保健福祉士

大学院修士課程修了後、専門学校、短大講師等を経て、公的機関の相談員として勤務。精神保健福祉士、保育士のダブルライセンスで、家庭問題、子どもの発達、保育・教育・療育関連の仕事に従事。東京都出身。二児の母。

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2019年4月23日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。