うつ病の初期症状や対応方法とは?看護師&心理相談員が解説

2016.07.12公開 2017.03.29更新
 
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「うつ病の初期症状って、実際はどんな感じで、どう対応したらいいか分からない…」

 

最近、当たり前のように会話に出るようになったうつ病ですが、まだまだ知らないことも多いのではないでしょうか。

 

「心の風邪」とは言われているけれど、実際の風邪のように

 

「ああ、風邪のひき始めだから、栄養を取って早く寝なさい」

 

といったように対応するためには、うつ病にかかり始めた相手の症状を理解し、見逃さないことです。

 

そこで今回は、うつ病の初期症状について、こころの専門家に解説してもらいました。

 

 

うつ病は認知や意欲の低下をもたらします

うつ病の大きな症状は「抑うつ気分」と「意欲の低下」です。

 

明るい人が落ちこめば、誰もが気が付くのですが、どちらかといえば、

 

・前は好きだったテレビや音楽を聴かなくなった

・仕事で単純なミスが多くなった

・身なりに構わなくなった、などの小さな変化から始まっています。

 

ですので、身近な人のそんな症状に気が付き、休日をとっても改善されない場合には、うつ病の初期症状かもしれないと疑って、相手のミスを責めるのではなく、時間をとって相手に声をかけてみてください。

 

 

食欲や睡眠の質も変化します

うつ病ではセロトニンの分泌が低下しています。セロトニンは、精神の安定や睡眠を促すホルモンです。

 

このセロトニンが不足すると、睡眠障害や摂食障害、肩こりや頭痛などの身体症状も引き起こすことになります。

 

うつ病と聞くと、気持ちの問題ととらえる方も多いと思いますが、実際は気持ちの変化よりも、体の症状が先に出現している場合もあります。

 

そのため、

 

・寝付けない、すぐに起きてしまう、寝すぎてしまう

・食事がとれない、過食になった

・頭痛を訴えることが多くなった

・下痢や便秘などの消化器症状が強くなった

 

など、はっきりした内科的な疾患がないのに、症状が長引くときには、うつ病が隠れている場合もあります。

 

うつ病が重くなると、心身の精神活動が低下して、ベッドから起き上がることさえできない状態になることもあります。そうなる前に、見つけて対応することが大切です。

 

 

以前と変わったと感じたら、それが初期症状

うつ病は「気持の落ち込み」と「意欲や興味の低下」などの精神的な変化と、睡眠や食欲などの質の変化が、わかりやすい初期症状です。

 

・趣味をしなくなった、話にのってこなくなった

・ミスが多くなった、集中力がなくなった

・十分に眠れていない

・やせた・・・など

 

以前には目立たなかった、そんな症状に気が付いた時には、「疲れがたまっているだけ」「やる気がないだけ」と決めつけないようにしましょう。

 

相手の気持ちに耳を傾けるともに、内科や心療内科に早めに受診することをすすめるなどの対応をしてください。

 

状況によっては、一緒に病院に付き添うことも良いと思います。

 

うつ病は早期に対応することで、本人を心身の苦痛から解放させることが可能になります。

 

大切な人を、うつ病で失わないためにも、初期症状で発見して、適切に対応していきましょう!

 

大切な相手の変化は、あなたなら見つけられると思いますよ。

 

 

 

【執筆者】

村松真実 看護師・心理相談員

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