トラウマのカウンセリングで過去から解放されるには?心理相談員が解説

2016.07.15公開 2017.06.21更新
 
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あなたは今、自分が過去の辛いトラウマに囚われていませんか?

 

心が傷ついたまま、時が止まり、一歩も進めないと感じていませんか?

 

トラウマを抱えた方は、トラウマを受けた瞬間の記憶から目が離せない場合や、逆にその出来事が辛すぎて記憶が曖昧になっている場合もあると思います。

 

そして、そのことがあなたを苦しめ、人間関係や社会生活に支障が出ているのであれば、カウンセリングを受けることは、認知のゆがみを治し、今を生きやすくするために効果的な方法と言われています。

 

そこで今回は、トラウマへの対処法としてのカウンセリングについて解説してもらいました。

 

 

トラウマを消すことは難しい

トラウマは、過去の予測不能で避けられなかった出来事に遭遇したために、心が大きく傷つき、修正不能に陥ったために起こる心因性反応と言われています。

 

トラウマの原因となった、過去の出来事をなかったことにできないように、トラウマを受けた心の傷を完全に消し去ることは難しいです。

 

また、無理に消そうとするために、記憶を封印し、気持ちを抑圧することで、心にひずみが出現してしまうことがあります。

 

 

認知行動療法でトラウマから解放される

カウンセリングの手法の一つに、ゆがんだ認知を変換していく作業を行う認知行動療法と呼ばれる作業があります。

 

この方法は、トラウマを消すという作業をするのでなく、過去の出来事に囚われていたあなたの心を解放し、自分を受け止める作業を行います。

 

その作業は、トラウマをあなたの心から消し去るというよりも「トラウマから解放される」ことになります。

 

 

カウンセリングを受ける時の注意点

トラウマを抱えている方は、人間不信があると同時に、自尊感情の低下や自己否定が強い傾向があります。

 

そのため、

 

・あなたが心から信頼できるカウンセラーと、関係性を構築する

・安心感を得てから、自分の心の傷を話すようにする

 

上記2点が、2度の苦しみをカウンセリングで受けないためのポイントとなります。

 

そのうえで、

 

・根気強く、自分の過去と向き合う覚悟を持つ

・トラウマを克服したいという気持ちを持ち続ける

・カウンセラーの力を借りて、自分は立ち直ることができると信じる

 

などのことが大切です。

 

 

さいごに

トラウマは、過去の出来事に囚われた心因反応で、心の問題と言われています。

 

あなたの心が壊れるほどに、過去のできことは衝撃が大きかったということです。

 

しかし、時は確実に刻み続けるように、心も同じように時を刻み動き出すことで、囚われるきっかけとなった出来事を客観的に「過去の出来事」として捉えることができるようになります。

 

そして、未来に同じ出来事が起こらないこと、起こったとしても同じ状況に陥らない強さも持てるようになることが期待できます。

 

トラウマを受けた過去と対峙することは、辛い作業です。しかし、あなたが自分を認め、未来を生きるために必要な作業です。

 

一人では難しい、トラウマからの解放の作業ですが、一緒にサポートしてくれる専門家のカウンセリングを通じて、張り詰めた心の糸をプツンと切らさずに、しなやかな強さを持つ心へと変えていきましょう。

 

 

【執筆者】

村松真実 看護師・心理相談員

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