不安障害の子供への2つの接し方と4つの心がけとは?心理相談員が解説

2016.07.22公開 2017.06.28更新
 
シェア
ツイート
はてブ
お気に入り
共感
17

「人見知り」の行動も子どもの不安障害の一つの現れとも言われています。

 

子どもの不安障害というと、耳慣れないかもしれませんが、意外と身近なものかもしれません。

 

そこで今回は、不安障害の子どもとの接し方について、心の専門家に解説してもらいました。

 

 

未経験への不安は当たり前

新しいものや、未経験のことには誰しも、不安と期待を抱くものです。

 

期待を強く感じる子どももいれば、不安を強く感じる子どももいて、それはその子の個性の一つでもあります。

 

そのため、「なんでそんなに嫌なのか理解できない」と呆れたり、「そんなことでは強い子になれない」と、嫌がる子どもを怒ったり、無理に不安に思う対象に慣れさせることは、さらにストレスや不安が強くなることにつながります。

 

子どもが「なんだか嫌」「怖い」と感じる思いや、「○○になったらどうしよう」と言葉や態度で表した時は、まずは、その気持ちを受け止めましょう。

 

不安や怖い思いを抱いたことは、その子の中から発せられてくるサインです。そのサインを受け止め、まず安心させることが大切です。

 

 

子どもが安心できる環境を作る

子どもは、自分の不安や嫌なことを言葉でうまく表現できません。

 

そのため、親が不安障害の子どもの気持ちを理解しようと、質問して聞き出そうとすることは、子どもを追いつめることにもつながります。

 

子どもが「何となく落ち着かない」「なんだか嫌」と漠然とした思いを抱いていることを受け止めて、時間をかけて不安の内容が言葉にできるまで待ちます。

 

子供は、自分でもうまく言えない気持ちを受け止めてもらったことで、気持ちが落ち着いていきます。

 

親が自分の不安に動じずに構えてくれることで、子供は安心できる場所を得るのです。

 

その上で、不安を感じた時にはどうしたら安心できるか、リラックスした気持ちになれるのかを、子供と一緒に探していきましょう。

 

 

親が知っておきたい4つの心がけ

子どもは、大人のような経験も知恵も少ないため、親が主導権をとることが解決につながると思いがちですが、それでは子どもが自分で不安を解消したことにはなりません。

 

そのため、

 

・親がアイディアを出しながら、子どもに取り入れやすい方法を選んでもらう

・不安に思うことに対処しようとする子供をほめる

・上手にできなくても、試してみたことを認める

・不安を感じる気持ちは欠点ではないことを伝える

 

などのことをいつも意識しながら、気長に子どもと付き合っていくことが大切になります。

 

子どもの成功体験が増えることが、子供の不安障害の解消にも役立っていくのです。

 

 

さいごに

不安障害の子どもの接し方は、

 

・不安に思う気持ちを受け止め、叱ったり無理強いしたりしない

・子どもが安心できる環境を作る

 

ことがポイントになります。

 

子どもの不安障害に不安を感じ、親自身が不安定になることや、将来に不安を感じることもあると思います。

 

その時は、家族だけで解決しようとせず、心の専門家の力を借りて、家族全員で対処する方法を一緒に考えていきましょう。

 

不安を感じる気持ちは、その子の欠点ではありません。上手に対応できる力を引き出すことが、周りにできるサポートとして大切になるでしょう。

 

 

【執筆者】

村松真実 看護師・心理相談員

LINEバナー
シェア
ツイート
はてブ
お気に入り
共感
17

関連記事