子どもの「強い心」を育む3つの口ぐせとは?臨床心理士が解説

2016.08.01公開 2017.07.11更新
 
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「強い心を持って、育ってほしい」と、親であれば誰しも子どもには、心も体も強く育ってほしいと思いますよね。

 

特に、子どもが内向的で、友達の中でもリーダー格ではないようであれば、その思いは尚更かもしれません。

 

ところで、「強いこころ」と聞いて、どのようなことをイメージされるでしょうか。

 

「こころ」は漠然と捉えがちなものですので、誤った取り組みをしてしまうケースも少なくありません。

 

そこで今回は、「強いこころ」をどう育むか、親としてできることを臨床心理士の先生にご紹介してもらいます。

 

 

そもそも「強いこころ」とは

臨床心理学では、「強いこころ」の状態を、「柔軟でしなやかなこころ」と捉えています。

 

よく例えられるのが、一本の木です。

 

強風が吹いた時に、風の程度によって適度に揺れることができない木は、どんなに頑丈であっても、すぐに折れてしまいます。

 

 

心を病んでしまう子ども達の例

私は、毎日何かしらの理由により「心を病んでしまった」子ども達と面接していますが、彼らの多くは、自分や相手の言動にこだわり、自分と相手との関係に自信が持てない子どもたちです。

 

この子どもたちに接していると、「意思が弱い」という子はむしろ少なく、決めたことの成否へのこだわりが強すぎたり、相手のことを思いやり過ぎて疲れてしまうような子が多く見られます。

 

そして、投げやりになったり、あきらめてしまったり、できないことで、ますます自分を苦しめたり、追いつめたりして、悪循環に陥ってしまうというのが実態です。

 

周りには「そんなことにこだわらなくても…」と思えることに、こだわり、苦しんでいるのです。当の本人は「これを越えなければ、次には進めない」という状態になっているのです。

 

こういった発想は、大人でも持っている方はたくさんいますが、その多くはうつ病など何かしらの精神疾患を患っていることがあります。

 

ここで柔軟な対応がとれるか否かによって、大きな違いが出てきます。

 

 

柔軟なこころを育む3つの口ぐせ

柔軟な対応の代表例は、

 

「まっ、いいか!」

「それは明日また考えよう」

「相手があることだから仕方ないさ」

 

などのあいまいさを許すことができる発想です。

 

この発想を持てる子どもに育てることは、その子が後の人生において、対人関係を良好に保つのに大変役に立ちます。

 

 

親が手本を見せてあげて

子どもたちは集団の中で様々な人と接し、多様な考え方や対応の仕方を見聞きしたり、体験したりして、成長していきます。

 

ただ、好きな者同士の交流だけでは、多様な個性や我慢するこころは育ちません。

 

「柔軟でしなやかなこころ」を持っていることで、競争の中でも「まっ、いいか!」の心によって社会の中で共生していくことができるのです。

 

この柔軟なこころの発想は、親や保護者がモデルを何回か示せば、子はおのずと覚えて実践することができるのです。

 

時には、親御さん自身も「まっ、いいか!」とつぶやく姿をお子様の前で見せてあげてもいいかもしれませんね。

 

 

【記事提供】

佐藤文昭 臨床心理士

おやこ心理相談室 室長

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