自己肯定感の低い子どもが心配…親としての接し方とは?

2016.08.07公開 2016.09.06更新
 
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「最近、何となく子どもが元気ない…」「落ち込んでいる子どもに、どう声を掛けたらいいか…」と感じることってないですか?

 

子どもの落ち込んでいる状態が、一時的であれば、そこまで問題ではないかもしれません。しかし、元気の無い状態が長続きしてしまうと、自己肯定感が低い子どもになってしまうこともあります。

 

そうなってしまう前に知っておきたい、親としての子どもへの接し方について、臨床心理士の先生に解説してもらいました。

 

 

子どもの気持ちを勝手に判断せずに受け止める

子どもが元気に過ごしていると安心ですが、ときには落ち込んだ姿をみせることがあるかもしれません。

 

そんなときには、親御さんとして「なんとか元気づけてやれたら・・・」と思うものです。

 

子どもが落ち込んでいる理由がわからない場合は、親が気にかけているということを伝えるために、

 

「なんだか元気がないね」

 

とまず声をかけてみて下さい。それで話を始めてくれたらラッキーです。

 

身体も視線もできるだけ子どもの方へ向けて「うん、うん」と相づちを打ったり、

 

「そっかぁ、それで悲しい気持ちになったんだね」

 

などのように共感を示したりしながら傾聴してみましょう。

 

 

この時に、「良いか悪か」の善悪判断をできるだけ避け、子どもの訴えをそのまま聞くようにしてみて下さい。

 

特に、親のアドバイスなどは無くても、話を聞いてもらえるだけで安心する子どもが多いものです。

 

子どもにしてみれば、気持ちを表現することが難しいのかもしれないし、気分が沈む理由を自覚できないのかもしれないし、小さな出来事がいろいろ重なった結果かもしれないからです。

 

聞いてみても話さないようなら、

 

「元気がなくて心配だから、話せることがあったら教えてね」

 

などと聞く用意があることを伝えて待ってみるといいかもしれません。

 

 

 

自信を失わせる声の掛け方

また、落ち込んでいる子どもを見ていると、もどかしい気持ちから発破をかけてやりたくなりますが、言葉かけには注意が必要です。

 

「もう少しがんばってみたら?」

「やればできるんだから」

 

と頑張りを促すような声掛けに対して、自信があって気分が乗っているときならば

 

「よし、やってみるか!」

 

と答えられるかもしれません。

 

でも、落ち込みのために自己肯定感が低くなっているときは、素直に受け取れないことが多いものです(これは大人でも同じですね)。

 

「もうこれ以上はがんばれない。どうせ無理だし」

「やってみたけどできないのは自分がダメなやつだから」

 

など、励ますためにかけた言葉をネガティブに受け取って、余計に自信を無くしてしまったりしますので、注意が必要です。

 

 

 

子どもの自己肯定感を回復させるために

自己肯定感を回復させるためには、やはり褒められたり、ねぎらわれたりすることが有効です。

 

子どもが自信を失って、ヤル気が不足しているように見えるときには、さらに頑張る方向で励ますのは避けましょう。

 

これまでの努力をねぎらったり、がんばろうとしてきた姿勢をほめたり、結果ではなく努力のプロセスを認めたりするような声掛けをしていきましょう。

 

「いつもよくがんばっているね」

「大変なことなのにあきらめずによく取り組んでいるね」

「前と比べてこんなにできるようになったよね」

 

とできているところに注目して肯定的な言葉をかけてあげることで、結果的に「もう少しがんばってみよう」という子どもの意欲がわきあがってきやすくなります。

 

 

さいごに

今回ご紹介した対応は、子どもに限ったことではなく、ご家族や親族に、うつ病や何かしらの精神疾患を抱えている方がいる場合の声掛けや接し方と同じと言えます。

 

声の掛け方ひとつですが、不適切な声の掛け方が積もって山となった時に、深刻な問題を抱えてしまうケースも少なくありません。

 

そうならないためにも、ぜひ、ご自身の声の掛け方について、振り返ってみてください。

 

 

【記事提供】

佐藤文昭 臨床心理士

おやこ心理相談室 室長

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