過食嘔吐が治らない…過食嘔吐の原因や治療法を看護師&心理相談員が解説

2016.08.10公開 2016.11.30更新
 
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食べ始めると大量に食べ続けてしまい、その後に指を口に入れたり、大量の水を飲むなどして食べたものを吐いてしまう…

 

あなたは、体に負担をかけていると気付きながら、「過食嘔吐」という行為をやめることができずに悩んでいませんか?

 

過食嘔吐の主な原因は、「何らかの満たされない思いを食欲で満たすこと」と言われています。

 

今回は、過食嘔吐の原因や治療法について、心の専門家に解説してもらいました。

 

 

原因の一つは、自己評価の低さ

過食嘔吐は、摂食障害の一つで、女性に多くみられる症状です。

 

そのきっかけとなる原因としては、

 

○妊娠・出産による体重の増加・体型の変化

○ぽっちゃりとした体型に対するコンプレックス

○痩せている=素敵な女性という思い込み

○女性体系になることへの不安や恐怖

○性的虐待

○周囲からのダイエットへの圧力

○ストレスや強い不安

 

などにより、自己・他者からの評価基準が、自分の体重や体型にあるという思い込みが起こります。

 

そのため、体重を落とすことで、自己承認欲求を満たそうとすると同時に、自分で体重をコントロールすることで、自己効力感を得ようとして、ダイエットに固執するようになります。

 

健康的にダイエットができれば良いのですが、多くの場合は、急激で無理なダイエットを行うため、“食べたい”欲求を抑え込んでしまいます。

 

その欲求の抑え込みが、強い空腹や他の不安やストレスがかかった場合に、堰を切ったようにあふれ出し、とめどなく食べる「過食」という行動として出現します。

 

しかし、食べてしまった罪悪感を、食べたものを吐くという「自分で行う行為」によって、体重をコントロールできる欲求が満足できるため、過食嘔吐がやめられなくなっていくのです。

 

しかし、過食嘔吐を続けることは、体にも障害を与えるため、しっかりとした治療が必要になります。

 

 

治療は、ゆがんだ認知を変えること

過食嘔吐は、心の病気だけでなく、栄養障害をはじめとする体の病気も引き起こす可能性が高い摂食障害の症状の一つです。

 

そのため、カウンセリングを中心としながら、栄養についての正しい知識を学ぶことも必要になります。お薬の治療だけで治る症状ではないことがポイントです。

 

体重や体型に対する思い込みを変えながら、その奥にある解決されていない不安や悩み、傷つきを解消していきましょう。

 

そして、満たされない思いを、「際限なく食べる」「吐く行為で体重を維持する」ことで解消しない方法を見つけていきます。

 

同時に、食事と栄養についての正しい知識について学び、無理なく適正体重を維持できる方法も学んでいきます。10代のお子さんの場合には、家族面談を行うことも、治療に重要な意味をもつことになります。

 

 

時間をかけて解決を

過食嘔吐は、認知のゆがみや解決されていない過去の問題を抱えているため、治療には時間が必要になります。ですが、自分が治りたいと思う気持ちがあれば、治すことができる症状と言われています。

 

体型を通しての自分の価値に固執しなくても、あなたには他の人にはない価値があります。自分を信じて、治療を受けてみてくださいね!

 

 

【執筆者】

村松真実 看護師・心理相談員

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