カタルシス効果とは?3つの事例・逆効果のケースを臨床心理士が解説

2019.04.17公開 2020.06.21更新

カタルシス効果の3つの事例

では、カタルシス効果とは、日常場面でどのようなときにみられるのでしょうか。

 

以下に例をお伝えいたします。

 

①泣くこと

つらいとき、悲しいとき、気持ちがいっぱいになって涙が出てくる時があると思います。

 

涙を流した後、なんだか少し気持ちが落ち着いていることはありませんか?

 

それも、カタルシス効果のひとつです。

 

涙を流すことは、カタルシスを得るひとつの方法だと考えられています。

 

【関連記事】

>>泣くと得られる心理学的7つの効果とは?臨床心理士が解説

 

②イライラした気持ちを表現すること

いろんな不満や怒りが蓄積されてくると、気持ちがいっぱいになってしまうことがあります。

 

そんなときには、怒りを抑え込まずに表現をすることも大切になってくると考えられます。

 

怒りや不満のような強い感情を自分の中に抑え込もうとするのは、それ自体が大変なストレスとなってしまいます。

 

怒りを感じるたびに表現しなければならないかというと、必ずしもそうではないようにも思います。

 

ただ、怒りを上手に伝えられる人もいれば、うまく表現できずにため込んでしまう場合もあるでしょう。

 

いよいよしんどくなってきたときに、その思いを吐き出してみると、気持ちがすっきりとすることもあるものです。

 

これも、カタルシスのひとつであると考えられるでしょう。

 

【関連記事】

>>怒りと上手に付き合うアンガーマネジメントって?5つの方法を臨床心理士が解説

 

③モヤモヤした気持ちを話すこと

悲しいでもなく、つらいでもなく、イライラでもなく…

 

なんとも形容しがたいけれど、なんだかモヤモヤとした気持ちが心の中にある…。

 

もしかしたらそのような方もいらっしゃると思います。

 

モヤモヤした気持ちで、もしかしたら言葉にしにくいこともあるかもしれません。

 

そんなときには、人の力を借りて、少しずつその気持ちの表現をすることに挑戦してみても良いかもしれませんよ。

 

気持ちを表現する言葉を探すように話を重ねることによって、次第にその気持ちを表現する言葉がでてくるようになってきます。

 

そうして、気持ちを言葉で表現できたとき、それが相手に伝わったとき、なんとも言えないすっきりとした気持ちが体験されることがあります。

 

 

カタルシスが逆効果になる場合とは?

ただし、②でお伝えしたイライラを表現される際、

 

怒りをぶちまけるように、怒ってしまわれるのは、結果的にはカタルシスを得られなくなってしまうことがあるので注意が必要です。

 

怒りを怒りのまま表現をすること、攻撃的な表現を行うことは、自分の中にある怒りの感情を継続させてしまうというスタディもあるようです。

怒りに任せるのではなく、相手に伝える

というスタンスは一定程度、姿勢として大切なポイントかもしれません。

 

 

さいごに

みなさんが何かストレスを抱えていらっしゃる場合には、ぜひカタルシスを得るような行動をしてみてくださいね。

 

きっと吐き出すことで、カタルシスを得ることが出来ると思いますよ。

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花井菜美

臨床心理士

心理系大学院修了後、渡米。現地NPOサポート団体に所属し活動をする。帰国後精神科や発達障害児支援施設にて勤務。学生、主婦、子ども、夫婦関係など様々な問題を抱える方の支援を行う。1児の母。

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2019年4月17日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。

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