うつ病で障害者手帳を持っている人の就職事情とは?心理相談員が解説

2016.08.31公開 2017.03.29更新
 
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うつ病と診断され、障害者手帳を持つことになったあなた。あなたは、その手帳の意味合いを、どうとらえていますか?

 

今回は障害者手帳を持っている場合の就職事情について、心の専門家に解説してもらいました。

 

 

うつ病で障害者手帳を持つ意味

うつ病になり、障害者手帳を持つことの意味は、一般の方と同じ土俵に立つことでは戦うことが難しいあなたに、特別なパスポートを与えられたことになります。

 

しかし、「障害者」であることの烙印を押されたと考えてしまうと、あなたにとって障害者手帳を前向きに使うことに抵抗を覚えることにもなりかねません。

 

うつ病は再発しやすい病気です。ですが、今までは、「うつ病=就職に不利になる」ために、うつ病であることを隠して就職することが一般的でした。

 

また、うつ病であることを就職試験で伝えたことで、不採用になることもありました。

 

また、うつ病を隠して就職することは、

 

○他の人と同じペースで仕事を覚え、対応する

○通院日を確保することが難しい

○症状が悪化し始めた時のサポート体制がない

 

などの問題を、あなた一人で抱え、対処することになります。

 

この作業を一人でできるくらいなら、うつ病と診断されるほど、心のエネルギーがなくなることもなかったのではないかと思います。

 

それほど、うつ病になった後に就職することは、ハードルが高いものだったのです。

 

 

障害者枠での就職のメリット・デメリット

まずは、障害者手帳を申請し、障害者枠で就職するデメリットとしては

 

○障害者枠の就職先が少ない

○うつ病であることが、会社に知られる

○障害者枠で就職したことで、特別視される可能性がある

○自分の能力以下の、軽い仕事を与えられる

 

などがあります。

 

障害者枠で就職することは、狭き門の場合もありますし、今までのあなたの仕事上の強みを生かせる職場がない場合もあります。

 

ですが、それも、就職する際の条件ととらえることができます。就職した後で、体調に合わせて能力を発揮している道はあるはずです。

 

 

では、障害者手帳を申請し、障害者枠で就職するメリットとしては

 

○うつ病を隠して働かなくて済む

○通院時間を確保することができやすい

○服用などの気兼ねなくできる

○ストレスを感じる仕事よりも、得意分野の仕事に就くことができる

○職場の面接を受けるときに、支援者を同行することができる

○会社に支援体制ができているために、ストレスがたまる前に相談しやすい

 

などがあります。うつ病は再発しやすく、孤立することは病状を悪化させるリスクが高まります。

 

また、あなたのうつ病の発症が、仕事上の問題であった場合には、次の職場でも同じ状況になった時には、再度あなた自身が傷つくことになります。

 

上手に制度を利用することは、自分の症状に合わせた仕事を選択できる可能性が高まることにもつながります。

 

うつ病を再発させないことに心を配りながら、自分のストレスにならない社会人としての役割を果たすことは、誰にも負い目を感じる必要はないのです。

 

 

さいごに

うつ病で障害者手帳を持っている人の就職事情は、就職枠が少ない、軽作業が多いなどのデメリットもあります。

 

ですが、それ以上にあなたのうつ病の悪化を防ぎ、会社の理解を得られる方法が広がるなどのメリットがあります。

 

障害者手帳の制度を上手に使って、あなたの未来を安定させましょう!

 

 

 

【執筆者】

村松真実 看護師・心理相談員

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