うつ病で入院…費用や入院の判断方法を看護師が解説

2016.09.04公開 2017.03.29更新
 
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うつ病は外来通院が基本ですが、入院が必要な場合もあります。

 

そこで今回は、うつ病で入院が必要と判断するときの基準や、費用について、心の専門家に解説してもらいました。

 

 

うつ病で入院が必要は時とは?

通院治療が基本のうつ病治療ですが、うつ症状が重いときや、家族などのサポートが得られにくい場合には、入院治療が必要と判断されることもあります。

 

例えば

 

・自殺を企てる可能性が高い

・うつ症状が重く、食事がとれない、衰弱が激しい

・抗うつ剤の調整がうまくいかない、副作用が強い

・他の疾患も合併している場合

 

などがあげられます。

 

この場合は、家族のサポートがあったとしても、うつ病の症状が重く、患者自身の命に関わる症状が出現してきている状態です。

 

まずは、入院をして、医師や看護師などの医療者の管理下で、症状が安定するまで入院することが必要になります。

 

 

他には

 

・一人暮らしで、生活の再構築が難しい

・家族環境が問題で、休養をとれる場所がない

・家族のサポート得られない

 

などのうつ病を改善するための、サポート体制が不足している場合にも、入院が必要になることもあります。

 

例えば、

 

・他の家族が介護や看護を必要としている場合

・家族自身が患者さんのストレッサーになっている場合

 

には、うつ症状が安定するまで家族の離れることが、心の安定を取り戻すこともあります。

 

また、食事や睡眠などの、一日の規則正しい生活リズムを、自分だけでは再構築できない場合にも、短期間の入院が効果を発揮することもあります。

 

したがって、

 

・命を守る

・休息を確保する

・生活リズムを再構築する

 

ことが、うつ病で入院が必要かどうかの判断基準になります。

 

 

うつ病は、健康保険が適応されます

では、うつ病で入院を勧められた時の、入院費についてです。

 

うつ病は、診断名ですので、医師が必要と判断した場合には、健康保険が使えます。

 

そのため、ひと月の医療費が一定以上かかる場合には、高額療養費制度を活用することもできます。

 

入院費には

 

・服薬や検査、看護などを含めた治療にかかる費用

・食事代

・入院補償金

・差額ベッド代

・病衣やオムツなどにかかる費用

 

などがあります。

 

高額療養費が適応になるのは、「治療にかかる費用」のみのため、食事代や差額ベッド、雑費は自己負担になります。

 

40歳代の年収500万の方であれば、毎月、80,100円+α【(医療費―267,000円)×1%】以上の医療費がかかる場合には、高額療養費制度を使うことによって、払った差額が戻ってくることになります。

 

ただし、社会保険加入の方は、高額療養費制度を自分で申請することが必要になります。

 

請求する場合は、会社の方に問い合わせるか、保険者に連絡して書類を取り寄せる必要があります。

 

このハードルが高くて、自己申告しない方もおられますが、実際に差額を支払うのは会社ではなく、加入している健康保険の組合などからです。

 

保険料を毎月支払っているのですから、気兼ねなく請求して下さい。

 

 

さいごに

うつ病で入院する際の判断は、

 

「命を守る」「休息を確保する」「生活リズムを再構築する」必要がある場合です。

 

そして、入院は、健康保険が適応になり、高額療養費が使える場合もあります。安心して入院生活を送るために、入院前に医療相談室を訪れるのも良い方法です。

 

気になること、解決しやすいことから解決して、治療に専念しましょう!

 

 

 

【執筆者】

村松真実 看護師・心理相談員

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