デートDVの加害者の心理や対処法について、臨床心理士が解説

2016.09.17公開
 
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恋愛経験が少ない10代や20代に、よくみられるデートDV。

 

「自分には関係ない」と思っている人こそ、実はデートDVの当事者であることもあります。

 

今回は、デートDVの加害者心理と対処法について臨床心理士に解説してもらいました。

 

 

家庭内だけではないDV

DVとは、家庭の中だけで起こると思われがちですが、カップルの中でも起こってしまいます。

 

特に、世間一般にはDVは結婚してから起こると思われているところもあり、デートDVも啓発していかなければならない問題でしょう。

 

デートDVも、DVであるため、暴力がひとつの特徴になります。この辺りは、通常のDVと同じです。

 

 

デートDVの特徴

デートDVの一つの特徴は、「束縛」になります。おそらく、一度家庭を持つと、家庭に束縛されてしまうため、家庭において「束縛」という問題はそこまで表面化しないのでしょう。

 

束縛の例としては、

 

「付き合った途端に、自分以外の男性の連絡先を消すように」と言われる

「どこにいるかを逐一、報告させる」

「自分以外の男性と合うことは禁止にする」

「自分以外の男性と遊びに行くことを禁止する」

「男女混合のグループであっても禁止にする」

「連絡が取れないと、執拗に怒る」などが挙げられます。

 

 

加害者としての男性の心理

さて、このような男性の心理としては、嫉妬や不安というものがあります。特に不安です。

 

「自分から、この人が離れていくのではないか?」という不安をかき消すためにこのような行動に及ぶのです。

 

このような男性と付き合った場合、女性はこのような男性と今後も付き合いを継続していくかどうかを考えなければなりません。

 

 

DVを治療するには

もし、男性が変化することを受け入れ、治療をしようと思う場合、認知行動療法という方法を通じて、改善を測っていくことが上げられます。

 

認知行動療法では、以下のようなことを考えながら治療を進めていきます。

 

①まずは、女性とセラピストが話し合い、女性側の心理的な負担になっている行動をリストアップしてもらいます。

②その後、そのリストアップした行動について男性と話し合います。

③その上で、自分自身の感情に気がつくように、認知行動療法のモデルに沿ってアセスメントをしていきます。

 

嫉妬もその根底には、不安があるため、その不安に気がつけるように、認知行動療法ではサポートをしていくのです。

 

この際、一緒にマインドフルネス等を練習するといいのかもしれませんね。怒りや、衝動性等にはマインドフルネスとの相性が良いこともあります。

 

 

さいごに

デートDVの加害者心理として、別れに対する「不安」を取り上げました。

 

恋人同士における、別れへの「不安」は、誰しも一度は抱くものではないでしょうか。知らず知らずのうちに、「不安」がDVとなって顕在化する可能性はゼロではありません。

 

デートDVを他人事と思わず、日頃の言動を振り返ってみることで、より素敵な恋人関係を築いていきましょう。

 

 

【記事提供】

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矢野宏之 臨床心理士

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