不登校の親の相談先は?仕事は辞める?続ける?事例で臨床心理士が解説

2019.05.28公開 2019.09.10更新

親が仕事を辞めたことで不登校解決に結びつくパターン

相談機関にかかりながら、お子さんの気持ちの回復をはかってみるものの、なかなか学校復帰ができない状態が続くこともあります。

 

こういった時、母親が仕事を辞めてフリーの時間を作ることで、一気に不登校が解消されるケースがあります。

 

なにより、時間に余裕がうまれてじっくり話すことが出来ることが大きなメリットのひとつです。

・お子さんの気分に合わせて、外出して気分転換をはかったり、

・学校生活に戻っていくための慣らしにとことん付き合ったり、

することが出来るのが大きいです。

 

別室登校と夜間登校

代表的なのは、別室登校や夜間登校の送迎を担うケースです。

 

別室登校とは、教室に入ることに抵抗がある場合に、保健室や相談室など空いている部屋に登校して、自習をしたり本を読んだり、担任の先生とお話しをしたりする方法です。

 

日中、他の皆と変わらない時間帯に学校で過ごす時間を作ることで、昼夜逆転になりにくいのも良さであったりします。

 

また、夜間登校は皆が下校したあと(具体的には18時以降)に登校し、受け取れなかったプリントや宿題をもらったり、担任の先生とお話しするものです。

 

別室登校は特に時間が不確定なため、仕事をしているとお子さんが「今なら行ける」といったタイミングでの送迎が出来ません。

 

不登校になったお子さんは、ほとんどのケースで学校の生徒や近所の人と顔を合わせにくいと感じています。

 

そのため、本来の登校時間ではない時間に一人で登校することに強い抵抗があります。

 

もしお仕事を辞めることが出来るのであれば、ぜひ別室(夜間)登校の送り迎えでお子さんをサポートしていただきたいと思います。

 

 

親が仕事を辞めずに不登校解決に結びついたパターン

経済的な事情や仕事内容などから、仕事を辞められないケースも多くあるのも実情です。

 

仕事を辞められないからといって、決してお子さんのサポートが出来ないわけではありません。

 

先に述べた別室登校や夜間登校は、対応できる曜日や時間帯に限って試みるのでも十分効果があります。

 

また、お子さんによっては一日中、親と一緒に過ごすことを窮屈に感じる場合もあります。

 

不登校になりやすいのはちょうど思春期の時期に当たりますから、自分の世界が出来はじめ、それを大事にしたいときでもあるのです。

 

これはお子さんの性格や親子関係にもよりますが、

「ずっと近くにいることだけがサポートではない」

ということは覚えておいていただきたいと思います。

 

 

さいごに

一言に不登校といっても、その原因やお子さんの状態などは千差万別です。

 

相談機関を利用しながら、そのお子さんに一番あったサポートを親の立場からしていくことがなにより重要です。

 

おひとりで悩まずに、そして焦らずに、たくさん周囲の方たちに頼っていきながら、お子さんと向き合っていってほしいと思います。

 

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鈴木なつこ

臨床心理士 公認心理師

心理系大学院在学中よりフリースクールスタッフ、精神障害者の共同作業所などを経験。修士課程修了後、スクールカウンセラーとして従事。電話相談業務も兼ねる傍ら、臨床心理士を取得。現在は公認心理師資格を取得し、公立小中学校のスクールカウンセラー。専門は不登校と発達障害。一児の母。

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2019年5月28日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。

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