【事例5選】中学生の娘の反抗期がひどい…対処法を臨床心理士が解説

2019.06.13公開 2019.08.19更新

中学生女子の反抗期、対処法5選

よくあるケースのNG対応とOK対応を見ていきましょう。

 

【ケース1】母親への暴言・無視

母親への暴言がひどいときや、何を言っても無視するときは、当然腹も立ちますし、イライラもします。

 

しかし、その言葉をそのままに受け取らすに、過剰に反応しないように心掛けましょう。

 

NG対応

・言動や行動を非難する、叩く、怒鳴る

・「そんな言葉遣いするんじゃないの!」

・「親に向かって何てこと言うの!」

・「無視するなんて、何様のつもりなの!」

 

OK対応

・過剰に反応しない・「あら、なかなか言うじゃない」

・「そんな風に考えられるなんて、大人になったわね」

・(無視されたら)「ふ~ん、じゃ母さんも、もう何も言~わない」

【ケース2】部屋に閉じこもる

部屋に閉じこもって、何をしているのか分からないときは、無理やり詮索しようとせずに、自分から出てくるのを待ちましょう。

 

NG対応

・部屋に入ろうとする、もしくはいない間に勝手に入る

・秘密を聞き出そうとする、勝手に見る

・メールやLINEをしまくる

・「閉じこもってないで、出てきなさい」

 

OK対応

・他の家族といつも通り楽しそうに過ごす・「そのうち、出てくるでしょ」と思いながら、そっとしておく

・(出てきたら)「ご飯食べる?」などと一声かける

【ケース3】容姿を気にする

容姿を気にし始めたり、服装の変化を感じたときは、良くないことだと決め付けて否定すると、更にエスカレートしかねませんので、「一人の女性」として扱うようにしましょう。

 

NG対応

・良くないことだと決め付けて否定する

・「そんなのまだ早いわよ」

・「お化粧なんて似合わない」

・「そんな服装おかしい」

 

OK対応

・一人の女性として対応しながら、大人としての意見や願いを付け足す・「あら、お化粧に興味が出てきたの?」

・「へ~、その色可愛いわね」

・「その服装は素敵だけど、スカートの丈がちょっと短くて心配ね」

・「そういうの流行ってるんだ。でも、あなたにはこういうのも似合うわよ」

【ケース4】父親を見下す、避ける

娘が父親を見下したり、避けたりし始めるのもこの頃からです。

 

一番身近な異性を避けるようになるのは自然なことなので、反抗期が来たことを実感しつつ、母親としては上手に対応したいですね。

 

NG対応

・母親が日頃から夫を見下していて、娘のお手本になっている

・母親が父親の不在や父性の弱さを責める

・娘の言うとおりにする(「洗濯物を分けろ」といわれて分けるなど)

OK対応

・母親が日頃から夫と仲良くて、楽しそうにしている・「気持ちは分かるけど、母さんの大事な父さんだから、もうちょっとあなたも大事にしてほしいな」

【ケース5】スマホやゲームばかりしている

 

勉強もお手伝いもせずに、スマホやゲームばかりという場合には、幼かった頃のように口を出したり、手を出したりするのは逆効果です。

 

NG対応

・「毎日ゲームばかりして、たまには勉強しなさい」

・「やめろ、やめろ」と口うるさく言う

・ケイタイやゲームを取り上げる

・ルールを決める(反抗期のルール決めは余計な反発を生む)

・「勉強してくれたら(テストで何番以内に入ったら)、○○を買ってあげる」

 

OK対応

・「やめろ、やめろ」と言うのをやめる・「自分の責任でやっている」と強調(脅すのはNG)

・いつか気付くと信じて待つ

どのケースにも共通していることですが、

・罰を与えたり、

・恐怖心やお金でねじ伏せたり、

・親の考えを押し付けたり、

・一方的に否定したり、

・逆に下手に出て全てを叶えたりする

といった対応はNGです。

 

子供が必死な思いで親から距離を取ろうとしていることを理解して、子供との適度な距離を考え、一貫性を持ち、振り回されずに対応することが大切です。

 

 

さいごに

子供たちが反抗している一番の対象は何なのでしょうか?

 

それは、「親」ではなく「親からの支配」だと思います。

 

間違えないでいただきたいのは、子供たちは「親の存在がウザイ」と思っているのではなく、「親の支配がウザイ」と思っているのです。

 

あれこれ言われたり、手を出されたりすることに、「もうウンザリだ」と言っているのです。

 

「今までのように親から支配され続けると大変なことになる」、と本能的に危機感を抱き、必死に反抗することで、「親の支配がなくてもやっていけるように」と努力しているのです。

 

そこまでしても、親の支配が強すぎたり、反抗する力が弱かったりすると、健全な自立が阻まれてしまい、大人になってから更に苦労することになります。

 

「今、反抗期だから、ここを乗り切れば平気」と言うわけではなく、子育てはもうずっと前から始まっています。

 

これまでの子育てにおいての親としての姿勢が問われている時期なのではないでしょうか。

 

親が支配から見守りへと比重を移せば、子供との関係はもっとラクなものへと変わります。

 

子育てに対してどんな思いで臨んできたのかを一度振り返ってみるといいかもしれません。

 

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【監修】佐藤文昭

臨床心理士

おやこ心理相談室 室長 >>詳しい情報はこちら

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2019年6月13日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。

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