当事者が語る、うつ病の初期症状や対応とは?【ワクイヒトシさん:前】

2016.10.25公開 2017.03.28更新
 
シェア
ツイート
はてブ
お気に入り
共感
2

今回のインタビューでは、うつ病の当事者でもあり、うつ病予防のための活動をされているワクイさんにお話を伺ってきました。

 

幼少期から好奇心が旺盛で、色々なことをやりたくなってしまう性格だったというワクイさん。

 

一体どのようにしてうつ病に罹り、今もうつ病と向き合っているのでしょうか。

 

 

会社を辞め、高知に移住

僕は、今年の2月末に会社を辞めて、今は高知に移住して、個人事業主として仕事をしています。

 

元々、大学の時から、個人でベンチャー企業や学校の学生団体のサイトなどを作っていたこともありました。

 

サイト制作の知識があったので、会社を辞めた時、個人事業主としてベンチャーの方やチャレンジしている方の支援がしたいと思って、自分でサービスを立ち上げました。

 

ブログもやっているのですが、特にビジネスとしては活用していません。

 

どちらかというと、他の人に自分の二の舞になってほしくないと願って、自分のマイナスの経験を綴ることで、同じような結果にならないように、生活を見直してもらったり、影響を与えていきたいなと思って始めました。

 

 

イケダハヤトさんとの出会い

今住んでいる高知には、イケダハヤトさんというプロブロガーがいまして、今はその方のアシスタントをしています。

 

僕がブログを書いて、もし何か良い記事があれば、イケダハヤトさんのブログの方に転載してもらうということもあります。

 

イケダハヤトさんのブログを見ていた時に、うつ病村を作りたいっていう記事があって、読んでみてすごく興味が湧いたんですよね。

 

それでコンタクトを取ってみたら、「じゃあ、一度アシスタントに来ないか」と言われて、高知に移住するという形になりました。

 

僕は元々、3年以内に自分で独立するって思いがあって、就職した会社にも就職活動中の面接で言っていたんです。

 

でも正直、会社で身につけたスキルを活かした自分独自のサービスというものが作れないと思って、イケダハヤトさんのサポート受けつつ、独立しようと決めたという感じですね。

 

 

うつ病を発症した時の生活

うつ病を発症したのは、大学4年の時です。その時、どんな生活していたかというと、まず部活サークル4つ入って掛け持ちしていました。

 

さらに、バイトを2つやっていて、その一方が、深夜の朝5時までやるようなバイトでした。

 

それから、ゼミにも入っていて、卒論、懸賞論文というのもやっていましたし、資格の勉強もしていました。内定者研修も2週間に1回くらいあって。極めつけには、大学の制度を使って、大学院の授業も取っていたりました。

 

当時は、手帳の予定を埋めるのがすごく楽しくて、空いてる時間をいかに潰すかという生活でした。何かに洗脳されていたんじゃないかというくらい、暇な日をなくそうとしていました。

 

何をやっても、自分を強要したり、追い込んでいるイメージです。

 

そんな感じで、不規則な生活になり、食もかなり適当になってしまったことが、うつ病を発症した原因だったのではと個人的に思ってます。

 

 

夏バテではなく、うつ病だった

うつ病になった瞬間というのはとても曖昧で、大学4年の夏休みくらいから調子が悪くなったんです。毎日吐き気に襲われて、最初は夏バテだったと思っていたんですよ。

 

しかし、夏が終わっても吐き気は治らず、「さすがにおかしい」と思って、11月にようやく内科を受診しました。

 

その時、「内科的には異常ない」と先生から言われたと同時に、精神科を勧められて、これは軽いうつ病だと言うことがわかりました。

 

でも当時、内定をもらっていた会社には、うつ病だと言わずに、そのまま入社することにしました。

 

「軽いうつ病だ」と言われましたが、薬を飲んだら、わりと動けることが分かって、仕事にそこまで支障は出ないんじゃないんか、と思っていたからです。休業や休学は全然考えなかったですね。

 

 

今のうつ病の状態

今現在は、薬を飲んでいることもあり、そこまでうつ病の症状は出ないです。ただ、薬を飲まないと、主に吐き気がすごいです。

 

例えば、電車に乗っていたら気持ち悪くなるとか、すごくぼーっとして、何も考えられなくなったりします。

 

でも、特に「死にたい」とかっていう願望だったり、マイナスの考えは無いんですよね。ただ、すごくしんどくて、何もできないことはあります。

 

例えば、人と何か約束や予定を入れていても、「ちょっと難しいんじゃないか」ってドタキャンしてしまったり。会社員の時には、一時期、睡眠障害もありまして、眠れないなんてこともありました。

 

 

うつ病で苦労したこと

病気になってから苦労したことは、沢山あります。一番、自分として辛いのが、行動力が落ちたことです。

 

大学生の時は、すごく動きまわっていたんですけれど、今はもうそんな気力は出て来ないですね。

 

あと先ほども言ったように、例えば友達と遊ぶ予定だったり、大学の先輩の結婚式の二次会に呼ばれたりした時も行けなかったり、自分が思うように体が動かない、と言うのが一番僕としては辛いですね。

 

 

人に優しくになった

僕の場合は、病気になる前と比較して、うつ病や精神疾患にすごい興味を持ちましたね。

 

自分自身もそうですし、困っている人がどういう経緯でなったのか、どうしたら成長するのか、ということに興味が湧いてきました。

 

あと、自分で言うのは恥ずかしいんですけど、人に優しくなったかなって気はします。

 

イケダハヤトさんのアシスタントは僕以外にもいるんですけど、中には、少しレールから外れたような人もいたりします。

 

そういう人たちは、自分が何らか辛い思いをしてるからこそ、他人に対して優しい、って綴っているイケダハヤトさんのブログを見たことがありました。

 

僕が移住すると決めて後に読んだのですが、ブログの内容にすごく共感しました。

 

僕も人に優しくしたいって思いますし、同じうつ病と戦っている人達には、良いサポートができるように情報共有していきたいという気持ちは持ち続けたいと思っています。

 

 

・・・・・・・・・・・・

編集後記

病気を通して、人に優しくなったと仰るワクイさん。

 

私自身も、ある先輩から、「病気を経験した久保は、きっとこれから先の人生、どんなことがあっても人に優しいよ。それってすごいことだと思わない?」と言われて、とても嬉しかった経験があります。

 

そんな風に思えるようになったら、病気になることって、悪いことばかりじゃないのかもな、なんて思えました。(安易には言えないですが笑)

 

明日は、後編をお届けします。うつ病の公表に至った背景や今後についてお話いただいています。お楽しみに!

後編はこちら

 

インタビューを受けてくださる方、募集中です

img_3461-11

 

【専門家の方へ】

臨床心理士、精神保健福祉士、看護師、保健師、産業カウンセラー、支援機関の職員など、すでに多くの方にインタビューを行っています。ご自身が、有名かどうか、権威かどうかは関係ありません。

 

これまでの経験・取り組みや、ご自身の想いを読者に届けていただき、

Remeのミッションである「こころの専門家へのアクセスの向上」「こころの健康に関するリテラシーの向上」の実現のために、お力をお貸しいただけますと幸いです。

 

ご興味をお持ちいただけましたら、下記フォームよりお問い合わせください。24時間以内にご連絡いたします。

 

お名前
メールアドレス
保有資格・所属・ご要望など

シェア
ツイート
はてブ
お気に入り
共感
2

関連記事